以下の例はすべて 脾湿生痰 (脾の消化機能が衰えると湿滞となり痰を生ずる) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。
1. 胸やけ
2. ニキビ
3. 肥満
4. 咳と痰
5. 肥満で生理が三ヶ月に一回しかない
6. 不妊症と汗かき
7. 不妊症
8. 糖尿病
9. 生理痛、おりもの、むくみ
10. 髄膜腫
11. 卵巣膿腫/子宮筋腫
12. 月経量少なく月に2度来る
13. 足がほてる/梅核気
★ 胸やけ
男 35歳
病名と経過 : とにかく胃が重い。胸焼けもひどい。
食べた物が、栄養となって体に吸収されていない感じがする。
それと、疲れてくると背中の筋肉が、鉄板のように硬くなる。
カイロプラクティクで診断して貰うと筋肉全体が、かなり弱っているとのこと。
過去に胃下垂との診断あり。
全身 : だるい 気がふさぐ 健忘症 怒りっぽい 寝汗をかく 不眠
顔面 : 赤い めまい 頭が重い 目がかすむ 目が痒い 鼻づまり 耳が痛い
口 唇 舌 : 口が臭い 舌がもつれる 口が乾く
喉 気管 : 声がかすれる 切れやすい痰が出る
胸 脇 : 胸やけがする
腹部 : 胃の辺りが痛い 腹が張る 腸が鳴る 食べてもすぐ腹が減る
大便 小便 陰部 : 便秘と下痢をくりかえす 頻尿 切れが悪い
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る 背中が痛い 肩の痛み
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい 膝が痛い 足の裏がほてる
皮膚 頭皮 毛髪 : 抜け毛
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返事 :
「痰飲(たんいん)」の病のようです。
気のめぐりが悪いと水の代謝が悪くなり、痰飲という病的な津液が生じます。
痰といっても喉に絡むあの痰だけを指すのではなく、
体内の至る所に生じる水分の代謝異常をすべて指します。
痰を生じる源は五臓の中の「脾」といって、現代の膵臓などの消化器の働きと関係があります。
したがって下痢するのもそのせいです。
水分代謝は「脾」の他にも「腎」や「膀胱」の働きとも密接な関係があり、小便の出方にも影響します。
「痰は怪病をなす」と言われているほどに色々な症状となって現れてきます。
鬱病・めまい・肩凝り・腹張り・腸鳴・・・・etc.
その痰の存在が久しくなると今度は熱化して来て、
むねやけ・胃痛・不眠・口臭・口干・舌のもつれ・
食べてもすぐ腹が減る・抜け毛・・・・などと千変万化します。
多分、舌を見ればもっとハッキリとした徴候が視られると思います。
主訴のむねやけは胃酸の逆流性食道炎のせいでしょう。
やはりそのものずばりの痰飲の病です。
おすすめの漢方処方
(1) 和中湯(わちゅうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ ニキビ
女 29歳
もっとも治して欲しいこと: 頬全体に出る小さなにきび
25歳を過ぎてからひどくなり、皮膚科以外のいろいろな手当てをしましたが治りません。
にきびは小さく、つぶしてもほとんど痕にはならないのですが次から次へと出てきます。
全身 : 眠ってばかり
顔面 : 白い 頭痛
口唇舌 : アフター性口内炎が出る
腹部 : 腸が鳴る
皮膚頭皮毛髪 : にきび
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返事 :
>頬全体に出る小さなにきび
>つぶしてもほとんど痕にはならないのですが次から次へと出てきます
小さくて痕にならない程度なら多分にきびの色もあまり目立たないものでしょう。
ただ脂肪の嚢腫が次々と出来るのでしょう。
これは「痰湿凝結」の証で、まだ風熱や淤血が絡んでいない軽症です。
なぜ痰湿が生ずるかというと「脾は生痰の源」といって「脾虚」が根底にあるからです。
脾虚とは脾の運化機能の低下のことです。(正確には脾気虚または脾陽虚)
「眠ってばかり」「腸が鳴る」というのもその一つの現われかも。
おすすめの漢方処方
