以下の例はすべて 脾不制水 (脾の消化機能が衰えると長く水湿が停滞し溢れる) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。
1. 下肢のむくみ
2. 顔面の腫れ
★ 下肢のむくみ
女 25歳
もっとも治して欲しいこと : 下肢のむくみ、冷え、(下半身のダイエット)
全身 : 怒りっぽい 眠ってばかり
顔面 : 普通 瞼がむくむ 頭が重い 目がかすむ 目が赤い 目がまぶしい
目が痛い 鼻づまり 目が乾く
口 唇 舌 : 舌苔が厚い 口が乾く
喉 気管 : 喉が詰まった感じ(胸にかけて)
胸 脇 : 胸やけがする 酸っぱい水が上がる
腹部 : 腹が張る 腸が鳴る
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る
腰 膝 下肢 : 腰が冷える 足が冷える むくみがある 足がだるい
皮膚 頭皮 毛髪 : にきび
婦人 : 月経痛がある
子供の頃から上半身に比べて下半身が太いと思います。
臀部やふくらはぎはいつも冷えていて触るとひんやりしています。
体力はあるのですが時々倦怠感におそわれ、動くのがおっくうに感じる事があります。
仕事は事務職でほとんど座って仕事しています。
コンピューターを打ち込む事もあります。
下肢のむくみお昼頃にはすでに現れている事が多いです。
生理前には特にひどく、ぱんぱんにはってしまってとても辛いです。
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返事 :
体内を流れる経脈の内、子宮から起こる衝脈のことを“血海”と言い、
月経の来潮と密接に関係しています。
情志調和し、精気充実し、飲食正常で、陰生陽長、気血順和すれば衝脈は流暢で、
病は発生しないのです。
>下肢のむくみお昼頃にはすでに現れている事が多いです。
>生理前には特にひどく、ぱんぱんにはってしまってとても辛いです。
もともと気血が虚している人が生理の時の消耗で益々気血が虚すると
隠れていた症状が顕在化することがあります。
下肢のむくみのような症状を「痰飲病」といい、
脾・肺・腎の気化機能の失調によるものとされています。
>胸 脇 : 胸やけがする 酸っぱい水が上がる
>腹部 : 腹が張る 腸が鳴る
これは「胃中停飲」で脾の運化機能の失調を示しています。
どうやらこれが原因で充分な気血を化生できず、生理という負荷の多い時期に
脾虚のため水分が気化出来なくなり下肢のむくみを発現すると思われます。
<漢方まんだら>のページの中の
B-3脾>C-3水気 脾不制水065
(脾の消化機能が衰えると長く水湿が停滞し溢れる)
の証パターンが可能性として考えられます。
すなわち「運化失職・水湿浸漬」という状態だと想像されます。
これに対しては「補脾益気・利湿行水」法を採用するのが良いと思われます。
おすすめの漢方処方
(1) 新加六君子湯(しんかりっくんしとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 顔面の腫れ
女 59歳
もっとも治して欲しいこと : 顔面の腫れ。高血圧。多発性骨髄腫。
顔面 : いつかわからず、目の周り、ほほがぷうと腫れる。期間などはない。突然。
大体腫れるなという予感はある。最初は小さくぷくっと腫れ、それから大きくなる。
冷やすと少し良くなる。女なので顔が腫れると外へ出ずらい。
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返事 :
>目の周り、ほほがぷうと腫れる。
目の周りには脾胃の生理変化が現れます。
水分代謝が悪くてむくむのは脾気が虚弱で運化されないからです。(水液内停)
浮腫は目の下あたりから始まり、朝がもっとも目立ちます。
疲れると手足にも腫れがまわり、小便はやや減少します。
身体が重く倦怠を感じたり、或いは大便が緩くなったりします。
脾胃を補益し、滲湿消腫させなければなりません。
おすすめの漢方処方
(1) 春澤湯(しゅんたくとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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