以下の例はすべて 脾腎陽虚 (中焦・下焦の陽虚あるいは寒冷薬の連用による) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。
1. さめはだ
2. おりもの (帯下)
3. 腰痛/肩こり/冷え性/手のひら足の裏の汗
4. 上瞼の筋無力症
5. 胃弱と冷え性
6. 不妊症
7. 腹痛/下痢/不安感
8. クローン病と腰痛
9. 血小板減少性紫斑病
10. 結核/体力をつけたい
11. 痰が多い
★ さめはだ
女 28歳
病名と経過 : 私は幼い頃から鮫肌で小学生位からずっと気にするようになりました。
それに伴い頭痛、下痢なども小さい時からよく起こしています。
肌の色は黒いです。
乾燥しているし、急な湿疹もよく出来ます。
同じ年代の女性と比べるとものすごく肌が荒れているというか乾燥していると思います。
それと私は冷え性でもあります。立ちくらみなども時々。
全身 : だるい、冷え性(足の裏や手の平) 、 何でも気にする性格、肩凝り
顔面 : 黒い、目の下が黒いです(気にしている箇所です)頭痛、立ちくらみ等も時々
唇 : 白っぽい(乾燥します)
腹部 : 昔から下痢を起こしやすい
皮膚 : 乾燥、全身がざらざらしている(鮫肌)、顔同様黒い、
足の裏などは夏でも冬の時みたいに乾燥がひどいです
髪の毛 : 最近髪を洗う時などよく抜けます
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返事 :
鮫肌のことを漢方用語では「肌膚甲錯」といいます。
肌膚甲錯 : 肌が乾燥し、艶(つや)、油気を失い、鱗様にザラザラしている
古書には「皮膚が魚鱗の如きは気血不足により、また胎垢という」とあります。
肌膚甲錯の原因には「おけつ」の場合もありますが、
また別に皮膚の気血不足(営養不良)、津液(しんえき・体液)不足もあります。
後者の場合は、普通は熱証に多いのですが、特殊な例として
寒証にも見られることがあります。
寒証の場合は生まれつきの特殊体質か、又は長期間にわたって何か体を冷やす
薬物を服用していた場合です。
とにかく非常な「冷え」が存在します。
津液を皮膚に輸布するのは三焦・肺の器官ですが、
津液を食べ物から生産するのは脾・腎の陽気です。
この気化作用の元となる「陽気」が大変不足しています。
このために冷えから来る下痢や貧血性のめまいも起こります。
津液が不足すると血液中の水分が足りなくなり、[病<於]血(おけつ)の状態に近くなります。
これを「津虧血於」といいます。
ともかく大変なハンディを持ったことになります。
しかし方法はあります。
長期戦になりますが、一歩一歩確実に皮膚の生気を回復することは出来るだろうと推量されます。
おすすめの漢方処方
(1) 桂附理中湯(けいぶりちゅうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ おりもの(帯下)
女 25歳
病名と経過 : 生理が3カ月に1度など、不定期にしかこなく、真っ黒い時がある。
寒い時など特に下腹部に少し重苦しい痛みもある。
おりものもほとんどいつもあり、時々黒い物がまじる。
手足はいつも冷たく、すぐ冷える。
顔面 : 頭が重い、目がかすむ、目が赤い、目がまぶしい、なみだ目、目が痛い、目が痒い、耳鳴り
口 唇 舌 : 歯茎から血が出る
喉 気管 : シャックリ
胸 脇 : 胸が時々苦しくなる
腹部 : 胃の辺りが痛い、腹が張る
大便 小便 陰部 : 便秘と下痢をくりかえす、頻尿ぎみ
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る、背中が痛い
腰 膝 下肢 : 腰が痛い、腰がだるい、腰が冷える、膝が痛い、足が冷える
皮膚 頭皮 毛髪 : 抜け毛
婦人 : 月経が遅れる、月経が早くなる、血の塊が混じる、おりものがある
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返事 :
主訴は月経不定期、おりもの、ひどい冷え症ですね。
体の中を流れている経絡の内、奇経八脈の一つである帯脈が病むと腹部脹満、腰部無力、
下肢軟弱、月経不調、赤白帯下(おりもの)などの病症が現れます。
おりもの(帯下)の原因は
1.脾気虚弱
2.腎気不足
3.肝経火鬱
などによるものが多いとされています。
