雌犬監禁裏本調教女子大の入学試験

体験手記雌犬監禁裏本調教

by七度柚希

目次

1.バレー部の朝練
2.ジャーナリストへの夢
3.女子大の入学試験
4.合格発表
5.女子大生
6.出版社でのアルバイト
7.歓迎会の後
8.東大五月祭
9.夢の夜
10.体験取材
11.調教の始まり
12.最初の客
13.ダブル調教
14.裏本のモデル
15.裏ビデオの秘密
16.調教の夜
17.裏ビデオ鑑賞
18.強制輪姦
19.レズ調教
20.生フェラ調教
21.露出調教
22.監禁
23.拘束
24.奴隷調教

3.女子大の入学試験


3.女子大の入学試験

 ホテルの予約くらいはもう自分でしなさいと、お母さんに言われて、修学旅行で行った池袋駅前近くのホテルを選んだ。
 東京に発つ前日まで私は夜遅くまで勉強を続けた。
 いよいよ、明日東京に出発という日には、お母さんが縁起がいいようにとトンカツを作ってくれた。
 夜は早くお布団に入ったが、なかなか寝付けない。私はいつものように自分が身体を売っているのを想像して気持ちを紛らせた。
 翌朝、新幹線で東京に向かった。
 ともかくやるだけ勉強したんだから、がんばろうと自分に言い聞かせた。
 始めての東京駅はともかく広くてどこがどこだか判らない。地下鉄があるはずだと乗り換えをさがしましたがどこにも見あたらなかった。なんども通路を重い旅行カバンをもって、いったり来たりしているうちすっかり疲れはててしまった。
 駅員さんに聞いてようやく地下鉄の乗り替え口を教えられた。どうしても見つからなかった乗り替え口は駅をでてかなり歩いたところだった。
 地下鉄に乗るのは初めてだったので、切符の買い方も分からない。銀色の綺麗な地下鉄がホームに入って来たので行き先を何度も確かめて乗り込んだ。
 ひとまず大学の下見をしようと大学近くの駅で降りて試験会場の大学の門まで行って見た。大きな煉瓦の門に、ずっと奧まで銀杏並木が続いている。その正面には古びた講堂があり、美絵子先生が話してくれた通りだった。私は絶対この大学にはいるんだと自分に言い聞かせた。
 私は大学の門を離れて地下鉄の駅に戻るとホテルのある池袋まで行った
 池袋の駅前に降り立つと、修学旅行のときの事が思い出されて涙が出そうになった。
 私が予約したホテルは、修学旅行の時泊まったホテルの近くだった。受付で案内されると、ホテルの部屋は受験のため相部屋になっていた。
 部屋にはもう女の子が一人先に着いていて、ソファーにかけている。私に気がつくと、女の子は私に小さく会釈した。長い髪は栗色で毛先が丸くカールしている。
 あざやかな青い色のセーラ服を着ていて私立の高校の制服のようだけど、それにしてはスカートの丈が短すぎる気もした。
 私が荷物を片づけていると女の子は、部屋の電話の受話器を取ってどこかに電話をかけ始めた。話の内容から推察すると、大阪の実家にかけているようだ。言葉が大阪の言葉だったけど、ずいぶん乱暴な言葉使いに私には聞こえた。私と同じ女子大学を受験するような話をしているのでびっくりした。
 電話を切るとまたほかに電話をかけてる。同じホテルの別の部屋に電話しているみたいだ。話を聞いていると、大阪の別の高校から、彼女のボーイフレンドが他の大学の受験に来ているようだ。甘えるような言葉がなんどか繰り返して聞こえてそれから、彼女はちょっと行って来るからと言って部屋を出て行った。
 私は一人になってテレビをつけようとしたけど有料なのでやめた。ひとまずお風呂にはいって、そのあとジュースでも飲もうと部屋をでた。
 自動販売機をみつけてジュースを買って部屋に帰ろうとしたけど、途中で道順が分からなくなった。さっき歩いたばかりなのにどこへ行けば私の部屋にもどれるのか見当がつかない。
 これではしようがないからと、階段の入口にはたぶん案内図があると思って階段らしき方向に行ってみた。通路の端には思ったように階段がある
 ふと上のほうを見上げると上の階は屋上らしくて、途中の階段の踊り場に人影がある。あざやかな青のセーラ服姿は、さっきの女の子のような気がした。よくみると、丈の短いセーラー服の後ろがめくれあがって薄いピンク色のパンティーのレース模様が見えてる。男の子が彼女をだきしめていて彼女の背に手が回されているのが見える。
 男の子の手がスカートの下のパンティの上からお尻を撫で回しているのが目に入った。
 私は慌ててその場を離れるとなんとか部屋に戻った。しばらくして彼女が戻ってきた。
 女の子は「同じホテルに男の子が二人部屋をとっているから、部屋を替わってくれない」言いだした。
 私が男の子と一緒の部屋にしろと言うことらしい。
 自分はさっきの男の子と一緒に一晩すごしたいから、私は他の男の部屋に行けということなんだ。
 私は、ぜったいそんなことできないと断わった。しかしもうドアの音がして男の子が部屋に来てしまった。
 私が居るのに平気な顔をして、男の子は女の子をベッドに押し倒した。私は荷物をもって部屋を出ようとした。しかし部屋を出て行っても、もう一人の男の子の部屋に行く訳にはいかない。私はドアを開けてから、外に出ずにまたドアを閉めた。
 すぐ横にバスルームのドアがある。
 私はとっさにここなら大丈夫と思ってバスルームに入ると洋式トイレにひとまず座った。
 膝の上で両手を組んで、その上に頭を載せてうとうとしていると、ドアの外から女の子の泣き叫ぶ声が聞こえてきた。何の声かはすぐわかった。その声を聞いているだけで、体が熱くなっていきた。
