東北地方(上越ー鶴岡ー青森ー仙台)

<新潟+東北一周、1泊2日+4泊5日>
今年のゴールデンウィークは9連休のところもあるようだが、うちの会社は暦通りの休日。
4/29、4/30の土日と、5/3〜5/7までの5連休という変速休日。
5/1、5/2は出勤。
それでもこの長い連休は以前から暖めてきた東北ツーリングにあてることにした。
その予定は、前回北陸ツーリング終点の上越(新潟)から鶴岡(山形)までの1泊2日を第一段。
いったん福井に戻り、2日間の仕事こなしてから再び鶴岡に行き、4泊5日で仙台まで走る二段階構成。
週間天気予報では29、30日は晴れ、5/1、2日の出勤日だけ雨で、5/3以降は再び晴れという絶好の予報だ。


2000年4月29日(土)
まずは第一段ツーリングに出発。
上越市の直江津駅まで車で移動し、鶴岡まで走った後、電車で直江津駅まで帰ってくる予定。
夜中の1時半頃福井を出発し、北陸自動車道で上越市を目指す。

小松市あたりから小雨がぱらついてきたが、気合いを入れてグンとアクセルを踏んだ。
140km/hくらい出ただろうか。
そのまま走り続けているとルームミラーにパトカーらしき赤燈が見えたので慌てて減速し走行車線に入った。
ずいぶん遠くから追いかけてきたのでボクのスピード違反をとらえに来たのではないと思った。
しかし、追いついてきたパトカーはなんとボクを捕まえた。
いったい何の違反で?
スピード違反であるはずがないと思った。
なぜなら追いつかれたときはすでに法定速度まで落としていたので後続のパトカーがボクの速度を測定できるはずがないのだ。

彼らの言い分はこうだった。
「スピード出しすぎで132km/h出ていた。
だけど、夜中だし連休のはじめに大金を払うのは大変やろうから、スピード違反は見逃してやる。
追い越し車線を長く走りすぎたという軽い方できっぷきっとくから」

話に聞いたことはあったが、
高速道路では左側車線に車がいない場合、追い越し車線(右側)を走ってはいけない、というきまりがあるらしい。
ボクはその違反で捕まったのだ。
でも、そんなきまりは自動車学校で習った記憶がないのだが・・・

スピード違反だといわれたら言い返そうと思ったが、こんな言い方を(実際はくどくどと)されたので
「もうええわ」
という気になり、素直に従うことにした。
早く先に行きたかったのできっぷをもらって車に乗る。
1点減点、6千円の反則金は初日からさいさきの悪いできごとだった。

午前4時頃上越市に到着。
直江津駅の1000円/日の有料駐車場に車を停め仮眠する。
6:30起床。
7:00出発。

天気は晴れ。
太陽が出ていたが、風がきつく少し肌寒かった。
風向きは珍しく追い風。
2年前に上越まで来たときはずっと向かい風だったので、今回は追い風でもばちは当たらないだろう。
道路沿いの表示板によれば10m/sの強風なので進むのがとてもラク。
しかし、睡眠不足が体にキツイ。
朝食のパンも胃に入りにくかった。
とりあえずは40km先の柏崎市を第一目標にして進む。

今回の東北ツーリングはもちろん初めて走る道なので国道写真を一気に増やすつもりでいた。
ところが、このあたりは国道の起点であっても国道標識がスタンドアローン式ではなく、アーチ型のものの上部に他の表示板と一緒に上の方につけられている形式が多い。


こんな感じちなみにこれは島根県だけど)

今までスタンドアローン式のものにこだわってきたのでこういう写真は撮らずパスすることにする。
R352だけはスタンドアローンがあったのでとる。

柏崎市を過ぎるとR8は少し内陸部に入る。

 

