以下の例はすべて 腎陰虚 (過労・久病により腎陰を損傷する) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。
1. 乳糜尿(膏淋)/尿の白濁
2. 腰痛 1,2,3
3. 不妊症
4. 舌の先の炎症
5. 酒を飲みすぎたら次の日、足の裏が熱をもつ
6. 多汗症
7. 直腸癌手術後の骨へ転移
8. 手の平、足の裏が熱い
9. 起床時の倦怠感と腰痛
10. ステロイド剤の副作用
11. 多汗症/頬が真っ赤
12. 足がむくみだるい
13. 顔のむくみ/下肢のむくみ
★ 乳糜尿(膏淋)/尿の白濁
男 37歳
病名と経過 : 5年ほど前からひと月に一度の割合で尿が米のとぎ汁みたいに白濁し、
そのまま放置しておくとモロモロ状のものが沈殿します。
尿が白濁すると決まってその後一週間くらいは体がだるくなり微熱が続きます。
■その他
1.腰痛も5年ほど前からあり、そのときから現在までに尿路結石症に2度かかりました。
結石は蓚酸カルシウムと診断されています。
2.普段から血行不良のせいか、冷えるとすぐに身体に熱感を感じだるくなります。
特に午後になるとだるくなり、昼間はあまり尿が出ないのに対して、夜間(就寝後)は
必ずトイレに行くほどよく出ます。
3.立ちっぱなしの姿勢や短時間の歩行ですぐに足が疲れ、腰の痛みも増して最後には
だるさのあまり横にならざるを得ないほどまでになります。
いろいろな病院に行きましたがすべて異常ないといわれます。
ですが、症状があるだけに気になります。
全身 : だるい 微熱 午後から熱が高くなる 汗は出ていない
顔面 : 普通 めまい 頭痛 頭が重い 目が痒い 鼻がかわく
口 唇 舌 : 唇の色が紫色 口は乾かない
喉 気管 : 痰は無い
腹部 : 胃の辺りが痛い 臍の辺りが痛い
大便 小便 陰部 : 夜間尿 切れが悪い 尿が濁る 尿が濃い 脱肛 痔の出血がある
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る 背中が痛い
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰が冷える 足が冷える 足がだるい(少し歩くとすぐにだるくなる)
皮膚 頭皮 毛髪 : かゆい(乾燥肌) さめ肌(乾燥肌ただし顔面は脂性) 若白髪
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返事 :
この病気は昔からある病気で乳糜尿(膏淋)とか白濁と呼ばれます。
原因は「腎陰虧虚」です。
その症状としては
1.腎虚腰痛・足がだるい
2.腎精が漏れる・勃起しやすい
3.陰虚陽亢による微熱・頭痛・めまい・のぼせ等
4.聴覚視覚の衰え・耳鳴り・老眼
また「腎の合は骨なり、其の榮は髮なり」と言われるように歯や骨が弱くなり、
髪の毛も抜けたり白髪になったりします。
大体こういうタイプの人は赤ら顔で乾燥肌、そのくせ脂性で痩せて
います。
経過が長くなると腎陰虚から熱化して結石を生じます。
足腰が冷える反面、夜間にはほてって寝苦しいものです。
これを「虚熱」といいます。
その他、目が痒い・鼻がかわく・痔の出血というのも全て符合します。
おすすめの漢方処方
(1) 六味地黄丸加味 (ろくみじおうがんかみ)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 腰痛 1
女 28歳
病名と経過 :
生理1、2日前にあった様な、腰痛が最近では頻繁にあります。
整形外科でレントゲンを取りましたが、特に異常はなく、婦人科の内診も受けましたが、
こちらも異常はない、との事でした。
基礎体温を付けていますが、高温、低温の二層に別れ、生理周期に変化はありません。
不正出血やおりもの異常もみられないのですが、どきどきズキンと腰からおしりにかけ、痛みます。
その他症状で該当するものは、見当たりません。
結婚していますので半年程前から子供がほしいと思い、基礎体温を付けはじめましたが
妊娠はしていません。
又、20才位から、にきびがあり、今も悩んでいます。
