「米つくり」は「土つくり」です。「土つくり」で除草剤を使わなくとも草を生やさないでお米がつくれるようになります。
無農薬の米つくりをおこなうには「除草剤を使わない米つくり」は必須です。アイガモ、有機質肥料の散布、米糠散布、機械除草、紙マルチ、布マルチなどがおこなわれていますが、田んぼに草が生えなければ何もおこなう必要はなく、それが米つくり本来の「土つくり」によってできることは無農薬の米つくりの中でも価値ある無農薬の米つくりです。
土管による本暗渠がほとんどの田んぼに設置してあります
土つくりには粗大有機質は欠かせません
土つくりはよそに頼らず「自家で得られる有機質資材」でおこなっています。
有機栽培の米つくりは有機質肥料(鶏糞や豚糞や牛糞や油粕や合成有機質肥料など)だけを使って栽培しても「有機栽培」ですが、基本は土つくりでなければならないと思っています。土つくりを考えたとき有機質肥料は文字通り肥料ですから田んぼに散布できる量は限られ、わずかな量しか投入できません。わずかな量で土つくり・・・??。土つくりの基本はやはり粗大有機質だと思っています。
コシヒカリやミルキークイーンのように倒伏しやすく少ない肥料で生育する稲で発酵鶏糞を使用する場合は多くとも200kgくらいです。とてもトン単位で田んぼに投入することなど無理なことでわずかな量と言えます。コシヒカリやミルキークイーン以外の稲は倒伏しにくくもっと多く(200kg以上)田んぼに投入して栽培できますがわずかな量であることに変わりありません。
「有機栽培」は「有機質肥料」を使うことではなく「土をつくる」こと
肥料だけでお米をつくるのであれば、有機質肥料だけでつくることも、化学肥料だけでつくることも技術的にはほとんど変わりません。
有機質肥料だけを使うことで「有機栽培」となります。しかし「米つくりは土つくり」です。私は、「有機は土つくり」だと思っています。土をつくることを考えると有機質肥料だけでは土はできないと思っています。土つくりには粗大有機質は欠かせないと思っています。
「有機質肥料だけの土つくり」は考えられませんし、「有機質肥料だけの有機栽培」も考えられません。
■稲わらは田んぼに鍬込んでいます
■自家のモミガラで堆肥をつくり田んぼに散布しています
モミスリのときに出たモミガラを堆肥をつくる場所に移動します。
この場所で堆肥つくりをします。米糠や菜種油粕を混ぜて水を与えます。
堆肥つくりは途中で切り返しをして均一に発酵させます。
散布するときのモミガラ堆肥です。まだ未熟・半熟ですが田んぼに散布します。以前は堆肥化しないで生で散布していました。生よりは早く効果が出ると思っています。
堆肥散布機マニュアスプッレタで散布
■田んぼに緑肥作物をつくって鍬込みをしています
緑肥鋤込み

緑肥作物の播種後の覆土作業
生育中の緑肥作物
ほかの田んぼの生育中の緑肥作物
緑肥によるミルキークイーンの無農薬栽培は難しい
緑肥の生育量で肥料分が変わります。
緑肥の生育量が少なければ稲は肥料不足になります。反対に生育量が多かった場合は肥料過多になり病害虫、倒伏となります。
早生で、少ない肥料で生育し、根が弱く、倒伏しやすいミルキークイーンではかなり難しい栽培だと思っています。この米つくりを自分のものにできるまでにはかなり時間(年)がかかるかもしれません。
家畜糞肥料の鶏糞、豚糞、牛糞や有機質合成肥料など有機質肥料や化学肥料などの肥料で栽培するのであれば稲が必要とする量だけ施肥できますので「肥料を生成する緑肥」に比べて米つくりははるかに簡単です。
好奇心
チッソを生成しない緑肥作物も栽培してみたいと思っています。「生育量によって変わる緑肥の肥料分」を気にする必要がないので大きく生育させることができ、土つくりにとって魅力があります。
■モミガラ以外の自家の粗大有機質も有効に使っています
土つくりは自然体で無理をせず、長く続けることが良いと思っています。モミガラ以外の自家で得られる有機質資材も有効利用に努めています。
稲栽培以外でも、野菜栽培終了後の残さ、ナス栽培でバンカープランツとして回りに植えた「ソルゴー」などは米糠、モミガラを混ぜて堆肥にしています。
切り返しもおこない水分調整をおこなって良い堆肥になります。この堆肥は田んぼに散布しています。
堆肥にはいつしかミミズやカブト虫の幼虫などが住み着いています。
栽培が終わったナスの木は枯れてからその畑にトラクタで鍬込んでいます。
■米糠も自家で得られた分だけを使っています
米糠は多種の肥料成分を含んでいて優れた肥料です。米糠が良いからとよその米糠を求めることは考えていません。
10a(1反)あたりどのくらいの米糠が使えるかと言いますと
玄米を精米して90%が白米になり10%が米糠になります。10a500kgの玄米を収穫したとして、白米販売60%、玄米販売40%とすると500kg×60%×10%=30kgです。
肥料として米糠を使った場合
米糠のチッソ成分は約2.1%ですので30kgの米糠では30kg×2.1%=0.63kgです。0.63kgでは稲が必要としている肥料からするとぜんぜん足りないです。
コシヒカリやミルキークイーンは栽培地域、栽培時期、田んぼによって変わってきますがチッソ成分で10aあたり4〜6kgくらいだと思います。米糠にして190kg〜285kgになり、約63a(6.3反)〜95a(9.5反)分の米糠になります。自家の米糠では全栽培面積のせいぜい1〜1.5割の田んぼ分ということになりますね。
★余談ですが、自家の米糠だけでは米糠除草も無理なことです。
実際は
米糠は堆肥つくりにほとんどを使っています。
◎これまで何年も続けてきた土つくり
■マッシュルーム堆肥を散布してきました(〜2006年まで)。
マッシュルーム栽培は父の時代からで約40年間続けてきました。マッシュルームは稲わらで作った堆肥で栽培します。栽培を終えた堆肥は「マッシュルーム堆肥」と呼ばれ良質の堆肥になります。これを40年も田んぼに散布してきました。同一経営体の中だけでおこなう資源の循環ですから本当の循環型農業ですね。
■モミガラは生のまま散布してきました(〜2005年まで)。
■ソルゴーの緑肥鋤込みをしました(平成13年と14年)。


・・・ソルゴーの緑肥鋤込み
2m以上になるソルゴーをトラクターで耕運・鍬込むダイナミックさをご覧になってください。
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