以下の例はすべて 脾胃虚寒 (中焦の陽虚あるいは下剤の使いすぎによる) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。
1. 唾液が多い
2. 胃痛
3.
4.
★ 唾液が多い
男 47歳
もっとも治して欲しいこと :
1.唾液が多く夜寝ている時でも何度か起きて吐き出さなければならない。
2.動悸がして寝られない事がある。
3.オナラ,ゲップが出る。
全身:不眠
顔面:頭痛、目が赤い、目がかすむ
口唇舌:唾液が多い
胸脇:動悸がある
腹部:腹が張る、腸が鳴る
大便:下痢
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>唾液が多く夜寝ている時でも何度か起きて吐き出さなければならない
多唾には「腎経の陽虚」と「脾経の陽虚」の二種があります。
これは後者のようです。
脾は“昇”をつかさどり胃は“降”をつかさどる。
あわせて昇降の働きがバランスよく機能するのが正常です。
脾の陽気が虚すると食物を消化する機能が衰えて(中運不及)、
吸収(摂納)することが出来ないと昇降のバランスが狂って唾液が上逆することになります。
>オナラ,ゲップが出る
>腹が張る、腸が鳴る
>下痢
脾陽虚の症状はこちらにもよく現れています。
おすすめの漢方処方
(1) 理中湯(りちゅうとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 胃痛
女 30歳
もっとも治して欲しいこと : 去年、突然胃痛が毎日起こるようになりました。
当時は分からず胃薬を飲んだりしてましたが治らないので病院へ行き胃カメラまで
飲みましたが異常無しの判断をされました。
最近分かったのですが、どうも飲食後に痛くなり空気がたまってるようです。
げっぷを出そうとするのですが消化が遅いせいか食べたモノが上がってきてしまいます。
痛みは内臓を圧迫されているようで歩くことすら辛くなるときもあります。
胃の辺りを押さえるとポコポコと音もします。
毎日のことなのでどうにかしたいのですが、げっぷが胃に溜まるという病気はあるのでしょうか?
全身 : だるい 気がふさぐ 汗をかきにくい 不眠 眠ってばかり
顔面 : 普通
口 唇 舌 : 口が臭い 歯茎から血が出る 唾液が多い 口が乾くが飲みたくない
喉 気管 : 切れやすい痰が出る
胸 脇 : 胸苦しい 胸やけがする ただの水が上がる
腹部 : 胃の辺りが痛い 臍の辺りが痛い 腹が張る 腸が鳴る
大便 小便 陰部 : 便秘 血便 痔の出血がある
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい 足が冷える こぶらがえり
皮膚 頭皮 毛髪 : 発疹 かゆい 湿疹 ただれ 水泡 フケ性
婦人 : 月経が遅れる 月経が来ない 血の塊が混じる
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
返事 :
>胃痛
>飲食後に痛くなり空気がたまってるようです
もともと脾胃の陽気が虚しており、消化能力が乏しい方です。
そのため飲食後直ぐに症状が現れています。
>胃の辺りを押さえるとポコポコと音もします
>唾液が多い 口が乾くが飲みたくない
>胸やけがする ただの水が上がる
胃が冷えて「胃内停水」を起こしているようです。
>不眠 眠ってばかり
>足が冷える
>月経が遅れる 月経が来ない
脾胃の陽気は「後天の気」といい、全身の陽気の大元でもあります。
不足すると冷えや血虚になり、月経に影響します。
おすすめの漢方処方
(1) 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
メール相談例 目次