(1) 参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)加減・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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女 29歳
もっとも治して欲しいこと:
1. これまでニキビが出来たことはなかったのですが、今年の夏頃から、顔(特に、
こめかみ・あご・ほほ)にニキビが出来て、皮膚科に通って抗生物質とビタミン剤の
飲み薬と、直接ニキビにつける薬を頂いて服用しているのですが、治りません。
2. 最近、仕事中に熱がある時のような、軽いめまいを感じます。気分が悪くなって
、吐くことがあります。今まで、献血などしても、貧血と言われたことはありません。
顔面:めまい 頭痛 頭が重い 目がかすむ 鼻水
口 唇 舌:口が臭い
胸 脇:吐き気がある
大便 小便 陰部:便秘 頻尿
頸部 背 手腕肩:肩の痛み
皮膚 頭皮 毛髪:にきび
婦人:月経が遅れる
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返事 :
>熱がある時のような、軽いめまいを感じます
>吐き気がある
>月経が遅れる
>これまでニキビが出来たことはなかったのですが、
「痰湿」がみぞおちの辺りに停滞しています。
脾胃の運化機能の衰え(脾気虚)から痰湿が生じます。(脾虚生痰)
その痰湿が凝結して脂肪の塊になりニキビに変化します。
痰湿がみぞおちの辺りに停滞すると脾胃の昇降機能が阻害され、
「清陽は上がらず濁陰は降らず」の状態になり、めまいとはきけが起こります。
(清明な陽気が頭へ上がると意識や視力がはっきりし、めまいは起こりません。
また老廃物や未消化物が腸へ下れば吐き気や嘔吐は起こりません。)
おすすめの漢方処方
(1) 参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)加減・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 肥満
女 25歳
病名と経過 : 軽い喘息や扁桃腺はたまにありますが、今現在、具合はいたって悪い所ありませんが
・・・ただ太っているんです。何をしてもやせなんです。
3ヶ月後に結婚式があるので、なんとかすこしでも・・・と思いますが、全然、変りません。
全身 : 怒りっぽい
顔面 : 普通 時々、たちくらみの「めまい」
喉 気管 : 喘息時にゼイゼイ音がする 喘息時、切れにくい痰がある
大便 小便 陰部 : 便秘 時々、便秘と下痢をくりかえす
皮膚 頭皮 毛髪 : おでこにちょっとにきび
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返事 :
生年月日から考えると「水ぶとり」タイプだろうと思われます。
このタイプは水分や脂肪の代謝が悪く冷え性になります。
肥満の本態を漢方では「水湿」「湿熱」「痰飲(たんいん)」などと
全て水分と関連づけて考えます。
ではこれらの「痰飲」はどうして出来るのかというと、
肺脾腎の働き、なかでも「脾(現代医学でいう膵臓)」と密接な関係があります。
勿論、カロリーの取りすぎは直接原因に違いありませんが、
それだけでは説明が不十分です。
自己の内因として「脾虚湿盛・湿聚成痰」といって、
「脾」の機能減退と水分代謝の停滞が根底にあります。
下剤などで下して体重を減らすのは邪道です。
体を痛めつけて胃腸をこわす恐れがありますから絶対にしないで下さい。
おすすめの漢方処方
(1) 無名方(むめいほう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
[黄耆・蒼朮・白朮・・・・・・・・・・]
(2) 二陳湯(にちんとう)エキス+五苓散(ごれいさん)エキス・・・・・・・・・・・・・(市販品)
★ 咳と痰
女 73歳
もっとも治して欲しいこと:10年ほど前から咳と痰がひっきりなしに出て、病院での診断はびまん性気管支炎です。
入院、退院を繰り返し、薬と通院は切れることがありません。
夜も咳が出ると眠れないこともあり、15分くらい咳と痰が出続けることもあり、体力も弱っています。
