以下の例はすべて 飲邪上凌 (飲邪が胸中に停滞すると上焦に陽が巡らない) の証に該当します。
ここに解説の要点を集めてあります。
1. 強膜炎
2. 慢性咽頭炎
★ 強膜炎
女 56歳
もっとも治して欲しいこと : 10年前よりの強膜炎
治療の決め手が無く、特に秋から冬の変わり目が充血し痛みがでる。
痛みの強い時はステロイド服用、眼科でも原因不明
身体症状 : のぼせ 顔がほてる 強い肩こり、背中のこり 腰がだるい 膝がだるい
痰は薄くて切れ易い 腸が弱く、10年らい下腹が痛くなって下痢2回/日
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返事 :
> 目が充血し痛みがでる。
> 腸が弱く、10年らい下腹が痛くなって下痢2回/日
脾の陽気が足りないと水分代謝が悪くなり、湿濁が生じます。(脾陽不振,湿困中土)
上へ昇ろうとする陽気を湿濁が塞ぐので、目は陽気を得られずよく見えなくなります。
おすすめの漢方処方
(1) 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)加味
★ 慢性咽頭炎
女 歳
もっとも治して欲しいこと : 冷えたり、ちょっとした刺激(たばこの煙、排気ガス、ホコリなど)で直ぐに喉が痛くなる
ことで、医者からは慢性咽頭炎と診断されています。
疲れやすく、スタミナもなく、夜は、9時頃に眠くなってしまいます。
これといった病気は無いのですが、なんとなく不調です。
耳が痒くてかくと汁が出る。
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返事 :
> 直ぐに寒気がして喉が痛くなる 慢性咽頭炎
> 疲れやすく、スタミナもなく、夜は、9時頃に眠くなって
風寒の邪が体表を襲ってかぜを引くのは間違いありませんが、繰り返し何度も同じ状態になるのは何か内因があります。
水分代謝がうまくいかないと病的な水湿が気管などに残ります。
これを“水毒(飲邪)”といい、飲邪は風寒と結びつきやすく直ぐに咽痛を起こします。
専門的には「風寒挾飲上攻」の証といいます。
> 疲れやすく、スタミナもなく、夜は、9時頃に眠くなってしまいます。
水分代謝をつかさどるのは脾胃で、脾胃の機能低下が根底にあります。
脾胃はすべての臓器の中心で、元気の生産元でもあります。
> 耳が痒くてかくと汁が出る。
これもひょっとして水毒のひとつの表現かも知れません。
おすすめの漢方処方
(1) 半夏散及湯+甘桔湯(はんげさんきゅうとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
(参照)ブログ「半夏でどうして咽痛が治るの?」
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