刈羽村の飛び地は少し小高いところで若干ののぼりであったが苦になるほどではなかった。
ほんの少し標高が高くなっただけだったのに桜や黄色いレンニョがまだ残っていた。

八重桜はちょうど満開で見頃。
春のツーリングは花をたくさん見られるのが一番楽しい。

10時頃デイリーストアで中間食を取る。
390円のカルボナーラはローソンのよりおいしかった。

三条市から白根市にかけてのR8沿いはピンクの桃の花と白い梨の花が満開でとてもきれい。
これらが織りなす赤と白のコントラストもまた美しい。

新潟市に入るとR8はバイパスとなった。
しかも、自動車専用道路だったのでしかたなく下の側道を走る。
新潟市内の紫竹IC(下)でR8全線走破!
R8は長かったなぁ。

次はR7だが、起点はどうやら新潟駅前のようなのでいったん左折して新潟駅まで走ることにする。
思った以上に距離があり、人や車が多くて走りにくかった。
気がつくと信濃川を渡っており、いつの間にか新潟駅を通過してR116に乗っていた。
地図を見てすぐにリカバリーする。
混雑する駅前を避け、別の道でR8に戻る。
10kmほど遠回りしてしまった。

R7もしばらくの間、自動車専用バイパスなので側道を行くが、「とまれ」が多いし、見通しが悪いので走りにくい。
新潟の郊外にまで来るとR8沿いに新潟競馬場があった。
明日は春の天皇賞がある。
前売り馬券を買おうか?などと不埒なことを考えたりもしたが、そんな余裕はボクにはない。
そもそも、詳しい出走表も見ていないのでそのまま通過する。

桜の木が栽培されている。
雨風をよけられるように大きなハウス状の中にあるのでおそらくサクランボの木だろう。
花は真っ白でこれがまた満開。
サクランボといえば山形だが、新潟でも栽培しているんだね。
珍しい緑色の桜の花が咲いている木も見つけた。
緑色の桜の話はFMラジオで聞いたことがあったが、本当にあるとは思わなかった。
薄い緑色に染まったその満開の花びらはあまりに美しいのでしばらく立ち止まって見とれてしまった。

バイパスの終点は今日宿泊予定地の新発田市であるが、宿は実はまだ決まっていなかった。
本当は新発田市の角米沢屋旅館YHに泊まる予定をしていたが、あいにく今日は満室だったのだ。
とりあえず新発田駅前駅の観光案内所へ行き、宿の一覧表をもらう。
一番安かった宿は白鳥旅館で素泊まり3500円だった。
電話してみたところ、宿泊OKだったので決定。
場所は駅裏すぐの近いところだった。
17:27到着。
走行距離185km。

夕食は居酒屋でも行こうと思っていた。
しかし、先ほど見た新発田駅前は店が少なそうだったので、居酒屋探しはやめにして、旅館の隣にあったセブンイレブンで済ますことに決めた。
表にでると、交差点の向こうのパン屋の看板に「米粉100%のパン」と書いてあるのが目に入った。
セブンイレブンには入らずそちらのパン屋へと足を向けた。
ライブレ(ライスブレッド)を買ってみた。
スライスパン4枚で200円は少し高かったがきっとうまいのだろうと思って期待した。
なにしろ新潟の米を使ったパンだからね。
しかし、これがまずくて普通のパンの方がおいしいと思った。
こめどころの新潟らしい商品ではあるがもう少し努力が必要かな?
少し歩くとホカ弁屋があったのでカツ丼を買って帰る。
睡眠不足だったので7時頃から寝る。


2000年4月30日(日)
6:30起床。
今日もいい天気。
隣のセブンイレブンで朝食を済ませ、7:17出発。
まずはすぐ近くのR460を撮りに行く。
すぐに発見、写真を撮った後R7へ戻り、北上開始。

相変わらず二日目の朝は尻が痛いが、今日は風も暖かく走りやすい。
昨日までの追い風は今日はゆるい向かい風となったが、気になるほどではなく、思ったよりスピードは出せた。

走り出してすぐに道の駅加治川を発見。
しかし、時間が早いためかまだ開いていなかった。
昨日から数えて寄れなかった道の駅はなんと4つ目だ。

日曜日の朝だからだろうか、交通量がとても少ない。
静かでとても気持ちいいし、桜も満開でいい気分。
荒川町でR113の写真を撮る。
神林村では道の駅神林を発見。
時間は8:45だったが、こちらは開いていたのでスタンプを押す。
しかし、店の方は先月をもって閉店となったらしく、インフォメーションしか残っていなかった。
少し淋しいね。