あごと、ほほに、化膿にきびです。
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返事 :
>腰からお尻にかけ、
この部分を通る經絡は「督脉」と言い、その源は肝腎に属しています。
督脉の虚は「精髄空虚」すなわち骨髄液の空虚さという意味になります。
時々ズキンと腰からお尻にかけて痛むという痛み方からして「実痛」ではなく、「虚痛」です。
また「腰は腎の外腑」と言う様に腰痛と言えば腎との関係が最も疑われるところです。
「腎は骨を主り、髄を生ず」という漢方生理学とも一致します。
結論として腎精が「精気虧損」となると腰膝は酸(だるく)痛します。
これを「陰精虧損 (精血不足) による腰痛」と言います。
陰虚になると相対的に陽気が亢進して「陰虚陽亢」となり、
皮脂腺の分泌が盛んになり、ニキビも出やすくなります。
おすすめの漢方処方
(1)大補元煎 (だいほげんせん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 腰痛 2
女 46歳
もっとも治して欲しいこと : 腰痛(整形外科、内科では異常無いと言われていますが、
2-3年前から左腰部がつるように痛み、放散痛で左下腹部も痛みます。
婦人科でも特に異常無しといわれました。
指圧の先生によると普段の運動不足で筋肉が弱いところは精神的、肉体的ストレスが
過剰にかかり筋肉が過剰に緊張しているとのことで炎症を起こしているらしいとのことです。
今までに飲んだ事のある漢方薬とその結果 : 芍薬甘草湯、五積散、小建中湯、
全身 : だるい
顔面 : 白い 瞼がむくむ
口 唇 舌 : 舌苔が厚い 口内炎がでる 歯茎が腫れる
腹部 : 腹が張る
大便 小便 陰部 : 便秘と下痢じる便
頸部 背 手腕肩 : 背中が痛い
腰 膝 下肢 : 腰が痛い
皮膚 頭皮 毛髪 : 発疹 斑点(しみ) かゆい 湿疹
婦人 : 月経痛がある 血の塊が混じる おりもの子宮筋腫
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返事 :
>運動不足で筋肉が弱いところは精神的、肉体的ストレスが
>過剰にかかり筋肉が過剰に緊張しているとのこと
「腰は腎の外腑」といい、腰痛の外因には風、寒、湿、熱および外傷などがありますが、
これらは皆「標」であり、内因としては腎虚が「本」になります。
>皮膚 頭皮 毛髪 : 発疹 斑点(しみ) かゆい 湿疹
>婦人 : 月経痛がある
腎虚を視点にすると上のような症状は「腎陰虚」に該当します。
昔の書には
「久視傷血,久臥傷気,久坐傷肉,久立傷骨,久行傷筋,是謂五労所傷」とあります。
即ち労逸が過ぎれば気血筋骨の活動は失調し組織が労損するのは当然です。
長時間の久坐、久立、彎腰が腎気を損傷し、腎虚腰痛を作ったのです。
>今までに飲んだ事のある漢方薬とその結果 : 芍薬甘草湯、五積散、小建中湯、
残念ながら腎虚に対する処方は含まれていません。
おすすめの漢方処方
(1) 無名方(むめいほう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
(鈎藤・稀斂草・牛膝・・・・・・・・・)
★ 腰痛 2
男 54歳
もっとも治して欲しいこと : だんだんひどくなる腰痛で悩んでいます。
3回ほど診察しましたがヘルニア、すべり症と症名が変わります。その都度、腰痛体
操をすすめられ、コルセットをつけるように言われています。
最初の腰のトラブルは10年ほど前のぎっくり腰でした。その後も中腰の仕事や重い
ものを持ったりするとじくじく痛み出します。風呂などで暖めるとそのときは痛みが
和らぎますがしばらくするとまた痛み出し特に緊張したり同じ姿勢で長く仕事を続け
ると腰椎をはさんで両方の背筋が堅くこわばり息が詰まるほど痛くなります。現在物
療治療で、レーザー、低周波治療、腰椎牽引、高電圧通電、水マッサージなど行って
ますが今ひとつ進歩がありません。痛み止めに薬をもらいますが何か副作用が心配で