 私はもう我慢できなくなっていつもの消しゴムを出すと、便器の上に載せて腰をすこしづつ前後に揺すった。
 女の子の泣き叫ぶ声がすすり泣きに変わると、私の体はもっと刺激が欲しくて我慢できなくなった。私はパンティーを膝まで降ろすと、足を大きく開いて指の先で感じる所を押さえて押し回した。しだいに膝が震えてくると、女の子の声にあわせるように私の体の奥がしびれてきた。急に女の子の声が激しくなると、甲高い叫び声のあと急に声が静かになった。私も強く指を使って空想を頭のなかでふくらませた。
 そのとき急にドアが開いた。男の子が全裸でドアの前に立ってる。大きくそそりたったものが私の目の前にはっきりと向けられた。男の子は私が両足を広げて指を使っているのが分かると、うす笑いのような表情を浮かべて私の頭の髪をつかんだ。
 男の子に引き寄せられて、私の口は男の子が出したばかりの熱いものに触れそうになった。鼻をつく匂いは、なんの匂いかすぐ分かった。
「この変態女、しゃぶりたいんだろう」と耳元で声が聞こえた。男の子は私の髪の毛をつかんだ手に力を入れて引き寄せてきた。私はもうどうにもならないと思い、自分から舌を絡ませた。
 口の中いっぱいに匂いが広がったとき「なにやってんのよ」と女の子の声が聞こえた。
「こんな女やっちゃいなさいよ」と女の子にが大きな声を出すと、私は部屋のベッドに連れて行かれた。ベッドの上に押し倒されると、男の子が上からのしかかって押さえつけてきた。私は身動きができないまま、必死で押し返そうとした。
 ドアの開く音がして、男の子が数人入ってきた。男の子達は私の両手と両足をつかむと、ベッドの四隅に引っ張るようにして私の体を開かせた。これから私は輪姦されるんだと思った瞬間に、体の力が抜けていった。
 男の子がすくい上げるようにして私の両足首を掴んだ。そのまま私の両足が私の枕元に立った男の子に渡されて、私は腰が浮きそうになる姿勢を取らされた。私に入ってきた男の子が声をかけると、それにあわせて枕元の男の子が、私の足首をいっぱいに持ち上げた。どうしてこんな事をするのかわすぐ判った。しっかりと奧まで届いてきた。
「この変態女、感じてやがるぜ」と男の子の一人がいやらしい口調で言うのが聞こえた。男の子達は気の済むまで私をもて遊ぶと部屋からでて行った。
 隣の女の子は知らん顔をしてふて寝をしている。私は何度かしゃくり上げるように息をすると、涙こみ上げて止まらなくなった。もうどうなってもいいという気持ちで、私は自分で花園を指をで触れてみた。花園は奧まで濡れていて、男の子達の残した物が指先の感触で分かった。私は指を花園の奧まで入れて、その感触を確かめた。
 朝方まで目を閉じても涙がこみ上げて寝ねれなかった。。もう寝ていられなくて6時くらいにはベッドから起き出した。隣のベッドでは女の子が身体を猫の様に丸めて寝ていた。
 私はそっと女の子の身体に近づいた。シャンプーの香りの混じった女の子の匂いが私の身体を溶かすように鼻についた。私はそっと女の子の脇腹に指先を動かした。
 軽くくすぐるような感触で脇腹から胸の先まで指先を動かすと、女の子は目を覚ましたようだった。ゆっくりと私の方を見つめた目は半分まだ夢の中の様に見えた。
 私は胸の先をくすぐりながら、女の子の腿の間を軽く触った。女の子が何度も腿を震わせているが分かった。この子も女同士が好きなんだと私は確信した。
 私が指先を花園にそっと動かすと、女の子はなんどかため息をついた。ここが一番感じる所ねと私は指先を花芯に押し当て見た。女の子の苦しいような呻き声が、部屋に響いた。
 私は唇を重ねようとして、女の子の身体に自分の身体を重ねた。その瞬間ぴしゃっと私の頬が叩かれた。なにがあったのか一瞬わからずに私はベッドから転げ落ちた。
「いいかげんにしてよね」と女の子が言うのが私の耳に響いた。「またあいつら呼ぶわよ」と言われて、私はとっさにあやまった。
 女の子がまた寝付くと、私は食事もとらずに早めにホテルを出た。
 近くの公園でしばらく時間をつぶして、地下鉄で大学の近くの駅まで行った。地下鉄の中では、参考書を広げている女の子が何人か目についた。きっと、私と同じ女子大大学を受験するに違いない。
 駅につくと私と同年代の女の子達が一斉に地下鉄を降りた。高校の制服を着ている女の子も大勢いた。みんな受験生に間違いないはず。
 大学の門を通りすぎ、掲示板にしたがって、試験を受ける建物にはいった。私はすでに席についている、隣の女の子に軽く会釈して席についた。
 最初の日の試験は午前が英語。英語は得意なのに、疲れであたまがぼんやりしていて思ったほど答えを書くことができなかった。これではとても合格しないとがくぜんとしたけど、ともかく残りをがんばろうと思った。
 午後の試験は暗記物で、だいたい覚えていたので一通り答えが書けた。
 一日目の試験が終わると疲れはてて大学を出て地下鉄で池袋に戻った。しかしあのホテルの部屋に戻ればまた何をされるか判らない。だけど行く当てなんかない。
 駅前のマクドナルドで3時間ほどコーヒー一杯で勉強をしたけど、いつまでも居るわけにはいかない。
 駅前の掲示板にホテルの宣伝を見つけて、ともかく行って見ようとホテルまで行ってみた。しかしお目当てのホテルや近くに並ぶほかのホテルでも空き部屋はないと断られた。私はすっかり途方にくれてしまいどうしていいのかわからなくなった。
