1. ひきつけ(卒倒)
2. 脳腫瘍
3. 心筋梗塞
★ ひきつけ(卒倒)
男 34歳
病名と経過 : 病名 不明
昨日の朝、ひきつけを起こして倒れ、家族が気づき救急車で運ばれる。
その後すぐに意識を取り戻し病院でCTスキャンなどの検査を受けるが(てんかんなども調べた)、
特に異常は見当たらず、自宅に戻る。
最近は・・。普段は一人くらしで外食かコンビニのお弁当がほとんど。
仕事は10月下旬から1ケ月は休日なしで働いていました。
最近は風邪をひいた程度で特に身体のどこかが悪かったということはありません。
過去の病気。
尿道結石、ぎっくり腰、痔などを患ったことがありますが、いずれも完治しています。
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返事 :
突然意識を失って倒れるという事は日常ではめったに無いことですからさぞかしご心配でしょう。
現代医学では脳障害を一番に疑いますが、漢方では一寸違った見方をします。
「心(しん)は神明(意識)を主宰する」という言葉があります。
意識を司るのは脳ではなく、五臓六腑の内の心(しん)と考えます。
これは「心は血脈を主宰する」ところから脳血管障害が原因で
意識障害が起こると考えている事になります。
まあ、脳を治すか血管を治すかと言うことになりますね。
当然、意識障害の治療は血管障害の治療と言うことになります。
では何故、血管障害が起こったのかという事ですが、これを漢方
では「痰阻心竅」と言って、原因を“痰”と考えています。
つまり痰(コレステロールなど)が心竅(覚醒意識)を塞いでしまったと言うわけです。
塞がり方が急であると「痰迷心竅」といい、意識混濁を来します。
痙攣のことを“風”と言うので、痙攣を伴うと風と痰の合併現象と考えます。
それを「風痰卒中」と言い、突然昏倒・牙関緊急(歯を食いしば
り痙攣する)の状態になります。
では痰はどうして生ずるのでしょうか?
「痰が発生する原因は脾・肺・腎の気化機能の失調による。」
「痰は津液が煮詰まり濁痰になったもので、あらゆる所に入り込み、異常な証を多発する。」
「心にあれば痰熱が心包を塞ぎ、経絡にあれば四肢の硬直・しびれ
・関節腫脹を来す。」
更に痰に熱が加わると「痰熱動風」といって、前述のように風を誘います。
この時の熱とは「肝熱」のことです。
過労やストレスが溜まると「肝鬱気滞」となり、高じると「肝欝化火」となり「肝熱」が生じるのです。
これでお分かりでしょう、整理してみますと、
1 過労やストレスや食生活の乱れ
2 肝鬱気滞
3 肝旺脾弱(脾の気化機能の失調)
4 生痰
5 肝欝化火→痰火
6 痰迷心竅→意識混濁
7 痰熱動風→肝風を誘発する→突然卒倒する
8 →肝風が経絡に入れば痙攣や震えや引きつけを起こす
<漢方まんだら>のページの中の
C-1痰>B-2心 痰迷心竅089
(痰濁が清竅を塞ぐと神明は失われる)
の証パターンが可能性として考えられます。
つまり「濁痰上擾・痰迷心竅」という状態ではないかと想像され
ます。
これに対しては「去痰降濁・開竅醒脳」法を採用するのが良いと思われます。
おすすめの漢方処方
(1) 定志温胆湯(ていしうんたんとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
発作から覚醒した後にも暫くはこの処方を続けて服用し、体内の痰や熱を取り去らないとまた
再発することがあります。
十分に痰熱を無くしたら次からは二度と
1 過労やストレスや食生活の乱れ
を繰り返さないようにしなければなりません。
★ 脳腫瘍
女 53歳
もっとも治して欲しいこと : 昨年、脳腫瘍(良性)にて緊急入院しました。
脳全体に散らばるような腫瘍で、ほとんどの腫瘍部を放射線治療にて消すことができました。
現在抗痙攣薬を服用しながら自宅療養中です。
しかし最近、言語、歩行に少しずつ障害、物忘れが起こっております。
<全身>だるい 健忘症 汗をかきにくい(元々の体質) よく昼寝をする
<顔面>たまに瞼がむくむ 鼻水(慢性の鼻炎です)
<口 唇 舌>舌がもつれる
<喉 気管>咳が出る(激しいものではありませんし、肺炎のほうは完治しております)
<腹部>食欲が無い(激しく食欲が無いわけではありませんが多い方ではないです)
<腰 膝 下肢>足がもつれる
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返事 :
>言語、歩行に少しずつ障害、物忘れが起こっており
症状から見ると軽い中風と同じ状態ですね。
中風のひとつ、脳梗塞の場合はコレステロールが血管を塞ぎますが、脳腫瘍(良性)では
腫瘍そのものが血管を圧迫して塞ぎます。
コレステロールと腫瘍は共通の基盤に立っているので結論的には脳梗塞の治療法と同じになります。
腫瘍についての漢方医学の考え方を次に述べます。
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(1)痰の生成 (痰と湿とは同源で、一口に痰湿と呼ばれるものです)
・痰とは「津液(しんえき)」の変化したもので、これは六淫・七情・飲食・勞倦・虚損
などにより発生するといわれ、五臓の気血の濁りや逆行が原因だとされています。
