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マタニティスイミングの基本と注意
 ここでは、マタニティスイミングが日本で始まった経緯や、妊娠中の運動に関する基本的な考え方、現在までの各方面の研究結果をもとに、その利点や効果などについて、基本的なことを解説します。
 ここに掲載されていること以外のことでご質問がある方はメールを下さい。
 妊娠中に運動してもいいの?
 妊婦水泳のはじまりと普及
 妊婦水泳の利点
 妊婦水泳の効果
 妊婦水泳をはじめる時の注意
注:このページの情報は無断で転載することを禁じます。


 


 妊娠中に運動してもいいの?

 昔は妊娠すると、運動や旅行なんてもってのほか、重いものを持ってもいけない、高いところのものをとってはダメ..なんて言われていたけど、いまでは、特に病気がなければ妊娠中も運動していいのよ!という時代。変わったもんです。

 妊婦さんの運動と言うと、一番心配なのは流産ですよね。医学が発達し、流産の原因が、母体の具合が悪かったケースよりも、受精卵や胎児がうまく育たなかったケースの方が大半を占めるのだということがわかり、また特に妊娠経過に異常がなければ、かつ適度な運動であれば、流産を誘発することはないということもわかってきて、「妊娠経過が順調なら運動してもいい」ということになってきたのです。

 ただし、妊娠は病気ではないとは言え、大切にすべき時期であることは確か。無謀な運動、無理などは禁物です。

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 妊婦水泳のはじまりと普及

 日本で妊婦水泳を初めに提唱した医師は日本医科大学の産婦人科教授。1970年代おわりごろのことです。その先生本人が水泳が好きだったことと、海に潜って貝などを獲る海女が、妊娠しても海に潜って仕事を続けているのに、流産率は決して高くないということを知り、健康な妊婦なら水泳をしてもいいんじゃないか?と発想したのが始まりだとか。

 妊娠中の太りすぎが問題になってきたこと、欧米ほどではないにしろ、日本でも出産は“生ませてもらうもの”ではなく、“自分で生むものだ”という声が高まり、妊娠中もより快適に楽しく過ごしたい、積極的に健康の自己管理をしたいと考える妊婦さんが増えてきたこと、といった背景のもと、妊婦さんのスポーツは今日まで普及してきました。

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 妊婦水泳の利点

 妊婦さん用に用意された運動と言うと、現在では水泳のほか、マタニティビクスと呼ばれるエアロビックダンス、ヨガ、ウォーキングなどがあります。中でも水泳は、妊婦さんにとってとてもラッキーな運動なのです。

 第一に、1m程度の水深のプールですから溺れる心配はありませんし、転んでも怪我の心配がなく、安全性が高い運動と言えます。また、水泳は水平になってする運動ですから、とかく滞りがちな脚の方の血液循環の促進に役立ちます。徐々に大きくなるお腹..。それは姿勢を悪くさせて腰痛を助長しますが、水の中では重みはほとんど感じませんから、それだけでも腰は楽。また肩こりを軽くる効果もあるなど、妊婦さんには福音と言えます。

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 妊婦水泳の効果

 「水泳をすればみんな安産」..そういうイメージがありますか?残念ながら、そう簡単にはいきません。考えてみて下さい。週に1回か2回、1時間くらい水泳をしたとして、あとの時間を食っちゃ寝、食っちゃ寝でダラダラと過ごしていたのでは、何にもなりません。水泳は健康のためのひとつの要素。日常のちょっとした摂生も食事も、気持ちの持ち方も、それに体格や赤ちゃんの大きさ・元気度なども、みんなひとつひとつの要素。それらが複雑に関わった結果として、安産かどうかが決まるのですから、「運動=安産」と簡単にはいかないのです。

 でもいろいろ効果はあります。ざっとあげると以下の通り。

  • 妊娠中の余分な体重増加を防ぐ。
  • 腰痛・肩こりの緩和。
  • 下肢のだるさの緩和、静脈瘤の予防。
  • 睡眠がよくとれるようになる。
  • 食欲が増す。
  • 出産に向けて積極的になる(ラマーズ法の体得・不安の軽減等)。
  • 便秘が解消する(かもしれない)。
  • 友達ができる。

 こういった効果が期待できますから、長い期間しっかり通えば、より安産が期待できると言うことができます。

 その他に、私のいる系列のクラブでは、スクールの時は必ず助産婦や看護婦がいますから、病院で聞けなかったことやちょっとした心配事も気軽に相談できて、「不安の軽減に役立った」と感想を寄せて下さる方も少なくありません。

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 妊婦水泳をはじめる時の注意

 運動してもいいと言っても、条件があります。無謀な運動は母体のためにも胎児のためにもよくありませんから、条件の範囲内で楽しみましょう。

★妊婦さん側の条件
開始時期
妊娠中期(16週=5ヶ月以降)になると安定期に入ります。流早産の危険性が低くなるこの時期の前後に始めましょう。
健康状態
運動してもいいのは、妊娠経過が順調な方だけ。妊娠に何かの病気が合併している方や、双子など多胎妊娠の場合などは運動は控えた方がいいでしょう。
主治医と相談
開始する時も、その後も、妊婦さんの健康状態を把握してくれている主治医と相談しながら進めることが大切です。素人判断は禁物。
無茶はしない
風邪をひいているとか、下痢をしているなど、具合が悪いときはお休みしましょう。また他の人と競争するなどの無茶は禁物です。
終了時期
一般には、36週頃までにするのがよいと言われます。ただ私のところでは、特に妊娠経過に異常がなく、主治医からも中止の指示がなく、ご本人の希望があれば、予定日間近やそれを超えても参加している方はいます。
★施設側の条件

・・通える範囲のスクールを見つけたら、ぜひ一度見学に行ってチェック!

スクール
一般公開のプールはあまりお奨めできません。妊婦さん用の水泳コースがあるプールにしましょう。
雰囲気
何か月か通うのですから、受付の人や指導員などの対応やクラブの雰囲気がいいところを選びましょう。
助産婦等
運動前の健康チェックや、緊急時の対応等のため、助産婦や看護婦等が常駐しているかどうかをチェックしましょう。ついでにいろいろと相談できますし、いてくれた方が何かと安心ですものね。
診断書等
入会の時に診断書などの提出を義務づけているかどうか。診断書や母子手帳のチェックさえ行わないというところはお奨めできません。
水温・室温等
妊婦さんのためには、あまり冷たい水での水泳はよくありません。水温は30度程度(季節によっても差はあります)が適温。施設管理をしっかりしているかどうかをチェック!
運動内容
疲れきってしまうほどの運動は妊婦さんにはよくありません。妊婦さんにあった運動内容か、自分もついていけそうかなどをチェック。

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助産師 鈴木泰子
メールはこちらへ! maternityswim@mac.com
 
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