全身 : 微熱
顔面 : 普通
口 唇 舌 : 口が臭い
喉 気管 : 喉が痛い 咳が出る 切れやすい痰が出る 切れにくい痰がある
胸 脇 : 動悸がする
大便 小便 陰部 : 咳をすると尿が漏れる 夜間排尿が多い
腰 膝 下肢 : 膝が痛い
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返事 :
>10年ほど前から咳と痰がひっきりなしに出て
漢方では水湿を代謝する脾の働きが衰えると痰が生じると考えています。
肺は単にそれを蓄えるだけの「貯痰之器」だというわけです。
痰が出てしまうと咳も止まるというのなら“痰”が肺に悪さをしているのです。
本当の原因は「脾気虚弱」にあります。
脾を治さずに肺ばかりを治療しても原因治療にはなりません。
これを「脾虚咳嗽」といい、脾気を補うことが治療法になります。
おすすめの漢方処方
(1) 二陳湯+三子養親湯(にちんとう+)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 肥満で生理が三ヶ月に一回しかない
女 29歳
高校生くらいから太ってはいましたが、ここ2年ほどで10kg以上増えてしまいました。
鼻炎、鼻詰まり、アトピーあり。
肩の凝り、足の冷え、むくみ。
抜け毛、頭皮に湿疹。
生理不順で3ヶ月に1度くらいしかありません。
以前漢方の医師に水毒体質と言われたことがあります。
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返事 :
月経周期が40日以上、ひどい場合は2〜3ヶ月もないものを「月経後期」といって
次の五つの型に分けられます。
1.血寒型
2.血虚寒型
3.血虚型
4.気鬱型
5.痰湿内阻型
あなたの場合は5.痰湿内阻型に該当します。
体内物質の代謝が緩慢になると身体は肥満になり、痰湿というものが生じます。
痰湿が子宮や衝任脉を塞ぐ結果、衝任不通・気血運行不利となり、月経が遅れます。
衝脉や任脉とは人体を流れる經絡のひとつです。
「衝は血海である」と言われており、その脈は子宮から起こり、気血の作用を調節し、
月経の来潮と密接に関係しています。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
それを専門用語でいえば、「痰湿鬱阻不孕症」といいます。
多くは体質肥胖に由って痰湿が内生し、気機が暢びず、
衝脉・任脉が受精を阻まれ、不孕となるものです。
また肥盛の婦人が経水不調となり、孕むことが出来ないのを
「躯脂滿溢・閉塞子宮」とも言っています。
形体肥胖・経閉或月経不調の改善のためには「行湿燥痰」に宜し。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
おすすめの漢方処方
(1)導痰通経湯(どうたんつうけいとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 不妊症と汗かき
女 26歳
就職してからストレス等で食事があまりとれなくなり、体重の減少
(62キロぐらいから52キロ迄落ちてしまいました)と共に生理不順
(おりものに血が混じる事もあり)になってしまいました。(現在は65キロに戻った)
結婚前に病院にいくと、無排卵の時があること、月経血が多い時は
子宮内膜が人の2倍の厚さがあった事(現在は多くなくなりました)、
私は 基礎体温は低いですが「冷え」はありません。手も足も暖かいです。
服薬や注射で、排卵はしましたが妊娠迄は無理でした(人口受精も2回してます)。
薬を飲むと身体もだるくしんどくなりました。
現在は病院に行く事自体が苦痛になって止めてます。
一時生理不順は戻りましたが、今も排卵はあったり無かったりで、
遅れるのが当たり前のようになってます。
頻尿と迄はいかないかも知れませんが、トイレ(小便のみ、便秘下痢はありません)
によくいきたくなります。
それと、すごく汗をかきます。夏には帽子をかぶれません。
気温や湿度が高いともちろんですが、そうでなくてもすぐに汗をかくので気になって、
出かける前には水分を取るのを考えてしまいます。
汗かきは少しはなおるのでしょうか?
