旅日記
関越自動車道で谷川岳の下をくぐりぬけると、太平洋へそそぐ利根川水系にわかれて日本海へとそそぐ信濃川水系へと変わる。群馬と新潟の県境の山々は、まさに本州の背骨にあたり、そこが太平洋と日本海への分水嶺となる。
四月の半ばという時期、延々10キロほどの関越トンネルで、この背骨の下を通り抜けると、そこかしこにはまだ冬が残っていた。しかし、国道17号と並行しつつ魚野川沿いを湯沢、石打、六日町、小出と下りてゆくにつれ、周囲は冬の景色から少しずつ春の景色への変化した。魚野川の流れは、やがて越後川口で信濃川本流に合わさって越後平野へと駆け下ることになる。道の駅「ちぢみの里おぢや」は、その信濃川本流の右岸、JR上越線小千谷駅の東の山手にある。

道の駅としては、駐車スペースが80台ほどで、中程度の規模といえる。上の写真は早朝のもので、駐車している車のおおかたは、この場所で一晩を過ごしたものであろう。向こうにある棟続きの建物は、左側が情報センターで右側が売店、レストラン、温泉施設になっている。一番右手には、渡り廊下風の階段が丘の上の露天風呂まで続いているのが見える。
この道の駅の売りは、やはり温泉そのものである。泉質はナトリウムー炭酸水素塩の弱アルカリ性温泉とされており、さっぱりした感じの温泉である。逆にいえば、あまり特徴はない。風呂は洋風と和風とにわかれており、これが男女別になっている。曜日によって男女が入れ替えになるのかもしれない。和風のほうは、室内に岩風呂風の大風呂のほか、檜風呂、泡風呂、丸太風呂、寝湯、ジャグジー、サウナなどがあった。露天風呂は二か所あり、室内の大風呂のすぐ外側にある露天のほかに、渡り廊下風の階段を登った丘の上にも一つの小さな露天風呂があった。
温泉棟には売店とレストランがあるのだが、入湯料を払って中に入ると、休憩用の畳敷き大広間そのものがまたレストランになっている。この温泉は入場時にタオル(大小)のほかにバスローブまで貸し出している。つまり、入場者は、ゆっくりと温泉とレストランをお楽しみくださいということらしい。たしかに畳敷きの大広間では、バスローブを着た人たちが大勢くつろいでいた。レストランでは、板そば風の「小千谷そば」が名物らしい。ちなみに、入場料は大人900円である。だだし、午後8時過ぎになると、700円になる。
駐車場で一晩過ごした印象は、国道17号からすこし山手に入ったところなので、意外と静かであること、駐車場がそれほど大きくないせいか大型トラックの駐車が少ないこと、などで居心地は悪くなかった。