今日の第一目標地点としていた村上市に入る。
ここから道は少し内陸部へ向かう。
のぼりベースの道を進み、道の駅朝日で休憩。
朝の残りのパン(昨日、新発田で買ったライスパン)を食べる。
今日は鶴岡まで走って、13:45の特急でいったん福井へ戻る予定だ。
この時点で時刻は9:17、鶴岡まであと87km。
20km/hで走るとして到着予定時刻は13:38。
電車の時間にはぎりぎりだ。
20km/h以上のスピードで走っていかなければちょっとやばい。

ペースアップをはかって走り出す。
長次峠へ至る上り坂を22〜23km/hで走る。
下りはハイスピードで下り、5分単位で時間の貯金を稼いでいく。
坂を下ると再び海岸線に出た。
R345との交差点があったが、国道標識はなし。

海岸線はアップダウンとなり、まもなく道は県境を越え、自転車走行33県目の山形県に突入。
すぐにR345と交差、今度はスタンドアローンの国道標識があったので写真を撮る。
新潟県は標識下の○○県××市という表示が全くつけられていなかったが、山形県にはいるとつけられていた。

道の駅あつみに寄りスタンプを押していく。
時刻は11:30、少しお腹もすいており、
めかぶうどんという食欲をそそるものが売られていたが、時間の節約のため食べずに出発する。
しかし、皮肉なことに出発してすぐに力が入らなくなり、ハンガーノックになったことを悟る。
めかぶうどんを食べときゃよかった・・・
少し後悔もしたが、少ない量で一杯400円は高いから食べない方が良かった、と自分を慰める。

海岸沿いの釣りエサ屋が弁当販売もしていたので立ち寄り、空腹を満たすことにした。
唐揚げ弁当を買い、防波堤に座って食べていると、「みゃーみゃー」と海鳥たちがエサをねだりにくる。
試しに梅干しのタネを投げてみると我先にと群がったが、タネは食べられなくて残念だったね。

最後に由良峠を越えて下ると鶴岡市街。
13:10鶴岡駅到着。
着いてみれば時間の余裕がたっぷりあった。
走行距離125km。

13:45のいなほ10号で新潟へ戻り、雷鳥に乗り換えて直江津には17時頃到着。
ジャスコで夕食をとってから、さらに車で福井まで飛ばして帰ると21時前。
車移動の方が疲れた。


2000年5月3日(水)
2日間の勤務を終え、夜行の寝台列車で鶴岡に戻る。
福井を20:35発の日本海1号に乗る。
輪行バッグは出入り口におかせてもらったがちょっとじゃまになりそう・・・
だって他に置くところがないんだもの。

睡眠を多くとっておきたかったので早めに寝る。
うつらうつらとしていたが、高岡から4人組のおばちゃんが隣のコンパートメントに乗り込んできてペチャクチャとしゃべりだした。
これで目が覚めてしまい、眠れなくなってしまった。
11時を過ぎてもおばちゃんたちの声は衰えないので注意しにいった。
寝台列車で大声でしゃべるのは迷惑なの分からないのかな?

やっと静かになり眠りにつく。
鶴岡には3:31到着。
降りたのはボク一人。
駅にも誰もいなかった。

4日前に聞いた週間天気予報ははずれて今日の天気はあいにくの雨、降水確率80%。
駅の中で明るくなるのを待つ。
自販機でホットコーヒーを買うと
あたりがでてもう一本!
今日はついているのかもしれない。

駅前のサンクスでのり弁を買い、再び駅に戻って食べる。
さあ、出発しようと気合いを入れるとグローブの片方が無い。
サンクスからの帰りに落としたらしい。
タイミング悪くこんな時に限ってボランティアの人たちが早朝から駅周辺を掃除していた。
ボクにはグローブがどうなったか容易に想像がついた。

もう一方のグローブを見せて
「こんなの落ちてませんでしたか?」
と尋ねてみると、
「ちょっと待って・・・」
とゴミ袋の中から
「これ?」
と捜し物を出してくれた。
自販機当たりのツキはこれで帳消し。