 もう一度駅に戻ろうと裏道に入ると、映画館がある。何時までやっているのかしらとふとみるとオールナイトとかで朝までだ。私はどうにかこの映画館で朝まですごそうと思い付いた。
 受付で切符の値段を確かめるとホテルに泊まるよりは安くつきそう。なかに入るとそれほど広くもない映画館だった。夜遅いせいか、客席には人もまばらだ。
 後ろのほうの席でまん中辺にすわると、旅行カバンを足元に置いた。疲れが出てすっかり眠くなった。
 私はコートを脱いで膝にのせシートにもたれてぐっすり寝込んだ。ききすぎた暖房で暑苦しく、寝苦しい気分だった。頭がぼんやりして半分夢の中だった。
 なにか重苦しい気分で目がさめかかると、体がなにか変な感触がある。腰のあたりに生暖かい感じがした。
 目がさめてみると、コートに隠れるようにしてスカートの下に手がいれられている。
 隣の席の男の手が、私の腿の内側をなぞるように動いてきた。私がびっくりして席をたとうとしたけど腿が押さえつけられて動けない。指先がなんども私の腿をまさぐり続け、私は腰が震えてきた。
 私は必死で男の手を押しのけて席を立った。男と反対側の方に何歩かあるきかけたが、大事なことを思いだした。受験票の入った旅行カバンを置いて逃げる訳にはいかない。
 私は席にもどり足元の旅行カバンを取り上げようとしたがカバンがない。慌て暗い足元を見回すと、カバンは男の足元のほうに寄せられている。
 私は男の足元のカバンをつかもうと手を延ばして前屈みになった。その瞬間に男が足でカバンを蹴飛ばすようにして、隣の席の向こうまでつき放した。私はさらに前屈みになっていっぱいに手を延ばした。
 カバンの取っ手に指先が届きそうになったとき、私のスカートがうしろからめくりあげられた。
 下着の上からお尻に手が当てられ、私は声にならない叫びをあげた。
 カバンを掴もうとさらに指をのばすと、私のお尻に当てられた手の指が下から持ち上げるようして動いてきた。
 私は必死で旅行カバンを取ると、両手で抱えて必死で後ろを見ずに駆けだした。男の笑い声が後ろで聞こえたような気がした。
 ドアを出ると右手にトイレが見えた。私は慌てて女子トイレに入ると中から鍵をかけた。
 まだ半分めくれたままになってるスカートを直すと、やっとの思いで便器に座り込んだ。これからどうしていいのかも分からず、しばらくそのまま時がすぎて行った。
 あたりはしんとして物音もしない。やがて私は疲れたままトイレの中に座り込んで眠っていた。
 朝方トイレの中で目をさますと、朝の7時くらいになっていた。私は外にでようと思ってトイレのドアを開けた。するとドアの目の前には男がたちはだかっている。見たことのない顔。昨日の痴漢が朝まで私を待ち伏せしてたんだ。
 私は慌ててドアを閉めようとしたが、男は私の手を押し退けて中に入ってきた。
 男は私の体を後ろから抱え込んで押さえつけてきた。私の胸を男の腕が絞り上げくる、あまりの痛さに悲鳴を上げた。それから私のスカートの前をたくし上げてお腹のあたりをなで回してきた。私が腕をふりほどこうとすると今度は腕をきつくねじり上げられた。
「逆らうんじゃねえ、痛い目あわせるぞ」と怒鳴りつけられて私は怖くなっておとなしくするよりないと諦めた。
 私は男の指図通りに便座に座ると、前に立った男に口を使うしかなかった。男は何日も風呂に入っていないような異様な匂いがする。なんでこんなことしなくちゃいけないのと思うと私は泣きそうになった。
 男が私の髪をつかんで私の頭を前後に揺すり始めた。私はもう逆らえないと思い、頭の動きにあわせて男の先に舌を絡ませた。
 繰り返し喉の奥まで入ってくると、私は苦しくて何度か咳き込んだ。それでも男は私の髪をつかんで喉の奥までいっぱいに届かせてきた。
 口を使った後は、男に背中を向けて立たち、西洋便器の蓋に両手をついて前屈みにさせられて、後ろから入れられた。胸を両手で絞り上げられて、私は息もできないほど痛くて動けなかった。男はゆっくりとした動きで腰を使い始めると、腰を思い切り何度も突き上げてきた。私の身体は腰が浮きそうになって、つま先立ちでやっと立ち続けた。
 私は早く終わって欲しい一心で、腰を前後に揺すって男の動きに合わせた。
 男が一気に腰の動きを激しくすると、私はすぐに男が欲望を吐き出すと思った。あと少し我慢すれば終わると思ったが、男は私の期待を裏切るのを楽しむように、腰の動きをゆっくりに切り替えて、私の息が落ち着くまで待っている様子だった。
 何度も繰り返し激しい動きと穏やかな減速を繰り返すうち、私は子宮の奧がしびれてくるのが分かった。
 腰から膝が震え始め、もうとても立っていられないと思った頃、男の腰が今度は鋭い強さで動いてきた。今度こそ来ると思った瞬間に、男が欲望を吐き出した。
 腰を突き上げる動きが何度も、最後の瞬間を繰り返した。思いがけない喜びが私の体中から溢れでて私は目眩で気が遠くなった。
 何度もこみ上げてくる喜びに酔いしれているうち、気持ちがしだいに落ち着いてきた。
 これでようやく終わったと思うと今度は急に身体の力が抜けていった。
 男は私の身体を放すと、私の手に札束を何枚か押しつけるようにして握らせ、トイレから出て行った。私はそのままトイレにしゃがみ込んで動けなかった。
 なんとか膝を立てて立ち上がろうとすると、膝から急に震えが始まり、腰から胸へと体中に広がって止まらくなった。私はこみ上げてくる涙を堪えきれなくて、時間が過ぎるのをなすすべもなく待つだけだった。
 随分時間がたったあと、私は試験を受けなければと気を取り直した。非常口を探して外にでてみると、あたりはもう明るくて通勤で通う人達が足早に通り過ぎている。