1.脾虚 による場合は食欲不振、小腹墜脹、大便溏薄、足浮腫などが主症状として現れます。
これは脾気虚弱のため水穀物を消化して精血を生ずることができず、
水湿の気が下陥して帯下となったものです。
脾虚し中陽が不振になれば顔色は白っぽいかくすんだ黄色、四肢不温が現れます。
脾虚では湿を気化することができず、運化機能が失調するので大便は溏薄、足は浮腫を生じます。
2.腎陽虚 による場合は
顔色黒ずむ、精神的疲労、身寒肢冷、腰膝酸軟、食欲不振、腹脹、大便溏薄、経量多、崩漏、色淡、
血塊、四肢浮腫、夜尿多 or 尿頻失禁、帯下清稀、舌淡胖嫩、歯印、などが現れます。
2は主に老齢者に起こりやすいのですが、あなたの場合はまだ若いのに1も2も兼ねています。
<漢方まんだら>のページの中の
B-3.5脾.腎>A-5寒 脾腎陽虚066
(中焦・下焦の陽虚あるいは寒冷薬の連用による)
の証パターンが可能性として考えられます。
すなわち[脾腎陽虚・陽虚生寒]がうかがえます。
腎は「元陽」といって人体の大本の陽気を宿しています。
この陽気はまた五臓六腑すべてを暖めて活気づける大切なエネルギーの元です。
この元陽が不足しているために漢方理論では「火不生土 火虚土衰」といって
一番先に脾胃に影響が及ぶのです。
これに対しては[温補脾腎・補火回陽]法を採用するのが良いと思われます。
おすすめの漢方処方
(1) 桂附理中湯(けいぶりちゅうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
(2) 佐関煎(さかんせん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 腰痛、肩こり、冷え性、手のひら・足の裏の汗
女 27歳
もっとも治して欲しいこと : 腰痛、肩こり、冷え性(循環障害)、手のひら・足の裏の汗
全身 : だるい ときに微熱 寝汗をかく 不眠
顔面 : 白い 頭痛 頭が重い 耳鳴り ときどき耳が痛い
口 唇 舌 : 鼻が乾く 口は乾かない
喉 気管 : 切れやすい痰が出る 風邪を引くと咳が2〜3週間続く
風邪の治りが非常に遅い
腹部 : 食べてもすぐ腹が減る 今は大丈夫だがもともと胃腸が弱い
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る 肘の痛み 腕の痛み肩の痛み
手指がしびれる 手のひらに汗をかく
(ひどいときは汗で字がかけなかったり、ペンを持てなかったりする)
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える 膝が痛い
膝が腫れる脚が痛い 膝が冷える足が冷える 足がだるい
足の裏がほてる 足の裏に汗をかく
婦人 : 月経痛がある 血の塊が混じる 卵巣機能不全あり
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返事 :
>手のひらに汗をかく
>足の裏に汗をかく
漢方では「脾胃は四肢を主る」と言い、手足と深くつながっています。
>腹部 : 食べてもすぐ腹が減る 今は大丈夫だがもともと胃腸が弱い
脾胃は「後天の本」と言い、胃は受納・消化を司り、脾は精微の吸収・輸布を司り、
全身を栄養するので生長発育の根本です。
>膝が冷える足が冷える
>足がだるい
この脾胃の陽気が弱いとエネルギーの生成ができず、手足は冷え顏色も悪くなり
(四肢欠温,面色萎黄)、だるくて(四肢不用,五臓不安)無力になります。
>腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える 膝が痛い 膝が腫れる脚が痛い
>月経痛がある 血の塊が混じる 卵巣機能不全あり
一方、腎は「先天の本」と言い、足腰や月経と関係があります(腰は腎の外腑)。
この腎は不断に脾胃が吸収した食物(水穀)の栄養(精微)によって栄養されています。
ところが脾胃の陽気が弱くて十分に腎をサポート出来ないので腎虚の影響まで出ています。
これを“脾胃の虚労が腎にまで及んだ(脾病及腎)”と言います。
>膝が腫れる
>卵巣機能不全
腎虚のうちでも腎の陽虚なので「陰寒内盛,水液停滞」による痺痛症や
生殖機能への影響も出ています。
>手のひらに汗をかく(ひどいときは汗で字がかけなかったり、ペンを持てなかったりする)
>足の裏に汗をかく