明るくなってきたので5:24出発。
とりあえず雨はやんだが、道は濡れているので水しぶきがかかる。
しかし、このあと雨は降らずにゴールまで行くことができた。
やっぱりツキはあったみたい。

降水確率80%がはずれるというのも相当のツキがないと起こり得ないのだろう。


R7を走り出してすぐに道の駅三川があったが開いているはずもなくパス。
雨は降っていないが早朝ということもあり寒い。
酒田市にはいると芭蕉が
「五月雨を集めてはやし・・・」
と詠んだ最上川を渡る。
雨上がりだったので本当に速い流れだった。

 

R344の写真を撮りさらに北上する。
遊佐町では遠くに頂上を雲で覆われた鳥海山が見えた。
裾野は富士のように広く、
もし晴れていたらどんな雄姿を見せてくれるのだろうと少しドキドキした。

三崎公園の県境を越えると自転車走行34県目の秋田県に突入。
道の駅象潟も8:40頃だったので開いていなかった。
トイレだけして先へ進む。
次の道の駅にしめでやっとはじめてのスタンプを押す。

今日の第一目標地にしていた本庄市に入る。

第二目標地の秋田市まではあと40km。
今日も宿泊場所を決めていなかった。
要所にYHがないのだ。
飛び込みで宿を決めるというのは不安なことでもあるが、ゴール地点を臨機応変に変更できるというメリットもある。
例えば雨が降ってきたら秋田市で宿を探す、降らなかったら能代市まで走るといった具合だ。
幸い雨は降らなかったし、道もドライになってきたので能代市まで進むことにする。


三崎峠にて

郊外の車の通りの少なくなった道を走っていると、大きなバッグを背負って歩いてるバッグパッカーを追い越した。
とても大変そう・・・
手をあげて挨拶すると向こうも手を振ってくれた。
ボクだって大きなバッグを背負って走っているのだ。

秋田市には昼頃到着。
昼食はローソンのカルボナーラ。

 

琴丘町でジュース休憩をしていると、サイクリストが二人通過していった。
それぞれ単騎だったが間隔はそうあいていなかった。
一人はビアンキのアルミバイクにのった軽装スタイルのサイクリスト、もう一人はMTBで大きな荷物をのせたツーリストだった。
あとのMTBはかなりゆっくり走っていた。

ボクも走り出すとMTBの人にはすぐに追いついた。
ビアンキの人には休憩しているところを追い越していった。
二人ともに手をあげて挨拶する。

北緯40度線の表示があり写真を撮っているとビアンキの人にまた抜かれた。
三人が三人ともマイペースで走っていたが、その先の道の駅琴丘に三人とも立ち寄った。
ビアンキの彼は北海道のニセコの人で昨日フェリーで秋田入りしていたらしい。
話を聞くと10時頃まで秋田市では雨が降っていたそうだ。
ボクは10時までは秋田市より南を走っていたので、うまい具合に雨を避けて走っていたようだ。
彼は本州を走るのが初めてだそうで
「内地の道は狭い」
と言っていた。
彼の今日の宿泊予定地は山本町の健康ランドだそうだ。
MTBの人はボクたちのところに近寄って来なかったので話をすることができなかった。


北緯40度線

今日の宿泊予定地である能代市に入る。
とりあえず駅の観光案内所を目指す。
宿の一覧表をもらい検討したが、駅周辺よりもR7沿いに宿を探すことに決めた。
R7沿いの方が翌朝出発しやすいし、料金の安い宿があったからだ。

素泊まり3450円の末広荘にターゲットを絞り電話してみると一発でOK。
バスケットの大会があるとかで高校生で一杯だった。
16:05到着。
走行距離201km。

風呂上がり後に外へ夕食をとりに行く。
せっかく秋田に来たから季節はずれだけどしょっつるを食べてみたい。
宿のおばちゃんに尋ねてみると、親切に何軒かお店に電話してくれたが、前もって予約しないと無理とのことだった。
残念だがあきらめる。
ところで、電話しているおばちゃんの東北弁は何をしゃべっているのか全然分からなかった。

