内灘サイクルロードレース’08


2008年6月22日(日)
コース:内灘町町公道
カテゴリー:一般ロードレース(アダルト) 53.2km=13.3km×4周回
ゼッケンNo.:356
結果:
1時間18分19秒644(ave.40.75km/h) 18位(90人中)
天気:曇り、22.1℃、東北東の風、5m/s(11時)


TEAM DANDAN スタート5秒前!

美山ロードレース(5/25)から勝山ヒルクライムレース(6/8)にかけて、どん底だったモチベーションは坂井市古城マラソン(6/15)のあたりから回復してきた。
とはいえ、まだまだ完全ではない。

当初チームのみんなと一緒に走る予定をしていたチームタイムトライアル(以下TTTと省略)は手違いでエントリーしていなかった。
でも、今のモチベーションでは走らなくて正解、それでよかったと結果オーライ。
上がってきたやる気はロードレースに全てつぎ込もう。

*
日曜の天気予報は雨だった。
毎年梅雨時期に行われるこのレースは雨が多い。
去年も雨だった。
その上、落車もした。
今年も雨か?
雨がひどかったらDNS、小雨の中で走るなら落車だけは回避してケガなく終えようという気持ちでいた。

前日より九州地方は大雨洪水警報がでていて、テレビは水害を報道していた。
当日の日曜日は関東地方まで大雨警報が出され、福井の天気ももちろん雨。
ところが、金沢は奇跡的に曇りの予報。
信じられない。
というか気象庁を信じていない。

金沢までOくんの車に便乗させてもらうことになり、近所のスーパーで集合するため朝4時すぎに家を出る。
雨は降っていなかったが路面は濡れていた。
玄関を一歩踏み出すと、至近距離の目の前を黒い物体が横切った。
暗闇を目を凝らして確認すると、あちゃ〜、クロネコだ。

出端をくじかれるような不吉な出来事。
何しろこれから向かう内灘サイクルロードレースは、落車のレースといってもいいほど毎年落車の多いレースだ。
去年ボクも落車して大けがをした。
そんなレースに向かおうと玄関を一歩出たときにクロネコが横切ったのだ。
「まぢかよ…」

もしかして今年も…?頭の中を不安がよぎった。
でも、過去にクロネコが目の前を横切ったときに、不幸な出来事が起こったという記憶は全くない。
都度、イヤな気分にはなるのだが、ふり返ると何もなかったと言うことばかりなのだ。
逆に言えば、クロネコが目の前を横切るのは悪いことが起こらない前兆なのかもしれない。
ポジティブに考えてでかけよう。
(実際、無事帰って来れた)

Oくん、Kくんと落ち合い、福井ICでトビちゃん、スズキさんとも合流した。
高速道路では雨が降ってきたが、金沢が近づくと止んだ。
会場は曇り空、路面はドライ、暑くもなく寒くもない。
ベストコンディションだ。

みんなはTTTのために準備やアップをしていたが、ボクはまだまだのんびり。
スタート前の緊張しているみんなの様子をカメラに収めていた。


まだリラックス

お揃いにチームウェアが美しい

後ろ姿もカッコイイ

22秒前!

TTTはDANDAN最速のスズキさんが50%程度高速で引いてくれたおかげで、24位(44チーム中)。
見ているだけで十分お腹いっぱいになりました。

さて、次はいよいよボクの番。
といっても、トビちゃん以外みんな走るけど…
OくんとKくんはヤング、ボクとスズキさんはアダルトのカテゴリー。

スタートの10時まで天気が持つか心配だったが、雨は降らず助かった。
気象庁の予報がたまには当たることもある。

モチベーションが低かったことは逆に緊張感がないということでもありリラックスしていた。
リラックスしすぎて、スタート直後ペダルがなかなか入らなかった。
あわてずにペダルをはめて、踏み込んでいったが、集団もゆっくりスタートだったので千切れることもなかった。

