代車(借り物)日記〜今まで借りた代車や、レンタカーの日記(インプレッション)です〜
フォルクスワーゲンゴルフII 40TH (II型、1992年式)

今回の借り物 フォルクスワーゲンゴルフII
40TH
今回の借り物日記は、管理人の230Eが車検整備入庫の際、
いつも修理でお世話になっている東京足立のW123専門店
スマイルさんからお借りしたもの。
車検整備依頼の一通り手続きを終え、お店を出て担当氏が
用意してくれていたクルマがこのフォルクスワーゲンゴルフIIでした。

今回のゴルフ、後ろから
このゴルフという車種は、皆様御存知の通り現在のフォルクスワーゲンの
看板車種。過去に大ヒットしたビートルの後継モデルとして1974年にデビューし
これがたちまち大ヒット。その2代目として1983年にデビューしたのが
今回お借りした2代目ゴルフ。一般的にはゴルフ2と呼ばれています。
ちなみに現行型は2003年にデビューした5代目。ゴルフ5です。
このゴルフ2は1983年にデビューし、この年中に日本に上陸。
日本では、インポーターとしてヤナセが販売。
途中スポーツモデルのGTIや、4WDモデルのシンクロ。そして
現在のクロスオーバーSUVの祖先とも呼ばれるカントリー、
WRCホモロゲモデルとして開発され、兄弟車のコラードと同じく
Gラーダー(スーパーチャージャー)を搭載したラリーゴルフが限定で販売。
丁度バブルの時期とも重なり、日本でもかなりの台数が販売されたモデルであります。
今回お借りしたのは92年式のゴルフ2としては最終モデル。
既に本国ではゴルフ3にバトンタッチされており、日本での最終年式であります。
どうやら(ある意味)ゴルフマイスターの営業部長氏から教えて貰ったところ
このゴルフは、最終年式の40TH(フォーティース)という限定モデルだそうです。

この頃は、VWJ(フォルクスワーゲンジャパン)ではなく、ヤナセが輸入元でした。
エンジンは1.8リッターのSOHCエンジンに、3速ATの組み合わせ。
限定車の装備として、アルミホイールやワンタッチパワーウィンドウ(運転席のみ)
電動ドアミラー(格納は手動)などが装備されています。
そんな訳でお借りした今回のゴルフ2.
運転席に座り、ハンドルを握った瞬間。
「強烈に懐かしい気分」
に襲われた管理人。
このHPを御覧の皆様は御存知かと思いますが、かれこれ10年近く前、
管理人が免許を取得し貯めたバイト代で初めて買ったのが同じくフォルクスワーゲンの
サンタナというモデル。管理人が乗っていたサンタナと、このゴルフ2はほぼ
同世代のモデルのため、インパネなどの内装のデザインは樹脂などの品質
そしてサンタナと共用している部品も多く、乗った瞬間の雰囲気があまりにも
初めて買ったサンタナと同じだったため、管理人が急に懐かしい気分に浸って
しまったという訳です。


管理人としては、かつて乗っていたサンタナと共通性があり非常に懐かしいインパネ(左)と、メーターパネル(右)
機械的な面は、上記の通り、1.8リッター91馬力のSOHCエンジンに
3速ATの組み合わせ。このエンジン、ミッションは兄弟車のジェッタや、
上級モデルのサンタナ(1800Gi)と同じもの。
正直乗る前は、運動性能に関しては全く期待しておりませんでした。
キーを回すとゴキュゴキュゴロンゴロンと大きめなエンジン音。
Dレンジで止まっていると、アイドリングでエンジンのバイブレーションが
ブルブルと、この当時のフォルクスワーゲンのお約束のイメージ。

ゴルフの1.8リッターSOHCエンジン、ナンの変哲も無いですが、これがトルクがあって乗りやすいエンジンでした。
ただ、これが重めのアクセルペダルを踏み込み(この重いペダルもサンタナと同じ)
走り出すとこのエンジンはトルクがあり、ぐいぐいと加速していきます。
このエンジン。確かに高回転まで回して云々とか、止め処なくパワーが云々という
エンジンでは無いですが、常用域のトルクがたっぷりしている典型的な
トルクフルなエンジンでした。
考えてみればパワーの方も、出力は高くないですがこのゴルフ2。
現代で考えればホンダフィットなどと同じぐらいのコンパクトカー並のサイズに、
1.8リッターエンジン。この時代は車体自体の重量が軽い事も作用して
中々活発に走ってくれます。
ATの変速タイミングも悪くなく、街中では意外に好印象。
前にお借りしたフォルクスワーゲンの初期モノ4速ATを積んだヴェントよりも
よっぽど良いです。
ただ一点だけ難点は、3速ATという性質上。高速走行ではカナリ回転数が
高くそのためエンジン音も大きくなります。
高速走行のシチュエーションのみ、「あと1段ギアがあればなぁ」というカンジでした。
ハンドリングに関しては、これもやはりこの当時のフォルクスワーゲンの
お約束ですが、ハンドルの手ごたえはかなり重く、その分とてもしっかり
しています。シャープなハンドリングというタイプではないですが、
どの速度域でもしっかりとした手ごたえで安定したハンドルです。
それもあり、ATの段数以外は高速走行では極めて安定しており、
これに関してはFRレイアウトのW123よりも安心感があるぐらい。
ありきたりな言葉ですが、流石アウトバーンの国のクルマだけあって、
高速走行は得意分野の様です(ホント、音さえ気にしなければ)
内装に関しては、この当時のフォルクスワーゲンのお約束(今回の文章、
このフレーズがやたら出てくるなあ:笑)
インパネなどの樹脂素材は、ブラックのつや消し樹脂。
安っぽくもなく華美でもなくしっかりとした作り。
インパネデザインなどは、流石に80年代初頭デビューだけあって、
角ばったデザインでちょっと古いカンジですがサンタナと同じくよく使うオーディオが
一番上段に配置されており個人的にはかなり使いやすい印象です。
(最近のフォルクスワーゲンが国産車と同じくオーディオを下の方の位置に
配置を変えてしまったのは、ナビなどを含むオーディオの進化の関係も
ありますが、個人的には残念です)
そして何より特筆するべき点はシート。
一件ただの布張りの豪華でもナンでもないシートですが、大きさはたっぷりしており
管理人の様なカラダが大きいサイズ(笑)の人間でもゆったり座れ、
シート自体も厚みがあり、そしてコシのあるスポンジのシートで、何より
疲れないというのが良いです。
ちなみにこのシートは、管理人が過去に乗ってきたサンタナや、メキシコ製ビートルも
同じシートを採用しています。
という訳で管理人の懐かしさという心情的加点を差し引いても
とても好印象だったゴルフ2。
重めですが確実なハンドルを捌きトルクフルなエンジンで各コーナーを
クリアしていくと、いかにも「かつてのFF車」の味が大いに楽しめます。
GTI16Vの様にパワーは無いですが、このいかにもFFという乗り味は、
普段FR車に乗っている管理人にとってとても新鮮かつ楽しいです。
という訳で今回のゴルフ2。
意外に活発かつ安定した走りに、豪華ではないけど作りの良い内装など。
日本でのフォルクスワーゲンのイメージ「質実剛健」のイメージそのもの。
管理人の結論としては、
「ある意味手軽に良い時代のドイツ車を味わえる格好の一台」
というものでした。
今回の個体が、距離は走っていますが、キチリと整備され機関的な調子も良い事もあり
このまま引き取ってしまいたいと思ったほど(笑)
ある意味こういうクルマを当時新車で買った人は、
長く乗り続ける事が出来るクルマだったんだろうなぁ。と実感しました。