駅前の柳町というところが繁華街だと教えてもらったので機動力を生かして駅前に行く。
まほろばという名前の居酒屋は店主が漁師もやっていて新鮮な魚がおすすめとあった。

ホワイトボードでおすすめメニューを毎日書き換えている
ので、これは本物だと確信して入ってみる。
お刺身定食ともずくを単品で注文。
もずくはまさに本物の味。
さしみも季節のヤリイカとブリ、ヒラメ、それぞれ新鮮であることがよく分かったしうまかった。
なにより店の雰囲気がいい感じ、はじめてきたけど落ち着ける店だった。
いい気分になって宿に戻り9時に寝る。


2000年5月4日(木)
夜のうちに雨が降ったのか朝起きると道が濡れていた。
隣のサンクスでトリ丼を買い朝食とする。
今日も全国的に天気は良いが、東北だけ不安定という天気予報。
8:00出発。

二ツ井町で米代川を渡りながら見渡すと水量が多かった。
道の駅二ツ井に寄りスタンプを押す。
次の道の駅たかのすではゴマソフトを食べる。
味はイマイチ。
R105と大館市でのR103は標識を見つけられないで通過してしまった。
山間部に入ると雲行きが怪しくなりついに雨が降り出した。
しかし、10分ほどで雨はやみ、山を下ると道もドライになった。
山の上の方だけ降っていたみたいだった。


東北地方は5月に入って桜が見頃。

道の駅やたて峠を越えると自転車走行35県目の青森県に突入。
碇ヶ関村は地名が示すとおり、その昔関所があったところで関所あとが観光地化されていた。
そこはR282の分岐点でもあったので、当然写真を撮っていく。

大鰐温泉はなにかとよく聞く有名な温泉だったので是非入りたいと思ってはいたが、また雨が降り出したのでやむなく通過する。
しかし、この雨もトンネルを抜けるとやんでしまった。
いつまた降り出すか分からない天気なので温泉に入れなかったことは悔やまないことにした。
ところが、弘前市に入ると空は青空に・・・

弘前市はちょうど桜が満開で見頃だった。
国道沿いの桜並木は満開で桜吹雪を浴びながら気持ちよく走る。
風は向かい風になり少しつらくなってきた。
青森県に入ってからR102、R339そしてR280も起点だというのに国道標識が見つからない!

今日も宿泊地を決めてはいなかったが、風がきつくなってきたので青森市で泊まることにする。
青森駅には15時半に到着。
観光案内所では全室満室と表示されていたので仕方なくタウンページで調べて電話かけまくり作戦を開始する。

駅周辺の安宿は満室だったが、少し郊外の旭旅館は空室があった。
1泊2食付きで5800円だったのでお世話になることに決めた。
16:17旭旅館到着。
走行距離143km。

部屋に通してもらうと洋室のきれいな部屋でびっくりした。
ベッドとソファーとテーブルがおいてあり、広さは8畳くらいあるだろうか。
そこらのビジネスホテルに泊まるよりはるかにいい部屋だ。

とりあえず風呂に入り、夕食まで時間があるので近所を散歩する。
気のせいかと思ったが、青森では5月でも吐く息が白くなった。
コンビニを見つけたので風呂上がりのビールを買う。
旅館に戻ってビールを飲んでいたらだんだん寒くなってきた。

夕食はさしみの盛り合わせとすきやき。
先に火をつけられたのですきやきから先に食べたが味の濃いものから食べ出したので、さしみの味がぼやけてしまった。
でも、すき焼きはうまかったのでよしとしよう。
12時頃寝る。


2000年5月5日(金)
7時前に目覚める。
朝食はご主人が部屋まで運んできてくれた。
焼き魚と山芋短冊、ハムエッグ、サラダ、のり、納豆と朝食も豪華版。
タウンページには5800円と書かれていたが、食事が豪華であることとGWであることを考えると+αの料金を請求されるのではないかと不安になったが、請求されたのは5800円だった。
良心的でよい(てゆーか、それが普通か)。

7:56出発。
ほんの少しR7を走ると
R7全線走破達成!
そして次はR4へとつながる。

昨日写真を撮れなかったR103のリベンジを・・・
と思ったがここも国道標識は見つからなかった。
どうなってるの?青森県!

