1. 便秘
2.
★ 便 秘
女 31歳
病名と経過 : 悩みは、重症の便秘です。
身体を動かそうが、食物繊維をとろうが、マッサージ、ヨガをやろうが、自然にもよおす
ことはめったにありません。
放っておくと1週間〜2週間は音沙汰がなく、アロエの粉末などで出している状況でしたが、
なんとか自然なリズムを健康的に取り戻したく思っております。
全身 : だるい 気がふさぐ 怒りっぽい
顔面 : 瞼がむくむ
腹部 : 腹が張る 腸が鳴る
大便 小便 陰部 : 便秘
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る 背中が痛い 肩の痛み
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい 足が冷える
皮膚 頭皮 毛髪 : 若白髪
婦人 : 月経痛がある
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返事 :
便秘で悩んでおられる女性は大変多いようです。
何故、男性に比べて女性は便秘しやすいのでしょうか?
漢方では便通に関与する臓器は単に大腸だけとは考えていません。
先ず大腸腑は(1)肺臓と表裏の関係にあるので、肺気の粛降を待って始めて下降運動を始めます。
肺は呼吸を司るので、全身の気の総支配人です。
肺は「華蓋(かがい)」と言い、身体の上部を覆う臓器で、呼吸により取り入れた
「気」を雨のように降らせているのです。
次に大小腸の直ぐ上の(2)脾胃の気が下降して来なければ大小腸の気も下降しません。
脾胃の気を下降させているのも肺の粛降性です。
更に全身の気を休まず運行させているのは(3)肝の「疎泄」機能で、
脾胃の運化や胆汁の分泌は皆この肝の働きに因ります。
このように肺・脾胃・肝と三つの部位からのサポートが無ければ「便通」は整いません。
女性は胸式呼吸が主になっているので先ず肺気の下降の効率が悪いと考えられます。
それに比べて男性は腹式呼吸なのでよく肺気が下降してくるのです。
肝は春の臓器といい、生長の気をはらみ、条達を喜び、舒暢を好み、抑鬱を嫌います。
ストレスや運動不足により情志が鬱屈したり感情が激高したりする
と肝気は滞り、「肝鬱気滞」の状態になります。
「鬱」とは集まって散逸しないこと、そして上昇すべきものが上昇できず、
下降すべきものが下降できず、変化すべきものが変化しないと言うことです。
これは転化異常であり、ここから「六鬱」(気鬱・血欝・火欝・痰欝・食欝・湿欝)
の全てが始まります。
このようにして起こる便秘は「肺失粛降・肝脾気滞」の結果なのです。
<漢方まんだら>のページの中の
B-4肺>A-4燥 肺気不降073
(気が上逆して降りないと大腸の伝導作用に悪影響を及ぼす)
すなわち「肺気上逆・腸中滞結」という状態だと想像されます。
これに対しては「清降肺気・降肺通便」法を採用するのが良いと思われます。
おすすめの漢方処方
(1) 新加六磨湯(しんかろくまとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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女 31歳
もっとも治して欲しいこと: 便秘
下剤を飲んでも、臍の辺りの残便感があったり、たくさん出た後は、お腹が張って苦しい。
二番目;気力が無い 何かをしようとすると眠気を感じ、無理に 始める感じ。
全身 : 気がふさぐ(些細なことが気になる)不眠、汗をかきにくい(顔だけが真っ赤になる)
顔面 : 耳鳴り(現在は左、二年前に右が突発性難聴)
胸、脇 : 脇が時々痛い
腹部 : 胃がもたれやすい 水をたくさん飲むと胃がちゃぷちゃぷする、水が逆流するのであまり飲みたくない
大便 小便 : 便秘をしているとお小水が少なくなり、出るとお小水もたくさん出る。咳をすると尿がもれる
腰・膝・下肢 : 腰から右足が痛い。足の甲が冷える。
皮膚・頭皮・毛髪 : 手のひらが赤く感じる、白髪
大黄でお通じが充分にあった後は、お腹の張りがとても辛いのです。大黄が効き過ぎたせいでしょうか。
弱くするとまだ奥の方に残った感じがとれず、2,3日続けて飲み、すっきりしたと感じた夕方からお腹が
パンパンに張ってくるのです。そして胃のもたれも出てきます。
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返事 :
> 胃がもたれやすい
> 水をたくさん飲むと胃がちゃぷちゃぷする、水が逆流するのであまり飲みたくない
> 弱くするとまだ奥の方に残った感じがとれず、2,3日続けて飲み、
> すっきりしたと感じた夕方からお腹がパンパンに張ってくるのです。そして胃のもたれも出てきます。
大黄などを含む処方で一応便通があって、かつ腹痛を伴わない事から下剤適応と思われます。
「熱秘」ならセンナやアロエや大黄で攻めれば簡単です。
しかし気の停滞、気滞は疑いのないところです。
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(文献紹介『中医証候鑑別診断学』 気閉証より)
气閉(気滞)で便秘する者の多くは肝鬱化火に因り,胃腸熱結となる,气機が閉塞して,伝導が失われると
,糟粕(糞便)が出ない。症状としては大便秘結,胸脇脹痛,曖气(ゲップ)頻作,腹脹口干,舌苔黄燥,
脉は弦数或いは沈実となる。
治療は疏肝和胃と理气が宜しく,散結行气すれば閉が通じる,処方は六磨湯(《世医得効方》)加減を選ぶ。
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肺気不降 (気が上逆して降りないと大腸の伝導作用に悪影響を及ぼす) の証に該当します。
おすすめの漢方処方
(1)新加六磨湯(しんかろくまとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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