スタート前、少し前方に気になる選手がいた。
ジャージにはTEAM BREEZAとカミハギレーシングのロゴがあった。
去年の夏、高山ツーリングで出会った人と同じチームだったのだ。
というか、出会った本人なのではないか?
後ろ姿が何となくそんな気がしていた。

走り出してすぐ、併走できるくらいにまで追いついたので、思い切って声をかけてみた。
「こんにちは。もしかして、去年の夏、高山で会いませんでしたか?」
「…あ〜、あの時の!」
やっぱりそうだった。
向こうもすぐに思い出してくれた。

確か鈴鹿では国際ロードを走るほどのツワモノのはずなのに、この内灘ではチャンピオンではないロードレースに出ていた。
理由を尋ねてみると、個人TTも走ったのでということだった。

え?個人TT?
OくんたちはチームTTのあとロードを走っているが、それはプログラム上、チームTT→個人TT→ロードレースの順なので、時間間隔に少し余裕があるからできると思っていた。
個人TT後のロードレースとなると間隔がほとんどない。
チャンピオンというハードなレースを個人TT直後にこなすことは至難の業だ。
いや、それはロードレースでも同じことなんだけど。
だから、やっぱりスゴイ人ですよ。

「ゴール狙ってください」
なんて言われたけど、今日は落車しないでゴールすることがボクの最大の目標。
それに今はゴールをねらえる状態などではまったくない。
「ボクの足じゃ全然ムリっすよ」
謙遜じゃなくて本気でそう答えた。

今年は美山と内灘はレースの流れを見ることを目標にしようと思っていた。
集団はどこでどういう動きをするのか、どういう位置取りをすればいいのかを見極めたいと思っていたのだ。
美山ではそれもかなわなかったが、この内灘では自分の動きより周囲の動きに重点を置いて走ることに決めていた。
それは落車の予防にもなるはずだ。

まずはとにかく、よそ見をしない。
前を走る人の車輪と、視界に入る左右、ナナメ前方と、集団先頭の様子を集中力をとぎれさせることなく注視して走ることだ。
サイクルコンピュータすら見るために下を向かないと自分で決めた。
油断していると去年みたいになってしまう。

レースの流れを見るためには集団前方にいることが必須だ。
集団の動きを見られ、落車に巻き込まれないという予防にもなる。
序盤は話をしながら走ったりして集団後方にいたので、去年の落車ポイントのクランクを過ぎたあたりから位置を前に上げていく。

右折して向かい風区間に入った。
風は左前方から吹いてきて、集団の速度は一気に落ちた。
ボクは集団の右側を走り、風を受けないようにした。

再び右折し、長い直線になると今度は追い風、スピードが上がる。
風向きは去年と同じ東北東からの強い風。
晴れ(夏の天気)だと直線向かい風だが、雨(梅雨の天気)だと追い風になるのだそうだ。

一周目を終え、一番落車の多いゴール地点の直角コーナー。
集団は必要以上にスピードを落として曲がってくれた。
ボクとしては助かるスピードだ。
チャンピオンだともっと高速で曲がるんだろうな。
あ〜、コワ。

さっきの追い風区間でいつの間にか位置を下げていたので、二周目も同じようにバックで位置を上げていく。
しかし、同じ追い風ストレートでは道幅も広いのでどんどんかぶせられて後ろに追いやられてしまう。
そのとき、前方で落車!
集団は大きくブレーキング。
転んだ人の自転車が宙を舞っているのが見え、道路のど真ん中で横たわった。
集団は左右に分かれ、ボクも回避することができた。
やっぱり落車は起こる。
怖いねぇ。