このような症状は「津液旁注」といって、「脾胃気虚」による体調の現れです。
おすすめの漢方処方
(1) 附子理中湯(ぶしりちゅうとう)+右帰丸(うきがん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 上瞼の筋無力症
男 21歳
もっとも治して欲しいこと :
眼がショボショボして瞼が重く、眼が開かない チックの様にパチパチする時もある
持続的に眼に開けられない 眼医者に診療してもらったところ、
瞼下垂れと診断され筋無力症・動眼神経マヒ等かもしれないそうです。
全身 : だるい 気がふさぐ 痴呆(ぼけ) 健忘症 怒りっぽい さむけ
眠ってばかり
顔面 : 白い 瞼がむくむ チック 目がかすむ 目がまぶしい なみだ目
目が痛い 目が痒い
口 唇 舌 : アフター性口内炎がでる 歯茎から血が出る 口は乾かない
喉 気管 : 呼吸困難 痰は無い
胸 脇 : 吐き気がある
腹部 : 食欲が無い
大便 小便 陰部 : 切れが悪い
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る
腰 膝 下肢 : 腰がだるい 足が冷える 足がだるい 無力で歩けない
皮膚 頭皮 毛髪 : 抜け毛
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返事 :
上瞼の筋無力症のようですね。
漢方医学の「五輪学説」によれば瞼の上下は脾胃に所属します。
従って平素から脾胃虚弱であると「中気下陥」といって、
人体のど真ん中の気力が衰えると食物からの栄養が十分に摂取されなくなり、
筋力が弱まり、上瞼下垂になるのです。
>全身 : だるい さむけ 眠ってばかり……(脾虚のため清気が上昇しない)
>喉 気管 : 呼吸困難……(呼吸は肺ではなく飲食物由来の胸の宗気によって促される)
>腹部 : 食欲が無い……(胃は受納し、脾は運化を司る)
>腰 膝 下肢 : 足がだるい 無力で歩けない……(脾は四肢を司る)
瞼だけでなく全身的に気力の下陥が起こっていますから、
中心の気力である「中気(脾胃の気)」を先ず建てなければなりません。
>顔面 : 目がかすむ 目がまぶしい なみだ目 目が痛い 目が痒い
>顔面 : 瞼がむくむ チック
目は臓腑血気の精華が宿るところ、肝の外候でもあります。
五臓六腑の血気は皆上栄して目に注がれます。
その大元である中気(脾胃の気)が衰えているので、
血気の虚から外風を受けやすくなっています。
>大便 小便 陰部 : 切れが悪い
>腰 膝 下肢 : 腰がだるい 足が冷える
腎気の衰えも出ています。
しかしこれは二次的なものでしょう。
おすすめの漢方処方
(1) 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 胃弱と冷え性
女 29歳
もっとも治して欲しいこと :
・胃(2年前位に軽い胃潰瘍になりました。それからあまり食欲もなく、お腹がすく
と胃が痛くなったり、お腹(胃)がはったりします。油ものを食べるとすぐもたれて
しまい、みぞおちを押すと少し痛みがあります。)
・冷え性 (冬場は手と足がとても冷たく30分くらい眠れません。
手と足がとても冷たいのに、脇とか胸とかは汗をかきます。
夏場は冷房の部屋に入ると一瞬で手と足が冷えてしまいます。)
全身 : だるい 気がふさぐ さむけ 汗っかき 寝汗をかく 眠ってばかり
顔面 : 普通 瞼がむくむ 頭が重い 目が赤い 鼻づまり 耳が痛い
耳から汁がでる
口 唇 舌 : アフター性口内炎がでる 鼻が乾く 口が乾く
喉 気管 : 喉が詰まった感じ
胸 脇 : 胸やけがする 吐き気がある 酸っぱい水が上がる
腹部 : 胃の辺りが痛い 臍の辺りが痛い 脇腹が痛い 腹が張る 腸が鳴る
食欲が無い 食べてもすぐ腹が減る
大便 小便 陰部 : 夜間排尿が多い
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る 首の寝違え 背中が痛い
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える 膝が痛い 足が冷える
こぶらがえり かかとが痛い むくみがある 足がだるい
皮膚 頭皮 毛髪 : かゆい フケ性
婦人 : 月経量が多過ぎる 月経が早くなる 月経痛がある 血の塊が混じる
