■現場情報

   山形市 / 工場 / S造 / 2階建て / 延987.11u / 2008.9着工


 ■コメント

 今回の現場は特別監理業務は依頼されていませんが、会社から近いということもあり、事務所内でのパソコン業務で目、肩、腰に疲れがたまったときは、運動のためにも現場にいきます。運動といっても、結局は車で行くので意味がないかもしれません。さらには現場から会社に戻ってくると、気分転換に行ったつもりが逆に疲れてしまい、普段どれだけ体を動かしていないかを考えさせられます。
 話はそれましたが、いくら監理業務を依頼されていなくとも、当社で構造設計を手がけた建物は、建て方が終わるまでは工程毎に現場に行くようにしています。構造計算によって確かめられた安全性を施工まできちんと反映させることが一番大切だからです。監理を依頼させなければ見学気分で現場に行きますが、もしも安全性に関係する部分が図面通り施工されていない場合があれば、監理者を通して現場監督に伝えるようにしています。2007年の基準法改正により、確認申請の厳格化の方に目が行きがちですが、当事務所は確認申請を通すために業務をしている訳ではなく、実際の建物が構造計算通りの安全性を保って完成する事に重点を置いています。構造部分の監理については、その建物を計算した人が現場監理までできれば理想的なのではないでしょうか。


2008.11.29(土)
最終回


 寒い。ここ最近そんな毎日が続きましたが、今日は比較的暖かく、当社がこの現場に足を運ぶ最終日にはいい日になりました。

 久々に立ち寄りましたが、外部に関しては一部外壁やサッシが取り付けられ、内部では間仕切り壁用のLGS取り付けや、電気工事等が進められていました。構造監理の範囲としてはすでに終わっていますので、今日は構造図では表現しきれない細かな納まりを見てきました。

 今回の見所は、外壁の立上りコンクリートの天端と土台(Cチャン)の取り合いをどう処理しているかです。設計段階の打合せで、構造図にきちっと記入する場合もありますが、現場によってやり方は様々で、毎回楽しみな所でもあります。

 約二ヵ月半で現場に足を運んだ回数は17回。この現場で学んだ事は経験となって次の現場に活かされます。

 今回の現場からの報告は、以上で終了になります。


2008.11.10(月)
土間コンクリート打設


 現場周辺から見える山々は日に日に紅葉に近づき、秋のドライブは楽しいものです。

 現場に着いた時はコンクリート打設は終わっていて、金ごて仕上げに入っていました。特に気になるところも無く作業は順調に進んでいるようです。

 このまますぐ帰るのも早すぎる気がしたので、現場で一番高い足場の上までのぼってみました。

 タイトフレーム及び折版のおさまりを確認し、間柱、胴縁のボルトの締め忘れなどをチェックしました。監理者や現場監督ごとに、2次部材のおさめ方がさまざまで、それには色々な工夫や事情があります。現場で学んだ良い情報は、構造図面や計算にも反映されます。

 足を運べば必ず一つは勉強になる。それが現場です。


2008.11.6(木)
土間配筋検査


 土間の配筋検査に立ち会いました。見所としては鉄筋径、配筋ピッチ及びかぶり厚くらいでしょうか。細かく言えば他にもたくさんありますが、土間の場合それよりも大事なポイントがあります。それは何か?

 それは、土間はスラブではないので、土間自体では自立できないという事です。土間下の地盤が下がれば土間自体にも亀裂が入る可能性があります。
床に亀裂が入って良いわけありませんので、どうすれば良いでしょうか?

