肩脱臼パーフェクト治療マニュアル



初回脱臼はカムイ多摩のワンメイク大会(VALUE AIR II)で、スピン回りきれず。^^;)
で、バランスを崩したときについた時についた右手がランディングに刺さり、抜けなかったためその後体の下敷きになった時の重みで、抜けてしまった。完全脱臼だった。
脱臼は自分ではめると損傷が酷くなる事を友人の体験談で知っていたので、救急車を呼んで病院に行った。
多摩丘陵病院で、整復・・・ところが、この日は日曜のため、担当医師は休みだったので、超手際悪い。
座薬入れたり、うつ伏せで手首に重石つけて引っ張ったり。(ゴ〜モン過ぎではないのか〜?^^;)
しかし初回脱臼は、息が止まるほど痛いので、何されても平気。

3時間後ようやく退院。。。
脱臼はハマっちゃえば、ただの捻挫と変らないので、次の日はもう滑りに行ける。
が!それが、逆にまずい。ルーズ肩になっているから、2回目以降は簡単に抜けてしまうので、脱臼の整復後1ヶ月は絶対安静。それもインターネットのおかげで知っていたので、そのとおりにしたが、今から考えると、足りなかったかもしれない。
肩の細胞の入れ替えは200日周期だそうで、他の部位に比べてめちゃくちゃ遅い。
絶対安静は1ヶ月でもそれで元通りかといえば、そんなことはまったく無くて、まじめにリハビリ&トレーニングを半年はやる必要がある。(と、断言しよう。)

しかし初回脱臼の場合、多分それを理解できないだろう。なにせ、1ヶ月もたてば、自覚症状も完全になくなるので、ついつい趣味に復活してしまう。
外傷については、医者に聞けば、統計を見せてもらえるので、見ておいた方がいいかもしれない。
過去何万の臨床について、怪我と再発率てのが、バッチリ数字が決まってるのだ。
脱臼については、どれぐらいの期間おとなしくしてた人が再発せずにすんだのか?とか。

再脱臼は2年後にやってきた。(まあ、結構おとなしくしてたほうじゃないだろうか?^^;)
たしか、ハンドプラントで体重が肩にのっかり、腕も退かせられなくて。
ここで一番伝えたいのは、再脱臼ということより、ハンドプラントのやり方。^^;)
正直、あまり理解してなかったので、プラットフォームに手をついたのだが、それが遺憾のだと思う。
後でよく考えたら、巧い人はバーティカルに手をつく。
ハンドプラントといったって、片手で全体重+スノーボード一式を支えられる、わけがない。^^;)

ついに手術をすることにした。
これまでに、脱臼は4回目。
毎回医者にハメて貰うため、脱臼毎に5万ぐらい(保健適用でも1万)かかり、病院に運んでもらうのに、いちいち友人の助けが必要になった。
転倒ほどじゃなく、単に手をついて支えるだけで、外れてしまうので、趣味を諦めるか、手術するかの選択肢が2つしかない。
今となって思うに、脱臼の治療法は手術しかありえない。保存療法なんて、オペに踏み切れない言い訳でしかない。
費用だって、健康保険の高額医療費請求と一般的なスノーボード保険を使えば、結果的には黒字になるんだから。
選んだ病院は、横浜南共済病院。ネットで徹底的に探した。脱臼の手術は外科の手術では簡単な方で失敗は滅多にない。らしいがやっぱり巧いに越した事はないし。
ここはまず、医師の紹介状がないと、外来というだけで手数料(?)を請求される。それに初診料はまた別。ボッタクリだが、収容人数を越える人気なんだろう。
脱臼や十字靭帯の入院手術で来る人は特に多いのか、7月末の初診で、9月中旬まで手術の予定でいっぱいの状況。

初診&MRI検査の結果、前方肩関節脱臼で手術は、関節鏡視下手術と切開手術が選択できる。
関節鏡視下手術では、肩に3箇所穴をあけ、マイクロスコープを入れて緩んだ靭帯を治療する。
再発率は30%で、コンタクトスポーツには向かないが、傷が残らず、2日ぐらいの入院でできる。費用は20万ぐらい。奥様向け。
切開手術は、脱臼時にできた、肩関節の通り道を、そばにある靭帯でふさぐため、再発しない。
移動する靭帯は骨ごと切り取り、スクリューで通り道にネジ止め。
骨折を伴うので、最低3ヶ月は趣味に復活できない。あと、靭帯の構造が変わるため、肩の稼動範囲が少し狭くなる。費用は15万ぐらい。切開の跡が5cmぐらい残る。
と聞くからに痛そうだが、前者にしろ後者にしろ、術中は全身麻酔なので気にしなくていい。