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返事 :
肥満者が汗かきだという事は湿とか痰飲とか「水分」と深く関連しています。
湿や痰の存在を解決する事により体は痩せ、多汗は少なくなり、また排卵も起こるようになるでしょう。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
それを専門用語でいえば、「痰湿鬱阻不孕症」といいます。
多くは体質肥胖に由って痰湿が内生し、気機が暢びず、
衝脉・任脉が受精を阻まれ、不孕となるものです。
また肥盛の婦人が経水不調となり、孕むことが出来ないのを
「躯脂滿溢・閉塞子宮」とも言っています。
形体肥胖・経閉或月経不調の改善のためには「行湿燥痰」に宜し。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
おすすめの漢方処方
(1) 啓宮丸加味(けいきゅうがんかみ)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 不妊症
女 34歳
もっとも治して欲しいこと:1不妊症、2鼻の詰り
全身 : 健忘症
顔面 : 普通 めまい 少し鼻が詰った感じがする
口 唇 舌 : 口が臭い 舌がほんのたまにもつれる 歯茎から血が出る 口が乾く
喉 気管 : 喉が詰まった感じ 切れやすい痰が出る
腹部 : 腹が張る 食べてもすぐ腹が減る
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰が冷える 足が冷える
皮膚 頭皮 毛髪 : にきび 抜け毛 フケ性
婦人 : 月経量が少い 月経が遅れる 血の塊が混じる おりもの 不妊症
性行為がしたく無い たまに右と左の下腹部がキリキリ痛くなる
スポーツなどもしていてとても元気だし、体力もあるのですが、時々目の前の視界がガクンと
ずれて倒れてしまうかと思う時があります。実際には倒れた事はないのですが。。。
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返事 :
>喉が詰まった感じ 切れやすい痰が出る
>めまい
>腹が張る 食べてもすぐ腹が減る
>足が冷える
これらから内在する基本的な体質は脾気虚弱で、「痰湿」の存在が予想されます。
>月経量が少い 月経が遅れる 血の塊が混じる おりもの 不妊症
痰湿が子宮や衝任脉を塞ぐ結果、衝任不通・気血運行不利となり、月経が遅れたり量が
少なかったりします。
衝脉や任脉とは妊娠や月経と関係深い経絡です。
「衝は血海である」と言われており、その脈は子宮から起こり、気血の作用を調節し、
月経の来潮と密接に関係しています。
それでこの障害を「痰湿阻滞」といいます。
おりものも痰湿の現われの一つです。
おすすめの漢方処方
(1) 弓帰二陳湯(きゅうきにちんとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 糖尿病
男 53歳
病名と経過 : うちの父は昔から太っていて、顔は赤ら顔、おなかは張っています。
さらに、酒やタバコも好きで欠かしたことがありません。
最近、糖尿がでて、夜中にのども乾き、トイレにもたびたび立つといっています。
ほかには血圧も高いそうです。
本人はいつ死んでもいいといってますが、そういうものじゃありません。
どうかいい処方があったら教えてください。
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返事 :
糖尿病ほど多種多様な病態はありません。
何故なら糖尿病というのは現代医学での病名であって、病気の実態は百人百様です。
病理学的な解明は十分になされていますが、多食多飲しても糖尿病になる人と
ならない人がいて、本当の原因については体質遺伝だとかいって濁されています。
漢方では糖尿病を一人一人の実情に合わせて解決法を考えますので、処方も
ひとりひとりが違ってきます。
つまり人体をまるごと全体として、どこにどのような片寄りがあるかを見て
その片寄りを正す事によって結果的に糖尿病を治そうと考えます。
これは漢方の、全ての病気に対する基本的な考え方でもあります。
それで漢方治療は体質改善とか本質的(原因)治療とか言われる訳です。
>うちの父は昔から太っていて、顔は赤ら顔、おなかは張っています。
肥満体質とそうでない体質は何が違うのだろうか?