1. 鉄筋をたくさん入れる。
2. 土間を厚くする。
3. 基礎梁を入れる。

どれもそれっぽく正しそうですが、土間の考えからすると効果は薄いです(亀裂に対して多少効果はあると思いますが、それは土間がスラブに近づく為で、基礎や基礎梁に負担がかかります)。

 亀裂防止に効果的なのは、土間下の砕石を厚くし、ランマー等で十分に締め固める事です。土間配筋のチェックはもちろん大事ですが、それ以上に締め固めの確認が重要になります。

 明日は折版屋根が葺かれる予定だそうです。構造上の重要部分はあるていど完成しました。構造監理も今月中頃で終了しそうです。


2008.11.1(土)
11月のファーストデイ
 11月に入りました。現場では建入検査も無事に終わり、2階床に合成スラブのデッキプレートが敷かれてあります。

 写真は階段を受ける片持ち梁です。梁根元は連続の剛接合になっています。設計時の注意点として、梁サイズが計算上OKになったとしても、階段歩行時の振動等の不快感は人それぞれ違いますので、十分余裕のある断面に設定する必要があります。


2008.10.25(土)
鉄骨建方4日目


 今日は午後一で現場に来ましたが、タイミングよく階段が宙に浮いている光景を見れました。

 この現場は敷地も広く、周りに電線のような障害物もないため、鉄骨の置き場に困ることなく建方作業がサクサク進みます。鉄骨建方は4日目に入り、今日の夕方には完了しそうです。

 写真を見てもらえば分かる通り今日一番の収穫は晴天です。晴天に後押しされるように現場でのシャッター回数が増えました。

 来週からは2階の床や屋根が葺かれますが、今日のような秋晴れを期待します。


2008.10.22(水)
鉄骨建方初日
 鉄骨建方スタートです。鳶職のみなさんが手際よく鉄骨部材を組み立てていきます。建物の高さは約10mになります。

 30分ほど現場にいましたが、重機を精度よく操りながら、高所での素早い作業様子を見ていると時間を忘れて見とれてしまいます。

 今日を含め4日間で建方は終了予定です。


2008.10.18(土)
一週間ぶり
 約一週間ぶりの現場になります。状況としては埋め戻しが終わりに近づき、1階床(土間)下に一部砕石が敷き詰められているといった感じです。

 この建物は基礎及び地中梁に梁貫通等の構造体の欠損は一切ありません。電気や設備配管がどの位置にくるのか、構造部材を極力傷めない為にも設計段階で把握しておくことが非常に大事になってきます。今回の建物は、電気配線類は基礎の下を通し、設備配管等は地中梁のフカシ部分を通しています。

 来週からはいよいよ鉄骨建方がスタートします。建物の完成はまだまだ先になりますが、構造の監理としては終盤に差しかかります。


2008.10.10(金)
養生期間
 基礎のコンクリート打設から1日経過しました。これから数日間はコンクリートの養生期間になりますので、現場には人影もなく、現場事務所にはただ1人、現場監督がもくもくと仕事をしていました。

 鉄骨建方は10/20以降の予定なので、現場は一端小休止という感じです。
 私も帰ってもくもくと机上業務を、というところです。


2008.10.8(水)
型枠検査
 明日はいよいよ基礎コンクリートの打設になります。打設前に現場を見ておきます。

 配筋については検査済みなので、今日は全体的な鉄筋の曲がりや、かぶり厚の確認程度で十分です。特に問題になる部分もなく、現場をぐるっと1周した所で帰ってきました。

 明日の天気予報は晴時々くもり、コンクリート打設にはいい日になりそうです。


2008.10.4(土)
配筋検査
 配筋検査です。通常見所満載ですが、机上業務が忙しく、今回は基本的な部分のみを見てきました(当社はあくまで自主検査であり、実際には監理者と現場監督がきちんと検査していますので問題ありません)。

 雨に打たれて早々に帰ってきましたが、当社の検査範囲内では問題になる箇所はありませんでした。

 型枠はラス型枠を使用しており、工期短縮を図っているようです。


2008.10.2(木)
鉄筋ガス圧接UT検査


 10月に入り、みなさん衣替えですね。朝会社に着くと暖房が入ってたような気がします。涼しさはすっかり秋ですね。

 現場では配筋工事も終わりに近づき、今日は鉄筋ガス圧接継手部のUT検査を行う予定になっています。
 この建物のガス圧接継手部分は地中梁の主筋だけで、径はD25の1種類のみです。圧接継手の検査項目は結構多めですので、諸基準値を記憶している人は少ないと思います。いい機会ですので外観試験の基準値を記載しておきます。