あまり飲む気になれません。じっくりと漢方などで痛みを取る方法などないもので
しょうか。
全身 : 寝汗をかく 耳鳴り
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい
皮膚 頭皮 毛髪 : かゆい
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返事 :
>最初の腰のトラブルは10年ほど前のぎっくり腰でした。
そもそも40代でギックリ腰を起こすという事自体が既に腎虚の状態だったからです。
おすすめの漢方処方
(1)大補元煎(だいほげんせん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 不妊症
女 32歳
もっとも治して欲しいこと : 不妊
全身 : だるい・怒りっぽい・眠ってばかり
顔面 : 頭が重い・目が痒い・鼻水・くしゃみ
喉 気管 : 喉が痛い・切れにくい痰がある
胸 脇 : 時々動悸がする・時々胸が苦しい
腹部 : 食欲が無い
大便 小便 陰部 : どちらかと言うと下痢をしやすい・頻尿・夜尿症・尿が濃い
頚部 背 手腕肩 : 首や肩が凝る・肩の痛み・時々背中が痛い
腰 膝 下肢 : 時々腰が痛い・腰がだるい事がある・腰が冷たい・足がだるい・足の裏が熱る
皮膚 頭皮 毛髪 : にきび・湿疹・痒い
婦人 : 月経痛がある・月経の量は多いが期間が極端に少なくなった・不妊症
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返事 :
>婦人 : 月経の量は多いが期間が極端に少なくなった
その理由は何かを考えてみますと、
>大便 小便 陰部 : 頻尿・尿が濃い
>腰 膝 下肢 : 時々腰が痛い・腰がだるい事がある・腰が冷たい・足がだるい・足の裏がほてる
>皮膚 頭皮 毛髪 : にきび・湿疹・痒い
上のような症状は“熱”がなければ起こりません。
なかでも「陰虚」から誘発される“虚熱”がもっとも可能性大です。
中医学のテキストには次の様な記載があります。
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陰虚血熱不孕 : 多由素体陰虚,或肺癆久病,或温病傷陰,胞宮積熱所致。
婦人久無子者,衝任脉中伏熱也。夫不孕由於血少,血少則熱,其原必起於真陰不足,
真陰不足,則陽勝而内熱,内熱則栄血枯,故不孕,益陰除熱,則血旺易孕矣。
(陰虚血熱による不妊症は陰虚体質によるものが多い。さもなくば肺結核を長く患っていたり、
発熱感染で体液をロスしたりした場合で、子宮や卵巣に熱がこもっている為である。
女性の不妊症は衝脉・任脉中に伏熱があるからである。不妊は血が少ないからである。
血が少ないと必ず熱となる。血が少なくなる原因は真陰不足に原因がある。
真陰不足になれば陽気が勝って内熱となる。内熱は栄血を枯らす。その為に不妊症となる。
陰気を増やして熱を除けば血は増えて妊娠しやすくなる。)
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上記文における「真陰」とは腎の陰陽のうちの「腎陰精」の事です。
生命の根本的基礎である男女の“精”には生殖作用があり、それは「腎」に蓄えられているのです。
かくして「腎陰虚」になると : 頭暈,耳鳴,口干咽燥,面赤顴紅,月経先期,量多色紅,
或月経后期,量少,色暗,或潮熱盗汗などの症候が出やすくなります。
これは「養陰清熱」の方法にて正常化しなければなりません。
おすすめの漢方処方
(1) 清血養陰湯(せいけつよういんとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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女 36歳
もっとも治して欲しいこと : 一番目 不妊症(体外受精を何度しても着床しない:不妊歴10年)
二番目 喉のつかえ(喉のつかえ感がひどく息苦しい:半年位)
三番目 頭痛(生理前後) 冷えのぼせ(冬だけの症状;足は冷たいのに顔はほてる)