某サイトから拝借してきました:たまたま自分が写っていたので…(^^;
こんな走っている写真なかなか撮れないからねぇ
※ヘルメットが後ろに下がり気味…

三周目。
集団のスピードは安定していて、スピードには慣れてきた。
コーナー立ち上がりでは千切れないように加速するがすぐに追いつくのでムダに足を使わないようにゆっくり加速を心がけた。
レーシングZEROのおかげで加速がラクなのかもしれない。
追いついて足を止めたら、ブルブルッと震わせて乳酸を分散。

コーナー手前では可能な限り減速する。
「集中!」
誰かが声をあげてくれる。
そうだ、集中が大事。
そう思っていると、うしろからムリに突っ込んできたヤツがいた。
コーナーのイン側を高速で曲がってきて、アウト側を走っていたボクに接触したのだ。
「オイーーーーっ!」
大声を上げた。
落車はしたくないんだ。

四周目。
最終周回ではあるが、臨戦態勢というわけではなく、あと一周で終わるという安堵感の方が強かった。
しかし、集中力を途切れさせてはいけない。
今一度周囲をよく見るということを自分に言い聞かせ、集団の動きにあわせて位置をキープ。

とにかくコーナーだけは最大限に注意を払い、最後のコーナーを曲がってやっと安心できたきがした。
だけど、そこからゴールまでは高速で進むに違いない。
まだまだ安心しきってはいけない。

三周目後半くらいから誰かが逃げていたようだったが、ここで捕まえた。
集団のチカラはやっぱりスゴイ。
ボクもほとんど足を使わずここまでこれていた。
どこら辺からスピードが上がるのだろう?
遅れないようにギアを一枚大きくした。

みんな位置取りをしようと前へ前へとやってくる。
左にいたヤツもそんな動きをしようとしたが、ふらついてボクの方へ寄ってきた。
ボクは前の選手にくっついて走っていただけなのに、ムリヤリ割り込んできたのだ。
かなり焦った。
必要以上に大声を出して警告した。
ボクの腰のあたりとそいつのハンドルが接触した。
今日、二度目の接触。
しかもゴール前、やっぱり内灘は危ない。
しかし、落車には至らずなんとかクリア。

位置は30番手くらいだろうか。
真ん中にいて前に出るスペースはなかった。
しかし、ゴール前の集団の動きを見るにはいい位置だ。
足も溜められる。
ここからムリに位置を上げることはしなかった。

残り2km。
そろそろスピードが上がるかと思ったが、まだ上がらない。
念のためもう一枚ギアを上げる。

残り1.5km。
まだあがらない。
カミハギレーシングのカトウさんがあがってきた。
右端を猛スピードで先頭まで行ったがまもなく失速。

残り1km。
まだあがらない。
いや、もしかしたら上がっているのかもしれない。
ギアはすでにトップに入っている。
スピードメーターを見ていないからわからないが50km/h近いのだろうか?
足にも余裕があり、ゴールスプリントできそうだが、前に出るスペースがない。

残り500m。
しびれがきれて自分で動きたくなるくらい、集団はまだ動かない。
「オラー!スピード上げんかい!駆けろ!駆けろーーーー!」
ガマンしきれず声をあげてみた。

足に余裕があったけどスペースがないから前に行けないのだ。
残り200m。
やっと先頭のバルバの選手が腰を上げ、スプリント体制に入った。
ボクもすぐに反応できたのだが、直前にいた二人が接触しそうになってお互い寄りかかるような感じになった。

「うわ!ここで落車はヤメテクレ」
そう思った。
前は加速しているのにボクは一瞬ブレーキをひいた。

そして、前の二人の左側を回避して、遅れてスプリント開始。
だけど、ゴールまで距離はなく、足を残したままなだれ込みでゴール。
18位。

あの二人の前に位置取っていたら、一ケタくらいには届いたかもしれないなぁ。
まぁ、タラレバは言っても仕方がないが。
でも、集団の動きや仕掛けどころというものを見ることができて良かった。
当初思っていたことは最低限できたと言うことだ。

ポラールS625Xでの速度・心拍履歴はこんな感じだった。