・痰は津液が煮詰まり濁痰になったもので、あらゆる所に入り込み、異常な証を多発する。
・津液が濁って濃密になると“痰”になります。
・痰が発生する原因は脾肺腎の気化機能の失調による。
・「脾は生痰の源」で「肺は貯痰の器」といい、水分代謝の大元は何と言っても“脾”です。
・脾胃の気化機能が虚すると「脾虚湿盛」といって、水分の停滞が起こります。
この停飲は長期になると熱を受けて粘性を持った「痰」へと変化します。(「脾は生痰の源」)
・痰は変幻自在に離合集散し、全身の内外を動き回るもので、血管の中ではコレステロール
として存在し、瘰癧(るいれき・リンパ腺腫)・甲状腺腫・乳房のしこり等の形態をとります。
・「怪病に痰多し」で、難病・奇病の類にはこの痰飲が悪さをするのがあります。
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(2)腫瘤の生成
さて、その痰を核として熱邪・寒邪・淤邪(お血)などの内外因が結びついて腫瘤を形成します。
それぞれには「治痰」を主的治療方法としつつ、「清熱瀉火解毒」、「温化寒凝」、
「逐淤消腫」、「滋陰養血」という方法を組み合わせる事になります。
清代の医家、高錦庭という漢方医は次の様に言っています。
“癌瘤とは,陰陽正気の無い所に結腫する。すなわち五臓の淤血・濁気・痰滞が原因である。”
<漢方まんだら>のページの中の
C-1痰>B-2心 痰迷心竅089
(痰濁が清竅を塞ぐと神明は失われる)
の証パターンが可能性として考えられます。
つまり「濁痰上擾・痰迷心竅」という状態ではないかと想像されます。
これに対しては「去痰降濁・開竅醒脳」法を採用するのが良いと思われます。
おすすめの漢方処方
(1) 滌痰湯(じょうたんとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
★ 心筋梗塞
女 71歳
もっとも治して欲しいこと : 狭心症、心筋梗塞、動脈硬化
約30年前から糖尿病であると診断され、医師から薬をもらっていたが、近年になって
心臓の発作が時々出るようになった。
今年6月に狭心症の発作で入院し、心臓の大きな血管3本の内、2本が細くなっており、
動脈硬化もきつい状態であることが判明。バイパス手術を受けるつもりが動脈硬化が進ん
でいるため断念し、特に細くなっている1本だけ風船療法で血管の中にワッカを残す治療
を受けた。
順調に回復し退院したが今度は心臓の先の方の血管で心筋梗塞が起き始め痛みを訴えだした。
担当医は動脈硬化がきついため心臓血管の先の方の風船治療も困難であり、残された治療
法は血管をやわらげたり血の流れを良くする点滴治療しかないと言う。
今も食事の後、時々痛みを訴えるので、元もとコレステロールを控えた食事ですら、量を
減らしたりしている。
入院までは65kg有った体重が現在54kg。
全身:だるい さむけ
顔面:普通 目がかすむ 耳鳴り
口 唇 舌:口が臭い 口が乾く
胸 脇:動悸がする 胸が痛い 胸苦しい 胸やけがする
腹部:食欲が無い
大便 小便 陰部:便秘 小便の出が悪い
頸部 背 手腕肩:背中が痛い 手に熱はあるけど冷たく感じる
腰 膝 下肢:足が冷える 無力で歩けない
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返事 :
>入院までは65kg有った体重が現在54kg。
>動脈硬化がきついため心臓血管の先の方の風船治療も困難であり
血管がコレステロールで狭くなった場合の動脈硬化には当然のことコレステロールの除去
が原因治療になります。
肥満とコレステロールの関連は現代医学で既に解明されています。
肥満の本態を漢方では「水湿」「湿熱」「痰飲(たんいん)」などと全て水分と関連づけて考えます。
ではこれらの「痰飲」はどうして出来るのかというと肺脾腎の働き、なかでも
「脾(現代医学でいう膵臓)」と密接な関係があります。
勿論カロリーの取りすぎは直接原因に違いありませんが、それだけでは説明が不十分です。
自己の内因として脾の機能減退と水分代謝の停滞が根底にあります。(脾虚湿盛・湿聚成痰)
>食欲が無い
>胸やけがする
その一端がここにも現れています。
コレステロールも含めて脾の運化作用が衰える(脾気虚)と半消化の痰濁という
病的産物が組織内部や血管壁に着く事になります。
脾気が衰えると心気も衰え(胸陽不振)始めるので血流は緩慢になり、痰濁を押し出せない
ので遂には脉絡不通となり心筋梗塞を起こします。
先ず脾気を補えば痰濁は生じなくなります。
脾気が強くなれば心気も強くなり、血流は増大します。
<漢方まんだら>のページの中の
C-1痰>B-2心 痰迷心竅089
(痰濁が清竅を塞ぐと神明は失われる)
の証パターンが可能性として考えられます。
つまり「濁痰上擾・痰迷心竅」という状態ではないかと想像されます。
これに対しては「去痰降濁・開竅醒脳」法を採用するのが良いと思われます。
おすすめの漢方処方
(1) 瓜呂薤白半夏湯(かろがいはくはんげとう)加味・・・・・・・・・・(煎じ薬)
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