舌苔:厚い、白〜黄、湿、剥げやすい(左奥、奥中央、右横の剥げが多い) 歯痕あり
冷え性で足先〜足首、膝、腰が冷えやすい 手はあまり冷えない
冬に冷えのぼせがひどく、暖房の部屋にいると頬が真っ赤になる
半年前からの息苦しさは、息が思いきり吸えない感じでつらい
深呼吸しても、気持ち良く吸える時と吸えない時がある(吸えない時が多い)呼吸が浅い気がする
あくびがよく出るが、思い切り出なくて気持ち悪い
喉のつかえ(喉を軽く押さえられているような息苦しさ)がひどい、そのため軽い吐き気を感じることがある
寝起きが悪い、起床時腰痛(左)午前中はエンジンがかかりにくい 朝より夜のほうが元気
生理前後頭痛、頭痛はひどい時は吐いてしまうが最近はない
頭痛は右首筋からこめかみにかけて痛むことが多い
生理は5日くらい、1〜2日目の量が多く、あとは少ない最近量が少ない
尿の回数、量が少ない気がする、最近勢いが弱い気がする 起床してすぐは尿意を感じない
全身 : だるい 怒りっぽい さむけ 眠ってばかり
顔面 : 頭痛 目が赤い 目がまぶしい
口 唇 舌 : 舌苔が厚い 口が乾く
喉 気管 : 喉が詰まった感じ
胸 脇 : 胸苦しい
腹部 : 胃の辺りが痛い 腸が鳴る
大便 小便 陰部 : 小便の出が悪い
頸部 背 手腕肩 : 肩の痛み
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰が冷える 膝が痛い足が冷える 足がだるい
皮膚 頭皮 毛髪 : 斑点(しみ)
婦人 : 不妊症 いわゆる生理痛はほとんどありません
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返事 :
> 二番目 喉のつかえ(喉のつかえ感がひどく息苦しい:半年位)
梅核気でもっとも多いのは肝鬱によるものですが、
> 不妊症 いわゆる生理痛はほとんどありません
これにより肝鬱は除外されます。
> 舌苔が厚く(白〜黄色)、ところどころ剥げやすい 口が乾く
> 小便の出が悪い
> 腰が痛い 腰が冷える 膝が痛い 足が冷える 足がだるい
> 斑点(しみ)
> 冬に冷えのぼせがひどく、暖房の部屋にいると頬が真っ赤になる
> 生理前後頭痛、頭痛はひどい時は吐いてしまうが最近はない
> 生理は5日くらい、1〜2日目の量が多く、あとは少ない 最近量が少ない
> 起床してすぐは尿意を感じない
陰虚による虚熱の症状が顕著に出ています。
これより先の梅核気は「肺熱陰虚」のせいだと分かります。
陰の大元である腎陰を補って虚熱をはやく解消しなければ妊娠の可能性はありません。
おすすめの漢方処方
(1) 清血養陰湯(せいけつよういんとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 舌の先の炎症
女 7歳
もっとも治して欲しいこと : 舌炎
(舌の先端、約2cmの幅が赤く、その後白く炎症し、10日位で直る。
その間、炎症部がしみる為、ひどい痛みが生じます。
この炎症は、2〜3週間の周期で発生します)
全身 : 怒りっぽい 汗は出ていない 不眠
口唇舌 : 舌がもつれる アフター性口内炎がでる
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返事 :
舌の先端(舌尖)は五臓の内の「心(しん)」に属します。
この部分が赤く痛むとは「心火」が盛んであることを意味しています。
> 全身 : 怒りっぽい 不眠
心火の徴候を探すとすれば上の二つが該当します。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
心火内盛の症候としてはテキストに次の様に書かれています。
「心中煩熱,焦燥失眠,口舌糜欄疼痛,口干口渇,舌紅苔黄」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
七歳という年齢から考えてどうして心火などが燃えているのか不思議です。
香辛料の多い刺激性の食物でも食べ過ぎたのでしょうか?
