(解説)

トゥース・マン

  ’02テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞応募作品

 奇しくも、いや偶然にも親知らず騒動の最中に脱稿した作品。
どうしようもなく歯フェチな男の人生再生物語。

 不毛な会話に終始してしまった。最後の詰めの甘さに悔いが残る。
帰りの電車の中で過去の作品(大使館、急げ!、招かれざる訪問者)を
読み返してみる。なんか勢いが落ちてきているような気がする。

 この頃は人物の感情というものを全く考えずに描いていた。
考えることは設定と話の流ればかり。でも、楽しく描いていたのは確か。
結果として、個性やら感情やらがまとわりついていた感じだ。
 今は感情から攻めようとしている。これが自分に合っているかどうかは
まだ分からない。一生分からないことなのかもしれない。
Factory内に眠ったままの作品があることにお気づきの方もいるだろう。
特に「分身ノオト」という作品はあまりにも感情が深すぎててこずっている。
もしかしたら、完成しないかもしれない。

 来シーズンは再び「自分しか描けないもの」を目標にしてみよう。
ということはまた、不毛な会話&風変わりな設定に終始するということか。
その意味では「トゥース・マン」は少しそちらの方に向かいつつある作品。
「ゆーわーるど」というネーミングはそのあたりが由来となっているわけだし。

 自分の「これ」というものを見つけけるまでにまだまだ時間がかかりそうだ。
それが苦痛でもあり、楽しいことでもあるのだけど。

 

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