 私はお腹がすいていたので地下鉄の駅のスタンドで、サンドイッチと牛乳を朝食に食べた。
 地下鉄の電車がホームに入ってくると、私は電車いっぱいに詰め込まれた乗客の姿にびっくりしてしまった。
 昨日は日曜日なので電車がいつもよりは空いていたらしいとなんとなく分かってきた。
 だけどこの日の地下鉄はとても私には乗り込むことはできないように思えた。それでも東京の人達は体を無理やり押し込んで乗り込んでる。
 すいた電車がくるまで待とうと思ったけど、電車は来るたびにもっと混んでくる。私はしょうがないと思い、ほかの人達がするように体を無理矢理に押し込んで電車に乗り込んだ。
 電車に乗ると回りがすっかり囲まれ、背の低い私は息もできないようになってしまった。回りから体を押し付けられ胸が押しつぶされた。もう次の駅で降りるという頃、お尻のあたりが変な感触がある。なにやらごそごそ動いているような気配だ。
 じっと我慢していると、また何かが今度は後ろから私の腿の間にふれてきた。スカートが後ろからたくし上げられ、後ろに立った男が指先を私の腿の内側にこすり着けてくる。腿の間をそっとなで上げるように動いていると思うと指が次第に上に届いてきた。私の下着まで指が届くと、指先を下から持ち上げるようにして細かくゆすぶられた。私は声もだせずに足が震えた。
 私は駅にたどりつくまでじっと我慢していたが、次の駅までのわずかな時間が本当に長く感じられた。もうとても我慢できないくらいに感じたころ、やっと電車は駅に入た。
 私は電車を出てホームに降りようとしたが、降りる人は誰もいなくて身動きできない。
 なんとか身体を動かそうと横を見たとき私は変な事にきがついた。
 私を取り囲んでいる痴漢の服装は背広じゃない。
 朝の痴漢なら通勤の途中だから、背広きてるはず。
 だけど私を取り囲んでる痴漢は、汚れたジャンパーみたいなのを着ている。
 映画館から後をつけられたらしい。
 これは大変だと思って「降りますから、降ろして下さい」必死で大きな声を上げるとやっとの思いで私はホームに降りた。すぐにドアが後ろで閉まった。スカートの裾がまだ少し乱れたままになっているのをあわてて直した。
 階段を上がるときも、また後をつけられたら大変だと思って何度も後ろを振り返った。
 駅を出てしばらく歩いて、大学の建物が見えるとようやく気分が落ち着いた。ため息をついて席にすわると、隣の席には昨日と同じ女の子が腰掛けていた。
「なにか、体の具合いでも悪いの」と、隣の子が少し心配そうに声をかけてくれた。
「とても疲れているみたい」と言う声は、かすかに甘えた声で急に私は彼女が羨ましい気持ちが沸いてきた。
 大人しくて無邪気で何も知らない彼女の雰囲気に私は気分が和らいだ
 私は「だいじょうぶです」と無理に笑顔を作って答えると、彼女は少し頷いた。
 午前の国語は漢字の書き取りはうまく点が取れた。午後になって最後は数学の試験だ。私は毎日の疲れがたまってもうとても頭が働くような状態ではなかった。問題を一通り読んだけどなにも書けずに時間だけが過ぎて行くだけだった。
 私が頭をあげて黒板をぼんやりと見つめていると試験官の男性が私の前に立ちった。ちょうどズボンの前が私の目の前に見えて私はズボンの下を想像した。すると頭の中が急に熱くなってきた。
 模擬試験の時と同じだ、こうなったら消しゴムを使うしかない。そう思い直すと私は消しゴムを手に取った。それからわざと消しゴムを落とすと、拾うふりをしてスカートの下に置いた。
 ゆっくりと腰を前後に動かすと、模擬試験の時と同じように熱い泉の上に腰掛けている感触が体中に広がっていきた。もう一度数学の問題を読み直してみた。すると目の前が急に広がって解き方が頭に浮かんできた。私は順に問題を解いていくと時間前に全部の問題を解き終わった。
 疲れに頭がもうなにも考えられなくなると、私は解答用紙を伏せて腕の中に頭を載せた。隣の女の子に声をかけられた時には試験はもう終わっていた。
 気がついたとき私の脚は左右に大きく開いてだらしない格好だった。すぐ目の前の試験官の男性が、目のやり場に困ったようすで解答用紙を数えていた。私はあわててスカートを直した。
「なんだかとても疲れてるみたいだけど、どうかなさったんですか」と隣の女の子が私に話しかけてきた。
 私は「ホテルの部屋が取れなくて、昨日は映画館のトイレに寝たの」と事情を話した。すると女の子は「ちょうどツインの部屋に一人で泊まっているから一緒の部屋にとまりませんか、よかったら」と言ってくれた。
 私はようやくほっとして女の子と一緒に大学を出た。女の子は歩きながら「私ね、礼子って言うの、お礼の礼ね、変な名前でしょう、礼ちゃんて呼んでね」と話しかけてきました。 私たちはおしゃべりを続けながら地下鉄の駅まで歩いた。
 地下鉄で数駅を過ぎると駅前から歩いてホテルまで行った。ずいぶんと豪華なホテルだったので、料金が心配だったけど、もうツインの部屋で支払いを済ませていたので追加の料金はあまりかからなかった。
 部屋に入ってお茶を飲んでから、食堂の時間を調べようとして私はテーブルの引き出しを開けてみた。すると写真集らしい冊子が入っていた。表紙を見るとアイドルの写真集のみたいだ。
 ページをめくってみると、いきなり女性のヘアヌード写真が目に入った。なんでヘアヌードの写真集が引き出しに置いてあるのはどうも変だ。すると礼子さんが「あ、その写真集みないほうがいいわよ、前のお客さんが置き忘れていったみたいなんだけど、変な写真集だから」と言い訳をした。