子供なのに「不眠」とあるのが大変気になります。
原因不明で不眠が続くと「真陰(腎陰)」が不足し、
陰陽のバランスが崩れて「虚火上炎」が起こります。
これは「陰虚火炎」ですから舌体に変化が起こっている筈です。
口渇、口乾、舌苔がなく鏡面のようになっている、舌に亀裂があるなどです。
また舌に熱があるだけでなく手足にも煩熱があって、このためにも寝苦しくなるものです。
甚だしい場合には子供の成長にも影響してきますから要注意です。
おすすめの漢方処方
(1) 竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 酒を飲みすぎたら次の日、足の裏が熱をもつ
男 ?歳
もっとも治して欲しいこと : 酒を飲みすぎたら次の日、足の裏が熱をもつ のですが。
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返事 :
「陰虚五心煩熱」という概念があります。
五心とは両手の平・両足の裏・みぞおちの五箇所です。
この部分が煩熱するのは異常のことです。
五臓の陰虚は皆、五心煩熱を現出するものです。
その内でも尤も多いのは肺脾腎の三臓の陰虚です。
肺の陰虚は結核(肺癆)を長く患っていた場合です。
肝の陰虚は労倦過度や或いは肝病を患っていて久しく治愈しなかった場合です。
腎の陰虚は過剰のセックス(房事不節)か、飲酒や騒ぎ過ぎ(縦欲過度)により起こります。
治療には「滋養腎精,清熱除蒸」法を採用します。
どうやら腎の陰虚に見まわれている様です。
飲酒や騒ぎ過ぎで発散することが多すぎます。
少なくなった自分のエネルギーをもっと大切に使う様にして下さい。
おすすめの漢方処方
(1) 六味地黄丸(ろくみじおうがん)・・・・・・・・・・(市販品)
★ 多汗症
男 20歳
もっとも治して欲しいこと : ともかく汗をかきやすいいです。
3年ぐらい前から冬でも汗を多くかきやすくなりました。のぼせもあります。
だるくなりやすくつかれやすい。汗をかくところは顔、掌、脇の下です。
学校の健康診断でも、また病院の血液検査でも異常はありませんでした。
小さいころから汗っかきでしたが、3年前からひどくなりました。
全身 : だるい 汗っかき
顔面 : 普通 鼻づまり
下肢 : 足が冷える 足の裏がほてる
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返事 :
>下肢 : 足が冷える 足の裏がほてる
この「熱しやすく冷めやすい」矛盾した体質に原因があります。
熱の発生は体内の陽気(エネルギー)の発露です。
この陽気の源が体内の陰気(物質)です。
陰陽は調和していてこそ健康体といえます。
ストレスの多い現代社会ではこのバランスを狂わせることがあります。
もっとも多いのは陰が不足して陽が過剰になるケースです。
そうなると陰は陽を制御できなくなり、陽気の独走が起こります。
これは根無し草の「虚陽」というべきもので、仮の陽気です。
だからすぐに冷えもするのです。
>全身 : だるい 汗っかき
それが証拠に後には疲労というツケが廻ってきます。
陰気の回復を図り、陰陽の調和を取り戻す事が根本的な対策です。
おすすめの漢方処方
(1) 六味地黄湯(ろくみじおうとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 直腸癌手術後の骨へ転移
女 49歳
もっとも治して欲しいこと : 昨年、直腸癌手術
今年になって腰椎,骨盤,助骨へ転移。現在,放射線治療中。
脚、腰の痛みの緩和と癌の再発予防を希望。
全身 : だるい
胸 脇 : 胸が痛い
大便 小便 陰部 : 便秘(痛み止めの薬による副作用)
頸部 背 手腕肩 : 背中が痛い
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい しびれる 足がだるい
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返事 :
癌に対する防衛方法は全身の免疫態勢の完備にほかなりません。
免疫ともっとも関係が深いのは「腎」です。
(腎は五藏六府之精を受けて之を藏す)
すなわち腎精がスタミナや免疫機能の源なのです。
ところが直腸癌手術のあと腰椎・骨盤・助骨へと転移が起こったとのこと、
「腎は骨髄を生ず」といいますから、骨への転移にはやはり腎が関係しています。
腎精が不足していたから転移が起こったのであり、そこへまた現在は放射線の治療中
となると、放射線の火傷による体液の損傷が必ず伴ないます。(これも腎精<腎陰>の虧損)
ただでさへ不足している腎精<腎陰>を更に失えば放射線の効果を維持できないどころか
それ以上の転移や体力の消耗が起こるでしょう。
現在の便秘もだるさもこの腎精<腎陰>虧損の結果のひとつの現われです。
おすすめの漢方処方