『三因極一病症方論』という昔の書物には「飲食過多で道楽にふけり、大声を
張り上げてひどく疲れ、運動が適当でなければ、津液が巡らず、集まって痰飲
になる。これは不内外因に属する。」と書かれています。
それで“胖人多湿,湿が聚って痰に成り易い”とか"肥人多痰"とか云われる所以です。
この場合の“痰湿”とは口から吐き出すあの痰のことだけを言うのではなく、
“水滞”とか“湿滞”という「津液」の病的な異常の事です。
痰湿が多いと「痰湿困脾」といって「脾虚」となります。
「脾(膵臓)」が虚すると病的な津液である痰湿ばかりが増えて正常な津液である
組織液や分泌液などは枯渇していきます。
その為に「口干多飲」という「肺燥津虧」の状態になります。
またその影響は胃に及ぶと「胃陰不足」となり、胃熱を生じてきます。
この熱の為に“善飢多食”になります。
かくして「善飢多食,煩渇多飲」という糖尿病の二大特徴が形成されます。
脾気虚弱で気血の運行が不暢になると“気行れば則ち血行り、気停れば則ち血停る”
の言葉通り血脉は*於滞し、やがては四肢の麻痺や疼痛が起こってきます。
おすすめの漢方処方
(1) 温胆湯加味(うんたんとうかみ)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 生理痛、おりもの、むくみ
女 30歳
もっとも治して欲しいこと : 生理痛、おりもの、むくみ、便秘
全身 : 不眠と眠ってばかりが交互
顔面 : 普通 瞼がむくむ 頭痛時々
口 唇 舌 : 唾液が多い
腹部 : 腹が張る
大便 小便 陰部 : 便秘
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る 肩の痛み 手指がしびれる
腰 膝 下肢 : 腰が痛い むくみがある 足がだるい
婦人 : 月経痛がある おりもの
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返事 :
>全身 : 不眠と眠ってばかりが交互
>顔面 : 瞼がむくむ
>口 唇 舌 : 唾液が多い
>腰 膝 下肢 : むくみがある 足がだるい
>婦人 : おりもの
以上より「脾虚湿勝」が読み取れます。
脾が健運を失すると津液は停滞して非生理的な「湿」を形成します。
更に
>腹部 : 腹が張る
>婦人 : 月経痛がある
もあるので少し「肝気欝滞」もあります。
総じて「痰湿阻胞証」を基本として対処すべきものと思われます。
おすすめの漢方処方
(1) 完帯湯(かんたいとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 髄膜腫
女 66歳
もっとも治して欲しいこと : 髄膜腫(3cm×4cm)を小さくまたは無くしてほしい。
全身 : だるい 健忘症(少し) 怒りっぽい 汗が出る 不眠
顔面 : 普通 目がかすむ(白内障) 目がまぶしい 耳鳴り(時々)
喉 気管 : 痰は無い
大小便陰部 : 尿が濃い
頸部背手腕肩 : くびや肩が凝る 肩の痛み 背中が痛い 胃潰瘍をした
皮膚頭皮毛髪 : 湿疹(ヘルペス)
婦人 : 子宮筋腫(摘出済み)
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返事 :
>全身 : 健忘症(少し) 不眠
>顔面 : 普通 目がかすむ(白内障) 目がまぶしい 耳鳴り(時々)
>大小便陰部 : 尿が濃い
>頸部背手腕肩 : くびや肩が凝る
>婦人 : 子宮筋腫(摘出済み)
漢方では「腎は骨髄を生ず。髄は脳に通ず。脳は髄の海である。」といいます。
したがって「腎虚」になると髄や脳の機能に衰えが出てきます。
一方で髄膜腫があるという事なので、ここで漢方理論における腫瘤に対する一般的な
考え方を述べておきます。
腫瘤と“痰”の間には密接な関係があると考えています。
過去の解説から痰についてのおおよその概念を感じてください。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
・痰が発生する原因は脾肺腎の気化機能の失調による。