 私は気になって数ページ先をめくって見た。すると今度は女性が縛られて脚をひろげられている大きな写真が目に入った。びっくりして私は写真集を閉じた。どうやら、普通に本屋で売られている本ではないみたいだ。
 礼子さんがホテルの食堂案内を渡してくれた。だけどの店も高級なレストランみたいだ。
 こんな高級なホテルで食事をしたらいくらかかるか判らない。
 私は夕食の事は言い出せないまま、礼子さんとお喋りを続けた。
 礼子さんもお腹が空いているらしくて、食事は何処にしましょうかと話しを振ってきたけど、私はなんとか安い店で済ませるようにしないと大変だと思ってすぐに返事をしなかった。
「私東京のラーメン食べたいの。一緒に食べにいきましょう。ね、いいでしょう」と礼子さんが気を利かせて言ってくれたので、私達は夕食をラーメンですませる事にした。
 ホテルの部屋を出ようとすると、礼子さんが「ちょっと待って」と言って部屋に戻った。
 少し経って部屋のドアが開くと、私は礼子さんの制服のスカートを見てびっくりしてしまった。
 とんでもなく丈が短くて、歩くとお尻の下からパンティーが見えてしまいそうなくらいだ。
 さっきまでは膝上までの丈のスカートだったので、腰の所を巻き込んで短くしたらしい。
 そう言えば東京の地下鉄ではやけにスカートの短い女子高生がいたけど、みんなスカートを腰で巻き込んで短くしているみたい。
 ホテルを出て大通りを抜けて、近所の路地を探してみたけどすぐには手頃なラーメン屋は見つからない。
 大通りを何度かいったり来たりしていると、男の子の二人組が話し掛けてきた。
「二人ともすごい可愛いね、これからカラオケ行かない」と言われてよくみると、背広姿のサラリーマン風の男でなんで声を掛けて来たのか意味が分からない。
 礼子さんが「カラオケ苦手だから」と答えて避けて通ろうとすると、行く手を遮りながら「じゃあ、ゲームセンターでプリクラ撮ろう」とまた言いだした。
 なんでこんな男とプリクラとらなきゃいけないのか、訳が分からない。
 どうもこれが噂に聞くナンパという事らしい。
 知らない男の子に声を掛けられて、そのまますぐラブホテルに行ったりするのが東京の女子高生だと聞いたことがあるけど、どうも嘘じゃなかったらしい。
 私が礼子さんの手を引っ張って横を抜けて通ろうとしたけど今度は私行く手を遮られた。
 これは困ったことになったと思って周りを見回すと、通り過ぎる人達はみな見知らぬ顔をしている。
 いったいどうしようかと思ったけど、どうしていいのか判らない。
 ちょうどすぐ横で立ち止まってこちらを見ている男の子と目が合った。
 男の子は急に私に近づくと「やあ、ひさしぶりだね、これから何処に行くの」と声を掛けてきた。
 知ってる人かと思ったけど、全然見たことのない顔。
 だけど調子を合わせるしかない。
「あ、おひさしぶりです」とともかく言ってみた。
 するとさっきのサラリーマン風の男は、諦めた様子でまた他の女の子に声を掛けている。
 礼子さんは私が知り合いの男の子とばったり出会ったと思いこんだらしくて「ラーメン屋さがしてるんですと」と言いだした。
「ラーメン屋だったら、その先だよ」と男の子が教えてくれたので私はやっと、夕ご飯が食べれると一安心した。
 二人でラーメンを食べて店を出ようとすると、男の子が二人話しかけて来た。
 さっき助けてくれた男の子がずっと私達を待っていたらしい。
「これから何処に行くの」と又聞かれて「私たちは、大学受験で東京にきてるんです」と礼子さんが答えた。
 色々聞かれて適当に答えていると「近くで一緒にお茶でも飲んでかないか」と誘われた。
 私は礼子さんが断ると思ったけど、礼子さんは「はい」とあっけなく誘いに乗って着いて行こうとする。私もあわてて一緒にお茶を飲むことにした。
 男の子がすぐに礼子さんの手を繋いで歩き出したので私はびっくりしたけど、もう一人の男の子は私の手を取ろうとはしない。
 礼子さんの後ろ姿を見て私はやっと礼子さんがスカートを短くした理由に気が付いた。スカートを短くしてるってことは、男の子から見たらナンパしてくださいって合図なんだ。だから、さっきしつこく男の子に声を掛けられてどっかに連れ込まれそうになったんだ。
 だとしたら、礼子さんと手を繋いでいる男の子も目的は同じ。
 私は急に心配になったけど、礼子さんは男の子と一緒に狭い階段を先に降りていった。
 降りていった先は喫茶店だったけど、どうも変だ。
 座席がやたらと狭いし、店の中は薄暗くて紫色の照明がかすかに光るだけ。
 どうも怪しげな店だけど、礼子さんは案内されるままに席についた。
 だけど座って見ると大変なことに気が付いた。
 狭い座席の奧に押し込められて、男の子がどかないと立ち上がれないし、動くこともできない。
 男の子が礼子さんの手をテーブルの下で握ってる様子だけど、それ以上は礼子さんが何をされてるのかは私からは見えない。
 だけど礼子さんの超ミニの制服のスカートとこの狭い座席を見たら、男の子達の魂胆はすぐ判った。
 礼子さんが俯き加減で目を細めると、眉が寄って苦しそうな顔をするのが紫色の明かりの中でかすかに見えた。
 中学の時レディスコミックで見た、女の子が口説かれてる顔そのままだ。
 身体を触られながら口説かれると女の子は身体が勝手に感じてしまうのだ。
 女の子がこの顔をしたらもう男には何をされても逆らえない。