(1) 大補元煎(だいほげんせん)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 手の平、足の裏が熱い
女 25歳
もっとも治して欲しいこと : 体に熱がこもっているような感じがする。
手の平、足の裏が熱い。日常生活に特に支障はないが、体質を改善したいです。
きゅうりに放熱作用があると聞いて、この頃食べるようにしていますが効果がありません。
口は乾かない
痰は無い
夜間排尿が多い(このごろ夜中に1度、尿意で目がさめる)
くびや肩が凝る 背中が痛い
足の裏がほてる
月経が早くなった(28→21日周期)血量が減った おりものが多く、においがある
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返事 :
>手の平、足の裏が熱い
「五臓の陰虚は皆五心煩熱を出現させる」といいます。
五心とは両手の平・両足の裏・みぞおちの五箇所です。
陰虚とは「精血」の不足か或いは「津液」の虧損などの「陰虚液少」のことです。
陰と陽はバランスが取れていなければどちらかが強く現われます。
通常、陰が陽を制して陽気の過剰を抑えています。
それが先天的な体質が虚弱であったり(先天虧損)、過労でスタミナを使っていたりすると
腎の陰が虚します(耗傷陰液)。
いま一つの原因はインスタント物などの油っ気の多い食べ物が多過ぎると
「積熱動火」して陰液を傷つけることがあります。
>夜中に1度、尿意で目がさめる
>月経が早くなった(28→21日周期)
陰気不足で相対的に陽気過剰になると腎の管轄下にある膀胱が熱に脅かされる為に
少ししか尿量を蓄える事が出来ずに頻繁に尿意を催したり、生理が早まったりします。
おすすめの漢方処方
(1) 左帰丸(さきがん)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 起床時の倦怠感と腰痛
女 39歳
もっとも治して欲しいこと : 起床時の倦怠感と腰痛
全身 : だるい 気がふさぐ 怒りっぽい
顔面 : 頭痛 頭が重い
大便 小便 陰部 : 便秘
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝 肩の痛み
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい かかとが痛い
婦人 : 月経が遅れる
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返事 :
>起床時の倦怠感と腰痛
《霊枢・海論》という書物には「髄海が不足すれば脳転(ふらつき)耳鳴し、
脛酸(足がだるい)眩冒(めまい)し、目は見えず(視力減退)、
怠惰安臥(だるくて寝たまま)になる」とあります。
>腰が痛い 腰がだるい かかとが痛い
腰とかかとが共に痛むのは「肝腎虧損」による場合が多くあります。
「肝は血を藏し筋をつかさどり、腎は精を藏し骨をつかさどる。
肝腎ともに虧虚すれば骨髄は養われず疼痛する」と解説されています。
また「腎は骨髄を生ず、脳は髄の海」という関係から怠惰安臥と腰痛/跟痛は関連付けられます。
肝腎虧損のうち主となるのは「腎陰虧損」です。
おすすめの漢方処方
(1) 左帰丸(さきがん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ ステロイド剤の副作用
女 54歳
もっとも治して欲しいこと : 脂肪肝(免疫性肝不全)と診断され、ステロイドを丸2年間服用中。
治療当初よりステロイドの量は約半分になりましたが、ここ1年はステロイドの量は動きません。
またその副作用で糖尿病になり、合わせてその薬も服用しています。
全身 : だるい 気がふさぐ 怒りっぽい 汗っかき たまに不眠
顔面 : 赤い 目が痒い
口 唇 舌 : 歯茎が腫れる 歯茎から血が出る 口が乾く
喉 気管 : 切れやすい痰が出る
大便 小便 陰部 : 咳をすると尿が漏れたことががある 痔が痛む 痔の出血がある
腰 膝 下肢 : 足がだるい 足の裏がほてる
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返事 :
>その副作用で糖尿病になり
>ステロイドの量を減らしたい
現代医学の副産物として、このような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?
>顔面 : 赤い
>口が乾く
>足の裏がほてる
これは「裏熱」の徴候です。
熱性の薬物や辛温性の食品をを多量に摂取したりするとそれを中和するのに陰液が消耗され、
陰陽のバランスが崩れます。
そうすると相対的に陽気が過剰になり、上のような症状が現れる事になります。
これを「陰虚生熱」とか「陰虚陽亢」といいます。
寿司を食べた後に口の乾きを感じませんか?
