奥飛騨 07'


暑い、暑い…

最高気温25℃以上は「夏日」
30℃以上は「真夏日」。
35℃以上では「猛暑日」というのだそうだ。
その猛暑日が5日連続している。
暑い!暑い!

8/12は札幌でも真夏日。
この日一番涼しかったのは那覇だったそうだ。
那覇の最高気温28.9℃、ん〜涼しい
(この後、8/16には埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で日本最高の40.9℃を記録)
暑いっちゅうねん。

そんな暑い日は高原に行きたい気分。
お盆休みは12(日)〜15(水)まで。
妻と太郎は実家に帰省中で、12(日)〜13(月)は華の独身暮らし。
ならば、2年ぶりに行きましょう、国道ツーリング。
行き先は涼しい高原の奥飛騨に迷わず決定。


2007年8月13日(月)
高原とは言っても、高山市街は盆地で想像以上に暑い。
そのことは2004年7月29日のツーリングでわかっていた。
そこで、明るくなり始める早朝に走ってしまおうという作戦を考えた。
5時頃、スタートできるよう1時半頃に福井を出発。

高山には4時過ぎに到着。
適当に見つけたパチンコ屋の駐車場に車を止め、明るくなるまで少し仮眠して、4:47出発。
まだ薄暗いがとても涼しくて走りやすい。
高原に来て正解。

まずはR41を北上。
通常、ツーリングの時は、デイパックにカメラ、財布、携帯電話、地図などを入れて走るのだが、涼しいとはいえ、日が高くなったときのことを考えると、背中が蒸れて暑くなることが容易に想像できた。
なので、カメラと小銭と千円札だけをポケットに入れて、軽いスタイルで走り出した。
これでは、ツーリングと言うより、普段通りの朝練の気分(^^;

それより、荷物を必要最小限にしたため、地図や携帯を持っていかなかったことに少し後悔。
やっぱりツーリングは地図を見ながら走るのが何より楽しい。
持ってこなかったのは失敗。
携帯は、万が一のことを考えると、家族への連絡手段として持っておくべきだと走り出してからきがついた。
地元を走っているわけではないのでね。

そう思ったときはずいぶん走っていたので、今日は10時頃に終了の予定なので、まぁ、いいかと安全には充分気をつけて走ることを誓う。

走り出して30分。
エネルギー補給のためにコンビニによる。
明け始める山の端を美しく感じながら朝食。
これから待ち受ける数河高原へ向けての登りに備えての補給だ。


コンビニの前で食事をしながら夜が明けていく

コンビニにて

R472との分岐を過ぎると、数河高原への登りにかかった。
腰を深く折り畳み、不断の練習のように上りをこなす。
だけど、どの程度の勾配がどの程度続くのかわからない。


途中、温度表示板には19℃
涼しい〜。

ある程度登ったところで、戦闘モードをOFFにし、マイペースで登る。
ポラールの心拍計の表示を高度表示にして、どのくらい上がるのかを見ながら進む。
想像以上に高度を稼ぎ、460mから860mまで400mをのぼった。
距離も約10km、平均勾配4%ということか。

そこからは一気の下り。
こちらも約10kmをひだ流葉スキー場を見ながら下る。
下りきって、工業地帯が見えたらR471へと右折する。


R471

ここから再び登りとなるはずだが、勾配・距離ともに詳しくわかっていない。
ただ一つわかっているのは、目指す平湯は標高1000m以上あり、今いる地点では380mということだ。
つまり少なくとも620m以上は登ることになる。

いきなりきつい勾配の坂があったがそれはほんの短い距離で、すぐに住宅街を走る平坦な道になった。
やがてワインディング山道となり、高度計とにらめっこしながら走るが、1〜2%程度の勾配が続く。

少し拍子抜けな感じもしたが、道は狭い。
さらに狭い道の割に、交通量が多い。
そう、お盆休みなのだ。
そして、この道の向かう先には乗鞍高原や上高地がある。
時間も8時近くになり、行楽客が動き始める時間となってきたのだ。
なかなか怖い思いをしていたが、勾配が緩いのが救いだった。