 きっと私も同じ目に遭わされると思って身体が寒気がしてきた。
 だけど私の隣に座った男の子は礼子さんに何か話し掛けるだけで、私の方には身体を押しつけてもこない。
 いったいどうなってるのと思ったけど、しかたないから黙ってた。
 急に近くの席から、女の子の呻き声が聞こえてきた。
 慌てて耳を澄ますと、すぐ斜め向かいの席当たりから聞こえる。
 薄暗い中で目が慣れてくると、周りの席はみな男の子と女子の二人連ればかり。
 それもみんな二人並んで座ってる。
 声が聞こえてきた席には、女子高生が座ってるけど相手の男はどう見ても中年の男。
 親子くらい歳が離れてるのに、男の手が女子高生の身体を撫で回してる。
 私はなんだか気持ち悪くなったけど、礼子さんは男の子との話に夢中で何も気が付かない様子。
 しばらく話をしてから、「これからゆっくり出来る所にいかないか」と男の子が切り出してきた。礼子さんが「ゆっくりってどこに行くんですか」と聞き返すと、「あ、どこでもいいよ、カラオケでも、どこでも」と言いう。
 これはいよいよラブホテルに連れ込むつもりだと見当がついた。
 断っても無駄なんだ、薬かなんか飲ませられてふらふらにされてラブホテルに連れ込まれて、そのあとは縛られて写真撮られてそれで脅かされるんだと思うと私は怖くなった。
 さっきホテルの部屋にあった写真集もきっとそうやって撮った写真に違いない。
 もう逃げられないんだと私は覚悟を決めた。
 だけど「明日試験がまだあるので」と礼子さんがひとまず言い訳をした。私は男の子がそれでもしつこく誘いを続けると思った。
 男の手がまだ、礼子さんの感じるところから離れないらしくて、礼子さんはまた下を向いて小さくため息を吐いてる。
 ここで男の子が許してくれる訳はない、もっと礼子さんを感じさせて抵抗できなくするに違いない。
 だけど男の子達は以外とあっさり諦めた様子で「じゃ明日試験が終わったら、またそのとき」と言って、携帯の電話番号をメモして礼子さんに渡してる。
 絶対このまま帰してもらえるはずはないと思ったけど、男の子は「じゃまたね」とあっさりとした口調だ。
 男の子と喫茶店の前で軽く挨拶して別れて、もとの大通りに戻ろうとすると変な通りに出た。
 さっきの通りとは違って街灯もすくなく、暗い雰囲気で紫色の小さい看板が見える。
 どこかで帰り道を間違えたらしい。
 薄暗い看板をよくよく見ると、看板には「御休憩」と書いてある。
 御休憩なんて看板が普通の店にあるわけない。
 これがレディスコミックに書いてあったラブホテルだとピント来た。
 だからさっきの男の子達はわざとラブホテルのそばの喫茶店に誘ったんだ。
 それにあの変な喫茶店、女の子をラブホテルに誘うにはちょうどいい店だ。
 狭い椅子に座らせて逃げられなくしておいて、身体を触ったりキスしたりして感じさせてしまえば、誘えば普通の女の子だったらとても抵抗できない。
 声を掛けられた女の子は、逃げようもなくラブホテルに連れ込まれてしまうって寸法だ。
 なるほどと関心してる場合でもなかった。
 丁度近くのラブホテルの入り口から、カップルが出てきた。
 ラブホテルから出てくるってことは、いまエッチなことをしたばかりって事だ。
 よくまあ恥ずかしくなく平気で、出て来れるもんだ。
 だいたい出入り口からして変な暖簾みたいな布きれで隠してあるのも変だ。
 二人連れの一人はセーラー服を着てる女子高生で、礼子さんみたいにスカートを思い切り短くしてる。
 だけど相手の男はどう見ても女子高生には不釣り合いな、中年のお腹の突き出た不格好な男だ。
 女子高生は男に甘えるように、男に身体を寄せてる。
 男は男で女子高生の腰からお尻のあたりを後ろから包み込むように手のひらで撫で回してる。
 女子高生の顔は、感じっぱなしでさっきの礼子さんと同じ顔。
 何をされても男には逆らえない顔だとすぐ判る。
 よっぽどこの男、女を喜ばせるテクニックが上図なんだろう。
 そうでなければこんな男と付き合う女子高生なんているわけない。
 だけど、いったい何がどう上図なんだろう。
 女がもう逃げられなくなるような男ってどんな男なんだろう。
 やっぱり経験してみなきゃ、判るわけ無い。
 だったら私も、こんな男と付き合って見るしかないんだろうか。
 なんだか思っただけで身体がぞくぞくしてくる。
 ぞくぞくするほど気持ちいいってことなんだろうか。
 男が急にこっちを向いて私を見つめた。
 無精ひげがなんとも不気味で目つきの悪い顔つき。
 私は怖くて慌てて目をそらせようとしたが、急に今朝の深夜映画館のトイレのできごとを身体が思い出した。
 いますぐこの男のオXンXンをしゃぶらせられたら凄いだろうと急に頭に浮かんだ。
 いきなり身体が震えだして止まらなくなった。
 男が急にこっちに私の方にむかって向きを変えると歩み寄ってきた。
 私はもう逃げられなくてしゃがみ込みそうになった。
 いますぐしゃぶりたいという衝動がこみ上げてきてもう止められない。
 礼子さんも男がこちらを見て近づいてくるのでを見て不味いことになりそうだと気が付いたみたい。
 私の手を取って横の細い道に入りさっきの大通りにでようと歩き出した。
 すると薄暗い路地の目の前に男が二人道を塞ぐようにして近づいてくる。
 見覚えがある服装は、さっき声を掛けてきたサラリーマン風の二人組だ。
 二人とも私と礼子さんの方を見て顔にいやらしい笑顔を浮かべてる。
 そんなに都合良く偶然にまた出会うなんてあるわけ無い。
