1. アレルギー性鼻炎(鼻水と背中の寒気)
2. アレルギー性の慢性鼻炎
★ アレルギー性鼻炎 (鼻水と背中の寒気)
男 58歳
病名と経過 : かなり以前から朝になると鼻水が出ます。
日中はさほどでもないのですが朝の洗顔後はタラタラと流れて、
しばらくはティッシュが離せません。
普段から寒がりで風邪は引きやすいほうです。
最初は決まって背中が寒くなるのでまたかと思います。
そんな時はカイロを背中に担いで防ぎます。
かと思うと反対に暑がりでのぼせやすく、
風呂に入った時はなかなか汗が止まりません。
このような冷え性でのぼせ症の体質は変らないものでしょうか。
全身 : さむけ 汗をかきやすい
顔面 : 普通 鼻づまり 鼻水 クシャミ
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る
腰 膝 下肢 : 足が冷える
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返事 :
<漢方まんだら>のページの中の
B-4肺>A-5寒 肺気不固074
(衛気が不足すると津液が漏れる)
の証パターンが可能性として考えられます。
すなわち「肺気不固・気虚生寒」という状態だと想像されます。
これに対しては「補虚固表・温補去寒」法を採用するのが良いと思われます。
肺の衛気(えき)というのは外気から身を守るバリケードのようなものです。
この働きが衰えていると容易に暑さ寒さにやられて風邪を引いてしまいます。
また肺気が漏れて収まらないと呼吸器粘膜からの分泌液も止まらなくなります。
おすすめの漢方処方
(1) 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
(2) 鼻炎丸2号・・・・・・・・・・(煎じ薬)
(3) 玉屏風散(ぎょくびょうぶさん)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ アレルギー性の慢性鼻炎
男 38歳
もっとも治して欲しいこと : 小学生以来続くアレルギー性鼻炎、
夜は寝床に入ると鼻汁が降りてきてせき込みよく寝れません。
今まで飲んだことがある漢方薬 : 小青竜湯、葛根湯、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯
特に効き目があったものはありません。柴胡桂枝乾姜湯は首から上の汗がよくまりました。
全身 : だるい、汗っかき、寝汗をかく、不眠ぎみ
顔面 : 白い、頭が重い、横になると寝た片側に鼻がつまり喉におりてくる、
あまりこくはないですが粘性の鼻汁
口、唇、舌 : 舌苔が厚い、口が苦い、唾液が多い
喉、気管 : 咳がでる、切れにくい痰がある
腹部 : 胃のあたりが痛い
頚部、背、手腕肩 : くびや肩がこる
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返事 :
>喉、気管 : 咳がでる、切れにくい痰がある
「鼻は肺の外竅」です。つまり鼻粘膜の働きは肺の働きの一つです。
ですから鼻塞や流涕とは「肺気不宣」の結果です。
肺気は体表を包んで外感から身を衛っています(免疫機能)。
この肺気の働きが充分に行われず、外邪への免疫機能が発揮されないのを肺気不宣といいます。
つまり咳嗽や鼻塞や流涕があるという事は何らかの形で外邪の感染を受けているという事です。
>小学生以来続くアレルギー性鼻炎、夜は寝床に入ると鼻汁が降りてきてせき込みよく寝れません。
>顔面 : 横になると寝た片側に鼻がつまり喉におりてくる、あまりこくはないですが粘性の鼻汁
30年近くに及ぶ慢性鼻炎で、水涕というよりは幾分粘性を帯びた鼻汁が夜も止まらないのは何故か?
「肺は水の上源」ともいい、水道を通調する働きがあります。
肺気が不足して水道を通調する機能が衰えると浮腫んだり、排尿障害が起こります。
流涕というのもその一つで、水分調節の狂いです。
肺気虚の流涕は当初は水のように清稀なものですが、慢性化すると粘り気を帯びてきます。
しかし熱性が無い限りは黄色にはならないで、いつまでも白色のままです。
冷気やある種のアレルギー性のものに触れると過敏な反応を示します。
これを「肺気虚の鼻流涕」といいます。
肺の気虚のため水分の収摂が不充分になるからです。
対処法は肺気を増益して体表の衛りを固めて外邪の感染を撃退しなければなりません(益肺固表)。
>口、唇、舌 : 唾液が多い
>腹部 : 胃のあたりが痛い
「五行説」上では“脾は肺の母”に当たりますから脾が弱いと子の肺も弱くなります。
ですから多くの場合、肺気虚の原因は脾気虚です。
唾液が多いのも胃のあたりが痛いのも共に「脾気虚」を示唆しています。
>全身 : だるい、汗っかき、寝汗をかく、不眠ぎみ
脾気虚の結果だと分かれば全て説明可能です。
<漢方まんだら>のページの中の
B-4肺>A-5寒 肺気不固074
(衛気が不足すると津液が漏れる)
の証パターンが可能性として考えられます。
即ち「肺気不固・気虚生寒」という状態だと想像されます。
これに対しては「補虚固表・温補去寒」法を採用するのが良いと思われます。
肺の衛気というのは外気から身を守るバリケードのようなものです。
この働きが衰えていると容易に暑さ寒さにやられて風邪を引いてしまいます。
また肺気が収まらないと呼吸器粘膜からの分泌液が止まらなくなります。
及び
<漢方まんだら>のページの中の
B-3脾>A-2.5熱.寒 脾虚気陥062
(脾の消化機能の衰えが進むと清陽が下陥する)
の証パターンが可能性として考えられます。
すなわち「脾虚失運・清陽下陥」という状態だと想像されます。
これに対しては「温補健脾・益気升陽」法を採用するのが良いと思われます。
おすすめの漢方処方
(1) 玉屏風散(ぎょくびょうぶうさん)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
(2) 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
*症例 DB の 五官科 「風症(アレルギー性鼻炎)081」も参考にして下さい。
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