ふくらみの直径:1.4D以上
ふくらみの長さ:1.1D以上
圧接面のずれ:D/4以下
鉄筋中心軸の偏心量:D/5以下
※Dは鉄筋径(径の異なる場合は細い方)

試験結果は、超音波探傷試験及び外観試験共すべてOKでした。


2008.9.27(土)
アンカーボルト据付け
 この建物は、ベースパックのサイズが4種類あり全部で25ヶ所あります。アンカーボルト据付けは、ベースパック指定施工店が行いますが、据付け後の精度確認は工事管理者が行います。据付けは今日ですべて完了のようです。

 来週からは基礎の配筋工事が始まり、現場は一層賑やかになります。


2008.9.26(金)
アンカーフレーム組立て




 天気は雨、今日は午後からの現場です。基礎のベースモルタルへの墨出しが終わっていました。1番目の写真はアンカーフレーム組立ての様子です。

 柱脚は既製品のベースパックという商品を使用しており、アンカーボルトを既定の位置に固定するために、現場でアンカーフレームを組みます。アンカーフレームは捨てコンアンカー(2番目の写真)で固定します。捨てコンアンカーの頭をハンマーで叩くと、足の部分が外側に広がりベースモルタルに食込む仕掛けになっています。アンカーフレームの固定は、アンカーボルトのレベル確認や高さ調整を行い、きちっと固定されてから最後に行います。

 現場を見た感じでは、明日いっぱいでアンカーボルトの据付けはすべて終わりそうです。

 最後の写真はアンカーボルトを2本ずつ運ぶ道具で、職人さんお手製の物だそうです。アンカーボルトの重さは、手に持った感じだと一本あたり3〜5sくらいに感じました。この道具を使えば、アンカーボルトを傷つけることなく両手で4本ずつ運べるわけです。

 今日は現場に着いたとたんに雨が強くなり早々に帰ってきました。現場を出た途端に雨は上がり、ま〜そう言う事です。
 季節の変わり目で急に涼しくなった感じがしますが、体調管理に気をつけて明日も現場に行く予定です。


2008.9.22(月)
休み明け
 この現場の土質区分は、地表面から基礎下端付近にかけて、ほとんどが粘土層であり、雨が降ると水はけが悪く水がたまります。明日ぐらいから基礎のベースモルタルを施工するようですが、天気が気になるところです。午後6時まで現場にいましたが、外はだいぶ薄暗くなり、日の入りの速さを感じました。

 いつのまにか現場事務所も出来ておりこれから職人さんも増えてきます。いよいよ本格始動といったところでしょうか。


2008.9.19(金)
台風接近中
 東北地方に台風が近づいています。明日は大雨になりそうなのでその前に現場を見ておきます。地盤改良(柱状改良)が特に問題なく全て終了していました。今日は基礎梁の砕石を敷いているようです。

 この現場にはじめて来た時に気づいたのですが、敷地に建物の通り符号が示されていて図面との照合が非常にやりやすく便利です。さすがです。


2008.9.17(水)
地盤改良
 地盤改良(柱状改良)の本数は全部で128本あります。改良長さは、3.5m〜6.0mになり、1本につき20分前後かかるようでした。

 地盤改良を始めて今日で5日目になります。全部終わすには約一週間くらいかかるようです。


2008.9.10(水)
試験掘
 この建物は敷地内で2ヶ所の地盤調査(標準貫入試験)を行いました。調査結果より支持層は地盤面より5〜10m付近に分布する砂礫層とし、基礎形式は独立基礎+地盤改良が施工性及び経済性に優れていると判断し決定しています。

 2ヶ所の地盤調査結果を比較すると支持層の深さ方向に幅があるため、施工に先立ちポイント毎に試験掘にてトルク値をはかり、地盤改良(柱状改良)の先端が支持層まで確実に到達するようにしています。