おりもの 子宮筋腫
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返事 :
>あまり食欲もなく、お腹がすくと胃が痛くなったり、お腹(胃)がはったりします。
>胸やけがする 吐き気がある 酸っぱい水が上がる
>手と足がとても冷たく30分くらい眠れません。
脾胃の虚寒と
>夜間排尿が多い
>腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える 膝が痛い 足が冷える
>むくみがある
腎の陽虚があります。
あわせて「脾腎陽虚」の証といいます。
おそらく脾胃の陽気が弱くて十分に腎をサポート出来ないので腎虚になったのでしょう。
これを“脾胃の虚労が腎にまで及んだ(脾病及腎)”と言います。
対策はまず脾胃の陽気を取り戻すことから始めなければなりません。
脾陽が不足すると「清陽は上昇せず濁陰は下降せず」という状態になり、
水腫・白帯下・腰重・足冷などになりますから相当強力に温める働きが必要です。
おすすめの漢方処方
(1) 桂附理中湯(けいぶりちゅうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 不妊症
女 27歳
もっとも治して欲しいこと : 不妊治療2年。(主人の方は特に問題ありません)
特に原因も見つかりません。私は冷え性で、夏でも靴下はかかせません。
全身 : 気がふさぐ 怒りっぽい さむけ 汗をかきにくい 眠ってばかり
顔面 : 普通 めまい 目が痒い 鼻水 クシャミ
唇 : 唇の色が紫色
胸 : お腹がすくと胸やけがする
腹部 : 腹が張る 腸が鳴る
大便 : 便秘と下痢をくりかえす 痔の出血がある
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る
腰 膝 下肢 : 腰がだるい 腰が冷える 足が冷える 足がだるい
皮膚 : かゆい 湿疹
婦人 : 月経量が多過ぎる 月経痛がある 血の塊が混じる 不妊症
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返事 :
>私は冷え性で、夏でも靴下はかかせません。
>さむけ 汗をかきにくい 眠ってばかり
>唇の色が紫色
>便秘と下痢をくりかえす
すべて寒冷の証候ばかりです。
この寒冷は何処から来るのでしょうか?
一身の陽気を生産するのは先天の陽気と後天の陽気の二つです。
前者は父母から受け継いだ遺伝的体質です。
そして後者は飲食物の栄養から摂取する脾胃からの陽気です。
残念ながら両方とも不足している様です。
月経の来潮と密接に関係しているのは子宮から起こる衝脈で、別名を“血海”と言います。
また妊娠を主宰するのは任脉で、この二脉が助け合うことによって子供が出来るのです。
その“血海”が冷えていてはどうにもなりません。
いたずらにホルモンばかりを増やしてみても自然の摂理は回復しないでしょう。
おすすめの漢方処方
(1) 附子理中湯(ぶしりちゅうとう)+右帰丸(うきがん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 腹痛/下痢/不安感
女 30歳
もっとも治して欲しいこと : 腹痛、下痢、不安感
全身 : だるい 気がふさぐ 怒りっぽい 冷え性 イライラ
顔面 : 白い 瞼がむくむ ときにめまい 頭痛 頭が重い 目がかすむ
頭痛のときに目が痛い 鼻づまり
口唇舌 : 舌苔が厚い 口が臭い 舌がもつれる アフター性口内炎がでる
歯茎が腫れる 唾液が多い
喉 気管 : 喉が詰まった感じ
胸 脇 : 動悸がする 吐き気がある
腹部 : 時に胃の辺りが痛む 下腹部痛(右より) 腹が張る 腸が鳴る
食べてもすぐ腹が減る
大小便陰部 : 便秘と下痢をくりかえす(主に下痢) 痔の出血がある
頸部背手腕肩 : くびや肩が凝る 肩の痛み 手指がしびれる
腰膝下肢 : 腰がだるい 腰が冷える 足が冷える こぶらがえり 足がだるい
皮膚頭皮毛髪 : 発疹 かゆい
婦人 : 月経量が多過ぎる 月経が遅れる 月経痛がある 血の塊が混じる
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返事 :
>小さい頃から比較的胃腸が弱く20歳くらいから下痢と腹痛で悩んでます。