今日の天気はくもり。
今日の東北地方の天気予報は太平洋側が午前中くもり、午後は晴れ。
はたして当たるだろうか?

17kmほど走ると浅虫温泉。
実は昨日、宿泊地を決める際、この浅虫温泉にしようかとも考えていた。
翌日できれば盛岡まで進みたかったが、青森市からでは距離が長くなりすぎるからである。
しかし、今日、浅虫温泉の前を通ってみてここにしなくて良かったと思った。
それは見てすぐ分かる観光温泉旅館ばかりだからである。
こんなところには泊まろうとは思わないし、泊まりたくてもおそらく満室だっただろう。
人も朝早くからいっぱいいて道の駅もまだ開いていなかった。

今日はなぜか足が軽い。
気がついたら、
「えっ!もう20kmも走ってた?」
って思うくらい。
ただ、体調的には昨夜から出そうで出ないウンコが気になる程度。

コンビニによってコーヒーとパンを買いブランチをとる。
朝コーヒーを飲むとウンコが出やすくなる体質であるので、もしかしたら出るかな?と思ったら期待通り野辺地町の当たりでもよおしてきた。
町境の関所あとの公衆トイレで用を済ます。
これで足も心もすっきり!

R279の写真を撮ると進行方向が変わり、R4は南方向に向かう。

道は小刻みなアップダウンを繰り返すが、今日快調なこの足にはこたえない。
道の駅七戸によるが、ここではスタンプだけ押して出発する。
R394の写真を撮り、十和田市に入る。



野辺地町の関所あとでトイレ休憩

それにしても今回のツーリングはどこへいっても桜が満開でしあわせな気分になれる。
枝が上を向いてピンク色の花を咲かせた木がある。
あれは何?桜ではないようだ。
プラム?いやリンゴの花だ。
白や黄色の花を咲かせた木もある。
きっと品種が違うのだろう。
初めてリンゴの花を見た。
桜もきれいだがリンゴの花もきれいだった。
♪リンゴの花びらが〜
と歌ってしまう。

R45との交差点は見つけられず通過してしまったが、R102リベンジ(R102は昨日撮り損ねている)は撮る。

十和田市


五戸町でR454をリベンジし、名川町のミニストップで昼食休憩をとる。
南部町は旧南部藩の発祥らしいが、南部藩って岩手県じゃなかったかな?
青森県も入ってたのかな?

 

道の駅三戸に寄る。
売店の串餅は一本80円という値段でボリュームもありうまかった。
すいとんの材料で作っているので安いらしい。

R104を撮ったあと、いつのまにかまた坂を上っていた。

きっとこの峠のピークが岩手県との県境だろうと思っていたが、考え事をしていたらいつの間にかピークを過ぎており下っていた。
しまった!県境を越える感動を逃してしまったと思ったが、実は馬渕川を越えたところに県境があった。
36県目の岩手県に突入。

二戸市でR395を撮る。
これまで
八戸、七戸、五戸、三戸、二戸と通ってきたが、六戸、四戸はないのだろうか?
(後の調べで六戸はあることは分かった)

一戸町で16時だった。
今日も宿泊地は決まっていないが、距離的に岩手町あたりがよいだろうと考えていた。
岩手町まであと38kmである。
17時半につく予定で走ってはいるが、今日はゆっくり走りすぎたのでピッチをあげる。
しかし、R4の最高地点である十三本木峠へののぼりが現れる。
最高地点といっても標高は485mなのでそうたいしたことはない。


R4最高標高地点(485m)

一気に下ると奥中山の駅があった。
奥中山高原にはスキー場もあるのでそっちに行けば宿もあるかもしれないとR4をそれて進んでみたが、はるか遠くにしか見えないので行く気をなくしUターンする。
とんだ時間の無駄になった。
やっぱり岩手町まで行った方が良さそうだった。
すでに17時半だったが再びハイピッチで岩手町目指して進む。
ところが、こういうときに限りパンク発生!
岩手町の駅に着いたのは18時半頃だった。