 待ち伏せされたと、私はとっさに思った
 きっとさっきの男の子達とは最初からグルだったんだ。
 もう逃げられない。
 きっとラブホテルに連れ込まれて、そのあとは縛られて、輪姦されてそんで写真まで撮られて脅されるんだ。
 そうに決まってる。
 男は二人で並んで道をふさぎながら、ゆっくりとした足取りでこっちに歩いてくる。
 後ろはラブホテルでもう逃げられない。
 私は膝が震えて歩けない。
 礼子さんもさっきの男達だと気が付いたらしく、私の手を握ると急に後ろに引っ張った。
 目の前にはさっきのカップルが近づいてくる。
 だけどあの中年男は女子高生の身体に手を回してるから、すぐにはこっちには来れない。
 女子高生の脇を通れば上手く逃げられるかもしれない。
 礼子さんが思いきり私の手を取ると、ぐいと引っ張って駆け出した。
 私は礼子さんの手を引っ張り返すと、急いで女子高生の真横をすり抜けて、ラブホテルの先へ走り抜けた。
 後も見ずに走ったので後ろから追いかけて来てるかもわからない。
 目の前の角を曲がると急に明るくなり、ネオンの看板ががいっぱい輝いてる通りに出た。
 だけど変だ。
 店の前には写真がいっぱい貼り付けてある、それも女の子がネグリジェみたいな服を着てる写真だ。
 プラカードを掲げた男の人が店の前に立っていて、通りがかりの男の人に声を掛けているのもなんとも怪しげだ。
 また変な所に来てしまったらしい。
 ともかくどっかに隠れるしかない。
 なんでもいいと思ってすぐ横にある店に入った。
 だけど何の店だか判らない。
 店の中は棚が並んでいて、本だのビデオだのを売ってる店らしい。
 店の棚をよく見るとレディースコミックみたいな表紙の雑誌がある。
 どうもエッチな本屋らしい。
 店の奥に行けば、追いかけられても隠れられると思って奧まで入ってみた。
 さっきのホテルで見つけたヘアヌード雑誌みたいな本も置いてある。
 もっと奧には入ると別の棚には変な形をした道具がいっぱい並んでる。
 色も形もどうも変な気がするが、男性のオチXチXの形に似ている。
 だけど変なとげがついてたりして、どうもそれとも違う気がした。
 私が棚に気を取られてる間に、礼子さんが棚の間を先に進んだ。
 狭い通路が奧まで続いてる。
 トイレでもあるのかと思った先を進むと、さっき男の子に声を掛けられた大通りに出た。
 これで助かったと私は急にからだから力が抜けてしゃがみ込みそうに成った。
 だけどこんな所にいつまでも居られない。
 ホテルまで帰るしかない。
 何度か男の子に声を掛けられて行く手を塞がれたけど、今度は横をすりぬけて必死で逃げた。
 それからなんとか元来た道を辿ってホテルに帰った。
 フロントで鍵をもらってエレベータを上がってドアが開いたとき、ちょうど私達の隣の部屋に二人連れの客が入るのが見えた。
 鍵を開けようとしている女の後ろから男がお尻を触ってる。
 後ろ姿だけではどんな女か判らないけど、服装はちょっと派手目だ。
 どうも嫌な感じだけど、他の客までは関係ないし見ないふりするしかない。
 カップルが部屋に入ってドアが閉まったのを確かめて私達は、廊下を部屋まで戻った。
 部屋に入ってドアの鍵をしめると、やっと気分が落ち着いて何度も大きく息を吐いた。
 礼子さんも「ほんとに、大変だったわね、有紀ちゃん」と言った後、ため息を繰り返した。
 ベッドに背中を倒して寝転がると、さっきの中年男の気味悪い顔が目に浮かんできた。
 とても寝ころんでなんか居られない。
 ともかく、明日は試験の最終日だ。
 なんとか気持ちを切り替えて、試験の準備をするしかない。
 私は参考書を取りだして目を通し始めた。
 何度も繰り返し勉強した参考書を読んでいると、次第に気持ちも落ち着いてきた。
 礼子さんが「有紀ちゃん、私先にお風呂に入ってるわね」を言って急に服を脱ぎだした。
 私の目の前でブラウスとスカートを脱いでも、礼子さんは全然気にしてないらしいので私はびっくりした。
 手早く脱いだ服をたたんで枕元に置くと、礼子さんはブラジャーとパンティーだけの姿でバスルームに入った。
 礼子さんがお風呂に入っている間に、私はこっそりさっきの写真集を机からだして開けてみた。
 前にこの部屋に泊まったお客がさっきの変な店で買ってそのまま置き忘れたみたい。
 どきどきしながら、ページを開いてみるとやっぱり普通の写真集じゃない。
 女子大生くらいの女の子は真面目そうで表情も硬く、きっと脅されて写真を撮られたに違いない。中学のとき読んだレディースコミックでは、脅されて写真を撮られ、それをまたネタにして繰り返し脅されるというストーリーだった。
 レディスコミックに書いてあった話しは、やっぱり本当だったんだ。
 女子大生が恥ずかしい格好で縛られ、鞭で打たれる写真が何枚も大きく写っていて、私はとても見ていられなくなった。
 それでも怖い物見たさが止められなくて、ページをめくっていくと、さっきの変な店に並んでいたおかしな形をした道具を手に持った写真があった。
 どうもエッチなことに使う道具らしいと判ったけど、いったい何に使うのかは見当もつかない。
 ちょうど礼子さんがお風呂をでてくる様子なので、私はまた写真集を引き出しにしまった。
 お風呂場のドアを開けて出てきた礼子さんは、前も隠さずにパンティーだけの姿で髪を拭いている。
 肌の色は白くて胸が小さい割にはお尻の大きい。