・痰は津液が煮詰まり濁痰になったもので、あらゆる所に入り込み、異常な証を多発する。
・津液が濁って濃密になると“痰”になります。
・痰とは「津液(しんえき)」の変化したもので、これは六淫・七情・飲食・勞倦・
虚損などにより発生するといわれ、五臓の気血の濁りや逆行が原因だとされています。
・痰は変幻自在に離合集散し、全身の内外を動き回るもので、瘰癧(るいれき・リンパ腺腫) ・
甲状腺腫・乳房のしこり等もこのせいです。
・「脾は生痰の源」で「肺は貯痰の器」といい、水分代謝の大元は何と言っても“脾”です。
従って脾の消化吸収機能が衰えた事が根本にあります。(脾失健運,湿聚成痰,痰濁壅肺)
・脾胃の気化機能が虚すると「脾虚湿盛」といって、水分の停滞が起こります。
この停飲は長期になると熱を受けて粘性を持った「痰」へと変化します。
・「怪病に痰多し」で、難病・奇病の類にはこの痰飲が悪さをするのがあります。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
さて、その痰を核として熱邪・寒邪・淤邪(お血)などの内外因が結びついて腫瘤を形成します。
それぞれには「治痰」を主的治療方法としつつ、「清熱瀉火解毒」、「温化寒凝」、
「逐淤消腫」、「滋陰養血」という方法を組み合わせる事になります。
清代の医家、高錦庭という漢方医は次の様に言っています。
“癌瘤とは,陰陽正気の無い所に結腫する。すなわち五臓の淤血・濁気・痰滞が原因である。”
一般論の域を出ませんが、髄膜腫も以上のような見解および腎精虧損を考慮して、
「治痰」+「滋陰養血」法が推薦されます。
おすすめの漢方処方
(1) 地黄飲子(じおういんし)加減・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 卵巣膿腫/子宮筋腫
女 46歳
もっとも治して欲しいこと : 子宮内膜症、卵巣チョコレート膿腫(卵巣が5センチ)
今までに2回開腹手術をしており、3回目の手術はどうしても避けたいので、せめて大きく
ならないようにしたいです。
全身 : 気がふさぐ(夜中に目がさめると)
顔面 : 普通 目がかすむ 鼻水 クシャミ(花粉症のため)
口 唇 舌 : 舌苔が厚い 口は乾かない
喉 気管 : 痰は無い
腹部 : 臍の辺りが痛い(たまに) 脇腹が痛い 腸が鳴る 左下腹部が痛い
大便 小便 陰部 : たまに便秘と下痢をくりかえす 夜間排尿が多い(2回) 切れが悪い
頸部 背 手腕肩 : くびが凝る(頚椎ヘルニアのため)
腰 膝 下肢 : 腰がだるい 足が冷える こぶらがえり(たまに) 足がだるい(たまに)
婦人 : 月経がない(子宮を摘出しているので) 子宮はないが生理痛のような痛みは時々ある
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
女 38歳
もっとも治して欲しいこと : 20代前半より子宮筋腫がある。
27才で初期流産。33才の時に子宮筋腫6つを摘出。
36才にまた初期流産。翌年も子宮頚管無力症にて子宮口が開き、流産。
つい先頃も四度目の初期流産。現在まだ筋腫が2つ程ある。
出来ればこれ以上筋腫が大きくならないことを望みます。
全身 : 疲れやすい。生理前は怒りっぽい。寒がりの暑がりで、汗っかき。
寝つきが悪く、朝起き辛い。昼食の後、非常に眠い。
顔面 : 白い。夕方、仕事が終わると異常にまぶたが重くなる。
口 : 疲れると歯茎が腫れ、血が出る。あごのリンパが痛む。
喉 気管 : 少し喉の詰まる感じと切れの悪い痰がからまる感じ。声が枯れすい。
腹部 : たまに胃の底のほうが痛い。(朝、水を飲むとズンと痛い)
大便 少便 陰部 : 便秘気味。頻尿。
冷えたり我慢したりすると、すぐ膀胱炎になる。抗生薬を飲むとカンジダになりゃすい。
頸部 : 肩が凝る。首の寝違えしやすい。
腰 : 腰が痛い。朝の方が足がむくむ。
皮膚 : あごのあたりにおでき。
婦人 : 月経量は多め。周期は25〜26日、基礎体温はきちんとしている。軽い月経痛。