ビールや酒を飲んでもそうですね。あれは酢やアルコールが温性だからです。
同様に副腎皮質ホルモン剤も熱性の薬物だから各方面で熱性の後遺症を残します。
糖尿病がその一つです。
ステロイド剤を使わない様にする為には先ず脂肪肝(免疫性肝不全)を治さなければ
ならないように思うかもしれませんがそうではありません。
病気を見るのではなく現在の全身状態(証)を見て治療するのが漢方療法のあり方です。
ですから脂肪肝も糖尿病も含めて、今あなたが現している症状を対象として方針を立てます。
おすすめの漢方処方
(1) 左帰丸(さきがん)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 多汗症/頬が真っ赤
女 52歳
もっとも治して欲しいこと : 多汗症
数年前から、頭・顔を中心に多量の汗をかくようになりました。
気温も関係があるようですが対人関係などで緊張した時にも額に多量の発汗が生じ、前髪が濡れるほどです。
夏には頭の中でストーブが燃え上がっているかのように火照ります。
ちなみに若い時から原因不明の高血圧症、つまり本態性高血圧症で(遺伝的と思われる)、
手足が火照りやすく、やはり数年前から両頬の毛細血管が浮きあがって常時真っ赤です。
血液循環が旺盛のようにも思えますが、一方では全身がサメ肌状態で、特に脚の皮膚のブツブツは、
時によっては赤黒くなり、そうした時は他の部分の皮膚の血管もムラになって赤く見えますので、
必ずしも血液循環が良いとは思えません。
全身 : 健忘症 怒りっぽい さむけ(時には) 汗っかき
顔面 : 赤い 肌色がすぐれない 瞼がむくむ 目がまぶしい 耳鳴り
口 唇 舌 : 唇の色が紫色 口が臭い 歯茎から血が出る 口は乾かない
喉 気管 : 切れにくい痰がある
胸 脇 : 胸が痛い(左胸が時々突き刺すように痛む)
大便 小便 陰部 : 便秘 咳をすると尿が漏れる
頸部 背 手腕肩 : 背中が痛い(凝り) 手足が痺れやすい
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 足が冷える(火照りやすく冷えやすい) むくみがある 足の裏がほてる
皮膚 頭皮 毛髪 : さめ肌 抜け毛
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返事 :
>数年前から、頭・顔を中心に多量の汗をかくようになりました。
>夏には頭の中でストーブが燃え上がっているかのように火照ります。
>さむけ(時には) 汗っかき
>耳鳴り
婦人の更年期を「天癸が尽きる」といいます。
これは先天の腎気が流れている衝脈・妊脈が虚して生理が止まり、妊娠できなくなる事です。
腎気は腎陰によって供給されていますが、天癸が尽きて腎陰が虧損すると「肝陽上亢」が起こりやすくなります。
あたかも水が木を養わない(水不涵木)と木が枯れて燃えやすくなる事に例えることが出来ます。
水は腎で木は肝です。水が木の母であるように、腎は肝の母です。
腎陰虚によって燃え上がる肝の陽気は消えやすいので“虚火”といいます。(陰虚火旺)
この虚火が発汗・火照り・耳鳴り・足の裏がほてる・高血圧症・頬が真っ赤などをもたらします。
>咳をすると尿が漏れる
>腰が痛い 足が冷える(火照りやすく冷えやすい) むくみがある 足の裏がほてる
腎気が衰えると尿が漏れたり腰痛が出たり、足がむくんだりします。
腎陰を補い腎気を育てて虚火が燃え上がらないようにしないと、どんどん老化が進みます。
おすすめの漢方処方
(1) 二加竜骨湯(にかりゅうこつとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 足がむくみだるい
女 33歳
もっとも治して欲しいこと : 15年位前(立ち仕事をするようになってから)から足がむくみ
ふくらはぎから下全体がだるい
全身 : だるい 汗をかきにくい
顔面 : 普通 目が赤い 目がまぶしい
口 唇 舌 : 口が乾く
胸 脇 : 胸やけがする
頸部 背 手腕肩 : くびや肩が凝る