道の駅奥飛騨温泉郷上宝で一休み。
平湯まであと12〜13kmといったところ、地図はないけど、ボクの予想は少し登って峠があって、下って平湯というイメージをしていた。
この時点で標高はまだ720m。
かなりきつい坂がこの先にあることが予想された。

奥飛騨温泉郷はその予想通りきつい勾配の坂に温泉宿が連なっていた。
ここでも観光バスに乗り込み、行楽に出ようとしている人々に多く遭遇。
きつい勾配の狭い道に観光バスがたくさんのろのろと…
なかなかシュールである。

そんな感じだったので無理せずゆっくりペースで安全に走っていた。
坂の先に目をやると、一台のロードレーサーが見えた。
オレンジ色のジャージが見える。
決して追いついてやろうとムキになったわけでもなく、同じように淡々と踏んでいたのだが、その彼に追いついてしまった。
「おはようございます」
と声をかけ、彼を抜いていった。
彼も彼のペースで走っているようで、ボクを追いかけてくることはなかった。

平湯までの残り距離はあと5km、勾配は950m。
う〜ん、、どうやらこれは峠はなくて、平湯までずっと登りのようだ。
そのとおり、平湯まで一度の下りもなかった。
でも、逆にこれだけ交通量が多いと下りでスピードが出ている方が怖い。
かえって登りでよかったかもしれない。

平湯に到着。
人の多さに止まって休憩しようと言う気にならなかった。
このまま高山に早く帰ろうと思った。
日も高くなり、暑くなり始めていたからだ。

安房トンネルを背に最後の平湯峠を登る。
高山方面は行楽の逆方向だから交通量は減るかと思ったが、、全然減らなかった。
下りが怖そうだ。




峠から平湯を望む

登ったらあとは下るだけ。
そうではない。
その前に立ちはだかるのが平湯トンネル2400mだ。
長い。

長い上に交通量の多さだ。
無事通過できるのかどうかいささか不安ではあった。
トンネル内ではとにかく動作を大きくしてドライバーに自転車の存在を知らせることが大事。
かといって大きく動きすぎると通行の妨げにもなるので、そのさじ加減が難しい。

多くの車が後ろから前からやってきて、不安と恐怖と闘いながら長い長い時間をかけて2400mをのりきった。
さすがにトンネル出口ではいったん自転車を止めて小休止。

次は下り。
下りもスピードが出るので車と干渉するときが緊張する。
ストレートでは車の方が速いが、カーブでは自転車の方が速い。
うまくタイミングを見ながら車を行かせるときは前に行かせ、来ないときは車線の真ん中を滑走した。

10km以上ほとんどペダルをこぐことなく下ると、あるポイントを境に急に暑く感じだした。
標高の違いで気温がドラスティックに変わるようだ。
まぁ、ゴールは近い。
あとはのんびり…

そのとき、背後から一台のロードレーサーが迫ってきたのを感じた。
のんびりモードに切り替えようと思っていたので、その人を前に出すと、奥飛騨温泉郷で抜いたオレンジ色のジャージの人だった。
いいスピードで走っていったので、モードの切り替えをもう一度スイッチして彼を追う。

ちょうど信号で停まったので、声をかけた。
気さくに答えてくれて、会話がはずんだ。
名古屋のカミハギサイクルのチームに所属していて、夕べは高山の友人宅に泊まり、今日は自走で名古屋まで帰ると言っていた。
この暑い日に、ようやるなぁ〜

ボクが高山がゴールだというと、「いいですねぇ」
高山ゴールでさえ、早くたどり着きたいと思っていたのに、ここから名古屋までと思うと当然のリアクションか。

二人とも平湯を通ってきたことから話題はノリクラに。
しかし、ボクも彼もノリクラではなく鈴鹿に出るということが判明。
でも、レベルが違った。
なんと登録選手で、国際ロードにエントリーしているのだとか…
うわ、すげぇ!
「今まで完走したことないんで、今年は完走したいですねぇ」
と言っていた。

彼とは高山市街までしゃべりながら併走。
R41でお別れ。
「名古屋まで気をつけて走ってください」
「お疲れさまでした」

ボクはパチンコ屋の駐車場まで走ってゴール。
走行距離113km