メール相談例 48'
以下の例はすべて 肝鬱血淤 (肝欝が長く続き疎泄されないと血行が悪くなる) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。

1. 無気力/顔色が悪い
2. 夜間の背中痛/脇痛/胸痛
3. 経血夾塊


★ 無気力/顔色が悪い

男  22歳 もっとも治して欲しいこと : 無気力感、顔の血色が悪い 目立つまばたきが多いこと 最近無気力感が強く、けだるい時が多いです。 またストレスがたまるとやや過食傾向にあり、ここ数ヶ月で5キロ以上太ってしまいました。 顔の血色が悪くなり、黒ずんだ気がします。 一人暮らしの食生活の乱れや、夜型に偏りがちな生活という不摂生も原因かと思うのですが、 そこは自分で改善していくとして、漢方の観点から見て、私の健康状態を診断していただ きたいです。 二番目に以前から悩んでいるのですが、例にあげると石原東京都知事のように、頻繁かつ 目立ったまばたきが多く、落ち着かない印象で、前々から悩んでいました。 全身 : けだるい(無気力感)・気がふさぐ・あくびが多い・肥満傾向     肩、首が小学校の頃からこっている 顔面 : 顔の血色が悪い(黒ずんでいる)・まばたきが多い(以前から) 口 唇 舌 : 口内炎ができやすい 大便 小便 陰部 : 便秘気味 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 返事 : >無気力感、顔の血色が悪い、黒ずんだ気がします。 >まばたきが多いこと >便秘気味 漢方はこんな平凡で病気以前の日常の悩みにもしっかりと回答を与えてくれます。 この三つの特徴が指し示すのは「肝鬱」という肝気の停滞です。 肝気はのびのびと広がる春の生長の気で抑鬱を嫌います。 それが停滞すると顏色がくすんできます。 「肝経は目を巡りよく視る」ので肝気の通り道である肝経が停滞すると目に徴候が現れます。 また肝気は疎泄をつかさどるので肝鬱になると排泄が悪くなります。 >あくびが多い・肥満傾向 >肩、首が小学校の頃からこっている もう説明せずともお分かりですね、「気の滞り」「うっとおしい」生理現象です。 おすすめの漢方処方 (1) 血府逐淤湯(けっぷちくおとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)

★ 夜間の背中痛/脇痛/胸痛

男  成人 もっとも治して欲しいこと : 夜寝ていると、背中(肩甲骨の間)・両脇・胸が痛くて 目が醒めます。暫く上半身を起こしていると、少しましにまります。 肝機能が悪いとの診断を受けています。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 返事 : >夜寝ていると、背中(肩甲骨の間)・両脇・胸が痛くて >目が醒めます。暫く上半身を起こしていると、少しましにまります。 夜は陰の時間帯で、日中は陽の時間帯です。 陽の時間帯に消費した「陽気」は夜の陰の時間帯に補給されます。 陽気の原料は「陰気」だからです。 陰気とは血液や体液などの目で見える物質のことです。 陽気とは体温や意識活動などの目では見えないエネルギーのことです。 すなわち夜間に痛むのは陰気とくに血液が原因の痛みです。 気の停滞(気滞)ではなく血流の停滞(血滞)といえば良いでしょうか。 血滞には当然気滞が伴いますから併せて「気血凝滞」といいます。 上半身を起こしていると少し楽になるのは鬱血がとれて血流が少し良くなったからです。 >肝機能が悪いとの診断を受けています。 「肝は血を蔵す」で夜間は全身の血液が肝臓に戻ってきます。 その肝機能が悪いとクリーニングされない汚い「淤血」が溜まります。 それで肝臓のある脇が痛むことになります。 おすすめの漢方処方 (1) 膈下逐淤湯(かくげちくおとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)

★ 経血夾塊

女  35歳 もっとも治して欲しいこと : あたたかくなってからやる気がしない、のぼせてしまう。 身体に力が入らず寒いか、暑くて汗をかくようになってくると良くなります。 冷えにも困っていて今でも手足が冷たいです。座骨神経痛もたまに出ます。 花粉症(杉、ヒノキ血液検査で調べました)もありますが秋にも同じようになってしまいます。 ニキビ、肌荒れ…10年以上前から。 瀕尿…冬は30分おきくらいです。夜も起きてしまうので困ります。 生理…きちんと来ますが、血の塊があります。多いときは気持ち悪いほど、 生理の前はイライラしたりウツになったりしてしまいます。 その他…偏頭痛、季節の変わり目のフラフラ感、顔色があまりよくなく 唇は赤みがかったことはない、若白髪 あとは、オナカがなったり、やたらとオナラがでるのがすごく困っています(>_<) 疲れやすくすぐにバテてしまいます。 全身 : だるい 気がふさぐ 健忘症 怒りっぽい さむけ 顔面 : 顔色があまり良くない 頭痛 時々偏頭痛 目が痒い 鼻づまり 鼻水 クシャミ 口 唇 舌 : 唇の色が紫色 舌苔が厚い 腹部 : 腸が鳴る 大便 小便 陰部 : 頻尿 腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える 足が冷える かかとが痛い 皮膚 頭皮 毛髪 : 発疹 斑点(しみ) かゆい 湿疹 にきび 若白髪 婦人 : 月経痛がある 血の塊が混じる −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 返事 : >のぼせてしまう >冷えにも困っていて今でも手足が冷たい >顔色があまりよくなく唇は赤みがかったことはない >月経痛がある 血の塊が混じる >血の塊があります。多いときは気持ち悪いほど >生理の前はイライラしたりウツになったりしてしまいます 気が行れば血も行る、気が止れば血も止る。 ゆえに「気は血の帥なり」といいます。 その気を支配する総帥は肝気です。 したがって肝気が欝滞すると血も欝滞し、淤血(ふる血)が内停します。 肝気は月経や精神と関連があり、肝気欝滞すると経血夾塊や精神抑鬱になります。 おすすめの漢方処方 (1) 桃紅四物湯(とうこうしもつとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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