これまで宿探しに関しては、一人くらいなら泊まれなくはなかったのできわめて楽観視していた。
ところがこのとき
初めて現実の厳しさを知る。
この町には旅館が4軒しかなく、その全てが満室だった。
すなわちここ岩手町で宿泊することは困難と言うことだ。
盛岡まで行けばYHがあるのだが、距離はあと約30km。
どうにかして盛岡まで行かねばならなくなった。

そこで考えた選択肢は2つ。
一つはこのまま盛岡まで走る。
もう一つは電車輪行して盛岡まで行く。

ここまですでに180km走っていて通常なら輪行しているところだが、今日は朝から足の調子がよい。
加えて輪行した場合また岩手町まで戻ってこなければならないという面倒くささもあって、盛岡までの自走に決定。
宿だけは確保したいので盛岡YHに電話して、到着が遅くなる旨を伝えておく。

ここから危険な危険な夜間走行だ。
薄暗かった景色はいつしか闇に包まれていき、視界がなくなっていく。
ここまできたら時間が遅くなろうと関係がない。
ただ安全に安全に進まなければならない。
なぜなら、夜間走行は想定していなかったので反射板もライトももっていないからだ。

歩道をゆっくりと進むつもりだったが、歩道は砂、異物、段差など暗いと見えないものがいっぱいあってかえって危険だった。
しかたなく車道を走る。
道は下りベースと追い風で知らず知らずにスピードが出てしまう。

後ろから車が来るのは痛し痒しだ。
車のヘッドライトは道を照らしてくれるので視界が良くなると言う利点があるが、追い越されるときに果たして自転車に気づいてくれるだろうか?と恐い。

お腹もすいてきてハンガーノック寸前。
玉山村のコンビニでパンを食べる。
めちゃうまい!
考えてみると13時半頃ミニストップで食べて以来の食事だ。
食後、再び夜道を走りだす。
相変わらず足だけは快調なのでちゃくちゃくと盛岡までの距離を縮めていく。
やっと明るい町の中に入り走りやすくなる。

盛岡市に入り、少しホッとする。
歩道も広くなってきたのでゆっくりと走る。
盛岡YHには20:30到着。

走行距離214km。
疲れたー。


風呂に入り、夕食は近くのラーメン屋でタンタン麺と餃子、ライスで1080円。
洗濯をしてソッコー寝ようと思ったが、乾燥機の具合が悪く1時間まわしても乾かなかった。


2000年5月6日(土)
昨夜は隣のベッドのおっちゃんのいびきと寝言のリズムが悪く寝付けなかった。
疲れが極限の時は爆睡するか全然眠れないかのどちらかになる。
どうやら今回は後者だったようだ。

7時起床。
朝食をとるあいだに洗濯物をもう一度乾燥する。
7:50出発。

YHのすぐ上の公園の桜も満開だった。
R4を走りだすとやけに中高生が多い。
そうか、第一土曜日は学校は休みではないんだ。
彼らが登校している姿を見て連休を楽しんでいるボクは少し気の毒に思ったが、すぐにその気持ちを撤回した。
彼らの節操のない逆走、併走に迷惑したからだ。
そんな障害をボクは安全にかつ素早くかわしながら進む。

出発してすぐの盛岡市内でR455R396(R456)を撮る。

 

R4を少し走って東北地方は盛岡市より北側と南側で道の様相が全く異なることに気づいた。
南側は道が広く整備が行き届いていて走りやすい。
それに比べ盛岡市以北は道は狭かったし発展途上だった気がした。

今日の天気はくもり、
風は南からの向かい風である。
しかも、風は少しきつめで昨日と違って足にかかる負担が大きそうだ。
今日は仙台まで200km走る予定。
一昨年、出張できた時に泊まった千登勢屋旅館YHにもう一度行こうと思っている。
ただ、連日の200km走行は可能かどうか不安なところもあったので予約電話はまだしないで行く。