>特に生理の終わりごろは下痢します。
>冷え性
>瞼がむくむ……(瞼の上下は脾胃に所属)
>唾液が多い……(脾は涎を、腎は唾を出す)
生理の時には体内の血液が大量に子宮や衝脉に集まるので、ただでさえ脾胃が弱い
人は更に脾胃の気が弱まり、「清気下陥,湿濁不化」という状態に陥ります。
このために停滞内聚した不消化物が下痢となって下ります。
下痢が長引くと脾胃の虚が腎へと及びます。(脾腎陽虚)
>腰がだるい 腰が冷える……(腰は腎の腑)
腎は生理と深い関係があるので腎陽が虚すと月経痛・遅れ・月経過多などになります。
更には下りものなども出るようになります。
脾腎の陽気は人体にとってもっとも大切な基本ですから今後の妊娠やスタミナのためにも
是非補ってください。
おすすめの漢方処方
(1) 附子理中湯(ぶしりちゅうとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ クローン病と腰痛
女 28歳
もっとも治して欲しいこと : クローン病(9年目)による炎症のため人工肛門周辺
の腹腔内膿瘍により瘻孔が多発し熱と膿瘍による腰痛(その痛みのために眠れない事もあります)
同様の症状の方が「千金内托散」で治ったという話をききました。
全身 : だるい 気がふさぐ 怒りっぽい 発熱 微熱 汗をかきにくい
寝汗をかく 不眠 眠ってばかり
顔面 : 白い 普通 頭痛 頭が重い 目がかすむ 目が痒い 鼻づまり
鼻が乾く
口 唇 舌 : 舌がもつれる アフター性口内炎がでる 歯茎が腫れる
歯茎から血が出る 唾液が多い
喉 気管 : 痰は無い
腹部 : 胃の辺りが痛い 腸が鳴る 食べてもすぐ腹が減る
大便 小便 陰部 : 下痢
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る 肩の痛み 手指がしびれる
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える 膝が痛い 足が冷える
こぶらがえり むくみがある
婦人 : 月経が遅れる 月経痛がある 月経が来ない 血の塊が混じる おりもの
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返事 :
>人工肛門周辺の腹腔内膿瘍により瘻孔が多発し熱と膿瘍による腰痛
直接に膿瘍によって腰痛が引き起こされる事はありませんが、全身状態をみれば
「眠れない」ほどの腰痛があっても不思議はないと考えられます。
>クローン病(9年目) 下痢
>腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える 膝が痛い 足が冷える
>こぶらがえり むくみがある
>唾液が多い
「腰は腎の腑」ですから脾の陽虚が腎にまで影響を及ぼすという事はよくよくの事です。
これは脾腎両臓の陽虚という極虚の状態になっていると思われます。
千金内托散ぐらいでは脾陽は補われても腎陽までは補われません。
強力な温補剤によるサポートが要求されます。
おすすめの漢方処方
(1) 桂附理中湯(けいぶりちゅうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 血小板減少性紫斑病
女 29歳
もっとも治して欲しいこと : 特発性血小板減少性紫斑病
去年の健康診断で血液検査の結果で発覚しました。
5万無いぐらいで(エストロゲンは出てるらしい)、
もっと減るようだったらステロイド治療になるようなのですが、今の所、治療してません。
全身 : 微熱 眠ってばかり
口 唇 舌 : 歯茎から血が出る
腹部 : 腹が張る 腸が鳴る
大便 小便 陰部 : 便秘と下痢をくりかえす
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返事 :
血小板減少性紫斑病のことを漢方では「衄血」や「発斑」の範疇で考えます。
皮下出血ならば「肌衄」、歯茎からの出血なら「歯衄」、鼻血なら「鼻衄」。
紅斑・白斑や疹斑に対して「紫斑」と。
この病気には二通りのメカニズムがあります。
一つは血の「熱迫妄行」です。………(血熱が原因となる)
もう一つは気の「不統血」です。……(気虚が原因となる)
急性病は血熱により、慢性病は気虚によって起こります。
>眠ってばかり