9月15日、入院。
全身麻酔なので、絶食。手術室まで歩いていく。緊張。
麻酔効いてない状態で手術されたらどーしよう?なんて変な心配もあったが、全身麻酔超強力!ものの5秒で『なんか痺れて…』
10秒後ぐらいに、何処かで呼ぶ声が聞こえて終了。「え?」なんて思ってるうちに自分のベットに戻っていた。
でも、本当はその間に世間は3時間は過ぎていたんだけど。

1週間後退院。
入院から退院まで、短すぎるように思うけど、実際なにも無かった。術後の痛みも殆どない。
飯もそれなりに美味いし、本当に三食昼寝つきだったが、もう退屈でしょうがなかったので、病院を抜け出して、近所の本屋でスノボ雑誌を買ったりしていた。
足に入院患者のタグがついてるので、本屋さんにまで「お大事に」なんて言われてしまったが。
スノボ雑誌は、病院に置いてきた。また似た者の患者が来るかもしれないし、全然関係ない人が見て面白そうだと思って見てくれたらいいな。なんて思いながら。
しかし1週間も固定していたため、腕はちょっと動かすだけでも痛かったので、近所の接骨院でリハビリ開始。

保険使う場合、ここでテクニックが必要になる。まず健康の手続き上、1つの治療を2つの病院でやるには、最初の医師に紹介状を書いてもらい、医療上の手続きを繋げる必要がある。
そうでないと、2つ目の病院の医師が治療終了時に、保険の書類に必要事項記入できないからだ。別の治療とされて保険期間を短縮させないために重要なポイントだと思う。
最初の医師に、紹介状を書いてもらう時にも、紹介先の病院名を聞かれるが、ここは忘れたフリか、あいまいにしておく。
なぜかと言うと、術後のリハビリには安上がりで沢山通える(共済に入っていると沢山通院するほど貰える金額が増える)接骨院に行きたいからだ。
医師にもよると思うが、紹介先に接骨院の名をあげると拒絶される場合がある。
例えば甲府南クリニックとか、後から紹介状書いて貰おうとして、拒絶され、あやうく大損するとこだった。少しは患者の身になって考えて貰いたい。
この辺をしっかりやっておけば、入院費用は高額医療費請求+保険、リハビリ通院部分は共済金が支払われそれぞれ、お得だ。
高額医療費請求は7万以上の医療費が1ヶ月に掛かった場合、それ以上の医療費を殆ど免除してくれる権利だ。強力だが注意すべきは、『1ヶ月に』という部分。
実はMRI検査とかレントゲン、初診、入院前後の通院も結構バカにならない。全部合わせて1ヶ月中に収める事が重要なのだ。
手術が数ヶ月先になってしまう場合には、諸検査の予定も手術の同じ月になるように予定を組んでおきたい。

リハビリ開始後、3日目には、普通に腕を上げる事ができるようになった。3日前は風で揺れても痛かったのに、接骨院てスゴイ。東洋の神秘か?
だけど、なんだかんだと1ヶ月はフルに通う。共済金を頂くために。
最初にも書いたが、術後3ヶ月は運動禁止。骨折を伴う手術だからだ。ここでネジ止めしてる腱を吹っ飛ばしたら何の意味も無い。

復帰後の肩については、4ヶ月後にトップシーズンの鬼硬い室内ハーフパイプでかなり思い切りミスっても、外れなかった。^^;)
ただ肩は外れないが、なんとなく抜けそうな感じは残っているので正直怖い。
たぶんこの抜けそうな感じは、インナーマッスルを鍛え、筋肉で固めるしかないんだろう。

数ヵ月後。
今年もあたりまえのように、みさかの夏が始まった。
肩の違和感はまったくない。それどころか、自分が脱臼していた事すら忘れてしまいそうだ。
痕跡といえば、右肩にかすかに残っている手術の痕ぐらいだろうか。