腰 膝 下肢 : 腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える かかとが痛い むくみがある
足がだるい 足の裏がほてる
婦人 : 月経量が少い 月経痛ほとんどなし
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返事 :
>足がむくみ ふくらはぎから下全体がだるい
足のむくみ自体は経絡の気滞で、同じ姿勢や位置的な条件によって起こりますから
これは撫でたり擦ったり動かしたりすれば解消する事ですが、
>目が赤い 目がまぶしい
>口が乾く
>腰が痛い 腰がだるい 腰が冷える かかとが痛い 足の裏がほてる
>月経量が少い
となればそれらの労損が筋骨にまで及び、肝腎虚損の状態になっています。
「肝は血を藏し筋を主る」「腎は精を藏し骨を主る」ので肝血腎精が共に不足すれば
これらの症状が生じます。
おすすめの漢方処方
(1) 左帰丸(さきがん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 顔のむくみ/下肢のむくみ
女 38歳
もっとも治して欲しいこと : いつもお腹がはり、そしていつもお腹がぽちゃぽちゃ言っています。
便秘ぎみのため、便秘薬も服用しております。
朝は顔から上半身のむくみ午後はお腹から下半身がパンパンにむくみます。
体重も徐々に増えてしまってます。
おしっこの回数は1日に3回ほどで、少ないと思います。
あせもかきにくく、冬にはしもやけができるほど、足先は冷えます。
かと思えば、熱すぎるくらいほてることもあります。
寝る前はむくみのせいか、足が熱をもち寝苦しいくらいのときもあります。
全身:だるい 怒りっぽい さむけ 汗をかきにくい 熱しやすく冷えやすい 不眠
顔面:白い 瞼がむくむ めまい 頭が重い 目がまぶしい 目が痒い
口 唇 舌:唇の色が紫色 舌苔が厚い 口が苦い舌がもつれる 口が乾く
喉 気管:ときどき痰がある
腹部:腹が張る 腸が鳴る 食べてもすぐ腹が減る
大便 小便 陰部:便秘 便秘と下痢をくりかえす 小便の出が悪い 脱肛 痔の出血がある 陰部が痒い
頸部 背 手腕肩:背中が痛い 肩の痛み 手指がしびれる
腰 膝 下肢:足が冷える こぶらがえり かかとが痛い むくみがある 足がだるい 足の裏がほてる
皮膚 頭皮 毛髪:斑点(しみ) かゆい 抜け毛
婦人:月経量が少い おりもの
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返事 :
> 朝は顔から上半身のむくみ 午後はお腹から下半身がパンパンにむくみます。
> おしっこの回数は1日に3回ほどで、少ない
> あせもかきにくく、冬にはしもやけができるほど、足先は冷えます。
> かと思えば、熱すぎるくらいほてることもあります。
> 寝る前はむくみのせいか、足が熱をもち寝苦しいくらいのときもあります。
大小便の排泄が良くないのは腎虚が原因です。(腎は二陰<前陰・後陰>をつかさどる)
腎の陽虚になれば水液が気化しなくなり貯留します。
腎の陰虚になれば生理的な津液が少なくなり、その分だけ水液の利用が減ります。
即ち腎の陰陽両虚によって水液が溢れて水腫となります。
朝は陽気が発生する時間帯なのに、陽気が発生しないので陽位である上半身が浮腫みます。
陽気が足りないので足が冷えます。
午後は陰気が補充される時間帯なのに、陰気が養成されなくて陰位である下半身が浮腫みます。
陰気が足りないので陽気を抑える事が出来ない分だけ「虚火」が浮遊して足の煩熱となります。
「熱しやすく冷えやすい」のが特徴です。
> いつもお腹がはり、そしていつもお腹がぽちゃぽちゃ言っています。
腎の陽虚から脾(消化器)の陽気も不足して起きる症状です。
> 便秘ぎみ
> 陰部が痒い
> 抜け毛
> 月経量が少い おりもの
腎の陰虚による症状です。
おすすめの漢方処方
(1) 知柏地黄丸+真武湯・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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