今年の夏は冷房対策に膝掛けをはなしませんでした。ここ最近、寒さに弱いようです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>全身 : 昼食の後、非常に眠い。
>顔面 : 夕方、仕事が終わると異常にまぶたが重くなる。
>口 : 疲れると歯茎が腫れ、血が出る。
>喉 気管 : 少し、喉の詰まる感じと、切れの悪い痰がからまる感じ。
食後眠くなるのは「食后困頓」といいます。
瞼は脾胃の管轄領域です。
歯茎も脾胃の管轄領域です。
喉の詰まる感じは「咽中炙らん」といい、これも脾胃の管轄領域です。
>腹部 : たまに胃の底のほうが痛い。(朝、水を飲むとズンと痛い)
病源は脾胃にありそうです。
>大便 少便 陰部 : 頻尿。冷えたり我慢したりすると、すぐ膀胱炎になる。
> 抗生薬を飲むとカンジタになりゃすい。
>腰 : 朝の方が、足がむくむ。
頻尿・膀胱炎とカンジダは「湿熱」、足の浮腫みは「湿滞」で、
昔から“諸湿腫満,皆属於脾”と言われています。
何回も妊娠しながら初期流産を繰り返すのが子宮筋腫の所為だとしたら、
筋腫と脾胃の関係について考えてみなくてはなりません。
漢方医学では腫瘤と“痰”の間には密接な関係があると考えています。
過去の解説から痰についてのおおよその概念を感じてください。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
・痰が発生する原因は脾肺腎の気化機能の失調による。
・痰は津液が煮詰まり濁痰になったもので、あらゆる所に入り込み、異常な証を多発する。
・津液が濁って濃密になると“痰”になります。
・痰とは「津液(しんえき)」の変化したもので、これは六淫・七情・飲食・勞倦・
虚損などにより発生するといわれ、五臓の気血の濁りや逆行が原因だとされています。
・痰は変幻自在に離合集散し、全身の内外を動き回るもので、瘰癧(るいれき・
リンパ腺腫)・甲状腺腫・乳房のしこり等もこのせいです。
・「脾は生痰の源」で「肺は貯痰の器」といい、水分代謝の大元は何と言っても“脾”です。
従って脾の消化吸収機能が衰えた事が根本にあります。(脾失健運,湿聚成痰,痰濁壅肺)
・脾胃の気化機能が虚すると「脾虚湿盛」といって、水分の停滞が起こります。
この停飲は長期になると熱を受けて粘性を持った「痰」へと変化します。(「脾は生痰の源」)
・「怪病に痰多し」で、難病・奇病の類にはこの痰飲が悪さをするのがあります。
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さて、その痰を核として熱邪・寒邪・淤邪(お血)などの内外因が結びついて腫瘤を形成します。
それぞれには「治痰」を主的治療方法としつつ、「清熱瀉火解毒」、「温化寒凝」、
「逐淤消腫」、「滋陰養血」という方法を組み合わせる事になります。
清代の医家、高錦庭という漢方医は次の様に言っています。
“癌瘤とは,陰陽正気の無い所に結腫する。すなわち五臓の淤血・濁気・痰滞が原因である。”
痰と湿とは同源で、一口に痰湿と呼ばれるものです。
以上より根本原因は<脾胃の痰湿>にありと考えられます。
なぜ痰湿が生じたのかについては
「多因久処湿地,或暑月湿邪弥漫,侵犯脾土;或痰湿素盛,湿邪困於中焦,
脾陽為痰湿困擾不能升清気以養神,痰飲湿濁蒙蔽,」
湿気・暑熱・生来の体質などが考えられます。
>寒がりの暑がりで、汗っかき
多分ぜんぶ当てはまるのでしょう。
そのために「清気」が昇らず「養神」しないので
>疲れやすい
>寝つきが悪く、朝起き辛い。昼食の後、非常に眠い。
>夕方、仕事が終わると異常にまぶたが重くなる。
「痰飲湿濁蒙蔽」の状態になるのでしょう。
おすすめの漢方処方
(1) 不換金正気散(ふかんきんしょうきさん)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 月経量少なく月に2度来る
女 33歳
もっとも治して欲しいこと : 1.去年までは生理は定期的に適量あったが今年に入り月に二度生理が来る。
量的には少なくダラダラと続く。血が混じったオリモノが続く状態。