石鳥谷町の道の駅で休憩。
杜氏の里で日本酒の試飲ができ、何種類か飲んだうち「しぼりたて」という銘柄のお酒がうまかった。
お酒は買うと荷物になるので買わなかったが、一本170円のリンゴジュースを買って飲んだ。
花巻市でR283を撮る。

今日はここまで来るのにかなりしんどかった。
この先、仙台まで大丈夫だろうかと不安になる。
しかし、北上市でYHに予約電話を入れておく。
予約した以上は仙台まで行かなければならないが、もし途中で挫折したら、輪行するという保険をかけておくことにする。
このあたりまで南下するともう桜は散り始めてきて、田植えのためのたんぼが目立ちだした。
水沢市でR397とR343を撮る。

 

平泉町でやけに人混みが多くなってきたと思ったら、金色堂で有名な中尊寺があるためだった。
見てみたい気もしたが、観光バスや人が多すぎたので今回はパスすることにした。
一関市でR342、R457を撮る。

  

県境の峠を登りローソン弁当で昼食。
食後すぐに自転車走行37県目の宮城県に突入。

向かい風は相変わらずでおさまる気配はないが、仙台まであと80km以上もある、ふぅ・・・
こういうときは目標地を小刻みに設定して走ると少しはラクに感じる。
とりあえず次の目標地を古川市に設定。

築館町でR398をとり、古川市に到着したとき、時刻は16時をまわっていた。

  

ここまで来るのにもかなり体力をつかったが、仙台まであと41kmもあり18時半頃到着予定か、と計算する。
昨日はあんなに快調だったボクの足は、今日は向かい風のせいでとっくに売り切れて(疲れ切ってパワーが出ないの意、競輪選手がよく使う言葉)しまっている。
両モモと膝が痛くなってきた。
膝は冷たい向かい風を受け続けるとあっという間に痛み出す。
気力を振り絞って仙台を目指す。

だんだんと薄暗くなってきたが、やっと仙台市に突入。
しかし、ここからYHまでが長かった。
仙台駅近くにあるYHにむかうR45は中心部に向かえば向かうほど交通量が多くなり、危険が伴う。
道に迷ったりもしたが、あせらずゆっくり走ってYHについたのは19:18だった。

走行距離203km。
今日も疲れたー。


さっそく風呂に入って洗濯をし、夕食の提供がなかったので近くの居酒屋に行ったが、料理はイマイチだった。
トリカワがふにゃふにゃだったのは最悪だった。
普通パリッとしてるやろ!
YHに戻ると、同室の人が来ていた。
大阪から来たバイクの人だったが、スキンヘッドでこわもてだった。
でも、話してみるといい人だった。
人は見かけで判断してはいけない。


2000年5月7日(日)
昨夜、雨が降ったのか朝のうちは道が濡れていた。
しかし、天気予報の降水確率は10%だったので安心。
今日は仙台空港まで20kmほど走って帰るのみ。
時間は飛行機の出発の15:35までたっぷりある。

朝はゆっくりくつろいで9時半出発。
まずはR45を撮りに出る。
次いでR48もとる。

 

空港までの道はバイパスのR4ではなく、旧R4をゆっくり走ることにする。
旧道を選んだのはR286にアクセスしているから。
そのR286は旧R4から走り出して国道標識を見つけるまでかなりかかった。
時間があったので見つかるまで走ってやろうとがんばったけど、もう少し手前につけといて欲しかった。

旧R4まで戻ってきて、近くのショッピングセンターで私服に着替えてしまうことにした。
そのショッピングセンター内に回転寿司があったので昼食をここで済ませることにする。
一皿100円か200円で安くて良かった。
あとはのんびりと空港まで走ったが、それでも13時過ぎについてしまった。
走行距離40km。

GWの東北ツーリングはこれで終了。
心配していた天気は雨が降ることも少なく、事故もなく無事に帰ってこれてよかった。
反省すべき点は一日の走行距離が長すぎてツーリングを楽しむ余裕がなかったかもしれないということ。


あと仙台からつくばまで走れば、本州を一周
することになるが、それはいつかの楽しみにとっておこう。