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   木通(あけび)図

【賛】冬息養於春再造夏勁健而秋恵渥 噫願吾亦与天地同流
                         (自賛)

 冬は息養し、春は再造す。夏は勁健にして、秋は恵渥となる。
 あゝ願わくは吾もまた、天地と流れを同じくしたし。

【訳】
 冬、すべてのものが眠るように力を蓄え,春にはよみがえります。そして夏には暑さのなかで力強く生き、秋
には貴い恵みを与えて下さいます。
 あゝ願うことなら、わたしも大自然の流れといったものと同じように生きてゆきたいのです。

【本紙寸法】 七一.五×三〇.二p 軸装


 





 
    跳蛙(はねかえる)図

【賛】 あはれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ おけ
                       『古語拾遺』

◎ この歌は天照大御神が天の岩屋戸からお出ましになられ、こ
 の世に再び光が戻ったことへの喜びを表しております。
  ちなみにこの歌は神楽歌の原型といわれています。

【本紙寸法】 三三.四×一七.五p 額装  


 

    
 

【自賛】
 握飯此則恵容也
     秀穂閑道人

【訳】
 握飯。これこそ恵(いつくしみ)の容(すがた)なんだな…。


 おにぎりほど人の心を映すものはないと思うのです。
 
 腹を立てながら、また心ここに在らずと握られたおにぎりは壊れやすく、また逆に人を思いやり、心を込めて握られたおにぎりは程よく、むすばれています。

 私がまだ十代の頃、何も持たず一人ゆく旅路で人様から恵んで頂くおにぎりに随分と助けられ、また慰められたものです。
 今でもおにぎりを見るたびにこうべを垂れ、胸がつまるときがあります。

 そんな思いを筆に託しました。

 ちなみに世に知られた仙腰a尚の「○△□」の真似でないことをここに申し上げておきます。





 
                  武鯛(ぶだい)図

【賛】 滄溟亦中區  (自賛)       
    滄溟もまた、中区なり。 
    
【訳】 大きい海。これもまた狭いねぇ。

【本紙寸法】 三一.〇×五〇.〇p 額装