2.全身がだるく仕事や家事に対してやる気がわかない。
3.不眠気味。寝つきが悪い。
4.首から肩背中にかけて鉄板を背負っている様。背中がいつも寒い様な冷えている様な。
5.鼻炎になって鼻声になり、タンがからんでセキが止まらなくなる事がある。
全身 : だるい 気がふさぐ 痴呆(ぼけ)さむけ 微熱 午後から熱が高くなる 不眠
顔面 : 普通 頭痛 頭が重い 目がかすむ 目がまぶしい なみだ目 鼻づまり 鼻水 濃い鼻汁 耳鳴り 耳が痛い
口 唇 舌 : 唇の色が紫色 唇が腫れる 口が臭い 口が乾く
喉 気管 : 喉が詰まった感じ 喉が痛い 声がかすれる 咳が出る 切れやすい痰が出る
胸 脇 : 動悸がする 胸やけがする 吐き気がある 胃の辺りが痛い 腹が張る 腸が鳴る 食欲が無い
大便 小便 陰部 : 咳をすると尿が漏れる 尿が濁る 尿が濃い 痔が痛む 痔の出血がある
頸部 背 手腕肩 : 背中が痛い 肘の痛み 腕の痛み 肩の痛み 手指がしびれる
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える
皮膚 頭皮 毛髪 : にきび
婦人 : 月経量が少い 月経痛がある(多少) 出血が止まらない おりもの
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返事 :
>量的には少なく血が混じったオリモノが続く状態
>動きが非常に遅くなっている。だるさを排除したい。
>背中がいつも寒い様な冷えている様な。
>喉もタンがからんで、
>胸やけがする 吐き気がある 胃の辺りが痛い 腹が張る 腸が鳴る 食欲が無い
脾気が虚弱になり運化が充分にいかないと湿痰が生じ、それが衝脉・任脉に下がって
経脉を阻滞すると胞宮からの月経量が少なくなります。
肥満・おりもの・だるいのも背中の冷えも皆湿痰のせいです。
おすすめの漢方処方
(1) 蒼附導痰丸(そうぶどうたんがん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 足がほてる/梅核気
女 33歳
もっとも治して欲しいこと : 1番目 足の裏がほてる(冬でも足先を布団から出して寝ています。
火照りで寝付けない感じで、さわってみると手のひらより熱いくらいです。手のひらは友人と比べても温かい方です。)
2番目 喉が詰まった感じ・胸が苦しい(風邪を引いていないときでも喉に痰が絡んでいるような違和感があり、
詰まった感じがします。咳が出ると5分くらい継続します。
また、一日数回程度、急に喉の付け根を圧迫されるような感じで胸が苦しくなります。)
全身:だるい 怒りっぽい 微熱(平熱36.8度) 汗をかきにくい
顔面:普通 鼻が乾く 耳鳴り(聴覚検査の高音よりもっと高い音、低温と同じくらいの音の2種類) 耳から汁がでる
喉 気管:喉が詰まった感じ 咳が出る 切れやすい痰が出る
胸 脇:胸苦しい
腹部:腸が鳴る
大便 小便 陰部:便秘と下痢をくりかえす
頸部 背 手腕肩:背中が痛い 肩の痛み 手指がしびれる 背中と肩がいつもこっている感じ
腰 膝 下肢:足の裏がほてる
皮膚 頭皮 毛髪:にきび
婦人:月経が遅れる 血の塊が混じる おりもの
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返事 :
> 喉が詰まった感じ・胸が苦しい
> 喉に痰が絡んでいるような違和感があり
> 切れやすい痰が出る
> 便秘と下痢をくりかえす
> 手指がしびれる
> おりもの
これらは脾湿生痰の症状です。
> 冬でも足先を布団から出して寝ています。火照りで寝付けない感じ
こちらは陰血不足による虚熱です。
あわせて [脾湿生痰+血虚] の証と考えられます。
おすすめの漢方処方
(1) 十味温胆湯(じゅうみうんたんとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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