>腹が張る 腸が鳴る
>便秘と下痢をくりかえす
これは「気虚」、なかでも脾気の虚です。
漢方では脾には統血する権利があると考えています。(統血ができないと血は妄行して出血する)
「血を治すには先ず脾を治せ」という所以です。
自己免疫疾患という性質上、脾気の虚には常に「腎虚」も伴ないます。
すなわち脾気虚の更にその上の原因に腎陽虚があります。(火不生土)
おすすめの漢方処方
(1) 十四味建中湯(じゅうよんみけんちゅうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
(2) 附子理中湯(ぶしりちゅうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 結核/体力をつけたい
女 68歳
もっとも治して欲しいこと : 結核 体力をつけたい。
顔面 : 白い 目がまぶしい 目が痒い
口 唇 舌 : 口が苦い 口は乾かない
喉 気管 : 切れにくい痰がある
胸 脇 : 胸が痛い 脇が痛い
大便 小便 陰部 : 咳をすると尿が漏れる
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る
腰 膝 下肢 : 足が冷える
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返事 :
>切れにくい痰がある
>胸が痛い 脇が痛い
「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」といい、痰の存在と脾肺とは密接な関係が有ります。
さらに年齢の事を考えると「痰源は腎にあり」で、腎も考慮したいものです。
生痰の源が脾と腎にあるというのは「脾虚気弱,腎気不足」のために水分を気化できなくて
水が水邪として働き、集まって湿となり、病理的な痰になるからです。
「脾は四肢を主る」ので脾気虚になれば四肢はだるくなります。
また「腎は作強の官」ともいい、腎気虚になれば足が冷えて弱くなります。
おすすめの漢方処方
(1) 金水六君煎(きんすいりっくんせん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 痰が多い
男 36歳
もっとも治して欲しいこと : 痰が多いこと。びまん性汎細気管支炎と言われています。
10年程前からなのですが、特にここ2,3年痰が増えました。
1日150程黄緑色の痰がでます。ず〜とエリスロマイシンと言う薬を飲んでおります。
肺に熱があるように、思います。息を吐くと熱をもってるように思います。
他に症状として、だるさ、寒気、気がふさぐ、微熱、鼻水、鼻詰まり、濃い鼻汁、切れにくい痰、
ヒューヒュー、ゼイゼイとぜい鳴がします。
背中の痛みもあります。あと、冷え症です。
便は、ずーっと軟便です。1日4〜5回はトイレにいっております。
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返事 :
>10年程前からなのですが、特にここ2,3年痰が増えました。
>1日150程黄緑色の痰がでます。
黄緑色の痰で切れにくいといえば「痰熱」になるのですが、
>寒気
>冷え症です。
>便は、ずーっと軟便です。1日4〜5回はトイレにいっております。
同時にこういう症状があると、こちらは「痰湿」といって寒冷傾向で前と矛盾します。
>ず〜とエリスロマイシンと言う薬を飲んでおります。
そこで更に抗生物質(寒冷性の薬)を長く飲んでいるという事を考慮すると、もはや
体内には細菌などの熱源は存在しない状態だと思われます。
また痰の数が150程の多量に及ぶとなるとそんなにも切れにくい事でもないのでは、
という気もします。
痰については「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」といい、原因は「脾虚気弱」です。
また「腎は水の源」で痰は水より変化したものですから、冷え性で軟便が続いている事
をも考えると「腎虚畏寒」も兼ねているようです。
おすすめの漢方処方
(1) 金水六君煎(きんすいりっくんせん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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