 私の視線に気づいても礼子さんは平気な顔で、旅行鞄からピンクの花柄のかわいらしいパジャマを出して着替えはじめた。
 私も礼子さんのあとにお風呂に入ったけど、服を脱いだのはバスルームの中。
 体を洗っている最中も、礼子さんのかわいらしい胸やお尻が目に焼き付いて残っていた。
 急に頭の上から人の声が聞こえてきた。
 真上を見ると、バスルームの換気口。
 どうも隣の部屋のバスルームと隣り合わせで、換気口から声が聞こえるらしい。
 男と女の会話がはっきり聞こえてくる。
 それも風呂場でエッチなことをしているらしくなんとも変な声。
 私はうんざりして早めにお風呂を切り上ようとバスルームのドアを開けた。
 礼子さんの様子をバスルームから伺うと、電話をしている声がする。
 それもなんだか甘えた雰囲気で、相手は男に違いない。
「ううんだめ、今日は友達と一緒に泊まってるから」とか答えてる。
「だめよ、二人で来られても困っちゃう」とか言ってるのも何だか変だ。
 どうも電話の相手はさっきの変な喫茶店の二人組の男の子。
 礼子さんを口説いてた連中だ。
 それもこれから部屋に来るとか言いだしてるみたい。
 それから何だか礼子さんの声がおかしくなってきた「だめ」とか「いや」とか。
 電話でまた口説かれてるらしいけど、それだけじゃないみたい。
 バスルームの向かいの壁に鏡があり、そこから礼子さんの座ってるベッドが半分見える。
 ちょっと顔をドアの端に動かすと、礼子さんの身体が半分見えた。
 礼子さんが自分の手で胸を押さえてるのが見える。
 男の子に言われてやらされてるらしい。
 電話なんだからいやなら断ればいいのに、なんで断らないで言いなりになってるのかどうにも意味が分からない。
 私はバスルームから出るのは諦めて、また湯船に浸かった。
 今度はまた頭の上の換気口から、隣のバスルームの女の声がきこえる。
 ほんとうにもう、頭がおかしくなりそう。
 礼子さんの声が、バスルームの中まで聞こえるほど大きく聞こえてきた。
 なんだか半分すすり泣きみたいな声。
 だけどすぐにまた静かになった。
 しばらくしてもう一度バスルームのドアを少し開けて鏡越しに礼子さんの様子を見ると、電話は終わったらしい。
 私はやっとお風呂をで身体を拭いた。
 着替えに持ってきたのは、中学の時から着ているもうボロボロのパジャマ。
 だけど気にすることなんか無いと思って着替えを済ませた。
 ベッドに戻ると礼子さんはもうベッドに横になっているけど、頭から毛布を被って横向きに寝てる。
 どうも様子が変。
 肩口がかすかに震えて、すすり泣きでもしてるみたい。
 だけど泣いてるにしては変な感じ。
 声をかける訳にもいかないので、私はベッドに入って寝ようとした。
 だけど部屋の天井の明かりは消したけど、ベッドの脇の小さいランプがついたまま。
 明るくて寝られないのでスイッチを探したけど、小さいテーブルの横にはいっぱい押しボタンが並んでる。
 どれが明かりの押しボタンなのかどうにも判らない。
 一つ一つ押してみると、急に天井から音がして空気が吹き出してきた。
 エアコンのボタンだったみたい。
 物音に気が付いたらしく礼子さんが急にこっちに身体を向き直って「有紀ちゃんもうお風呂でたの、私眠ちゃった」と話し掛けてきた。
 どうにも白々しい言い方だけど、礼子さんを責めるわけにも行かない。
 目が少し赤いからやっぱり礼子さんは泣いてたみたいだけど、気が付かない振りをするしかない。
「ねえ有紀ちゃん、さっきの男の子だけど」と礼子さんはさっきの男の子の二人の事を話し始めた。
「やっぱり東京の男の子って、感じが全然ちがうわよね」
「高校生でも、もう大学生みたいだし」
「さっきの男の子も、すごい大人っぽくてそれに女の子の扱いにも慣れてるし」
「一緒に居ても、ぜんぜん気が楽で、それにいろいろ気を使ってくれるしね」とまるで自分に言い聞かせるような調子でしゃべり出した。
 私は男の子なんか別に興味なかったけど、礼子さんが話しを続けるので調子を合わせるしかない。
「そうね、やっぱり上手よね」とひとまず言ってみた。
 さて礼子さんが何と答えるか待ち構えてると「そうよ、女の子の扱いが上手な人って、一緒にいるとなんていうのかな」と訳のわからない言い方。
 口説くのが上図とか、女の身体を気持ちよくさせるのが上図とか言いたいらしい。
「そうよね、電話での話し方も、東京の男の子はやっぱり違うわよね」と私はそれとなく話しを向けて見た。
「しゃべりかたも上手だし、それに女の子の気持ちをよく判ってくれるし」とか私が適当に言ってみたけど礼子さんはすぐには口を割りそうにない。
 男の子が二人で部屋にこれから来ると言う話しは断ったみたいだけど、他にも何かありそう。
 いったいどんな事になってるのか聞き出そうと思った。
 そうは言って礼子さんもそう簡単には口を割らない。
 なんとか問いつめようとしても上手くはぐらかされる。
「ねえ、所で有紀ちゃん、東京で友達作るなら、男の子がいい、それとも女の子」と今度は礼子さんが逆に私に聞いてきた。
 私はちょっとあわてて「女の子の方がいいに決まってるわよ」と言ってしまった。すると礼子さんは「そうよね女の子同士でないと、話せない事だってあるし、やっぱ女の子同士の方が安心よね」とまた問いつめるようにして言う。
「そうね、女の子同士ってやっぱり安心だし」と私が相づちを打ってごまかそうとすると「ねえ、どんなところが安心なの、有紀ちゃん」とまた問いつめられた。
 どうもこれは不味い話しの展開。しょうがないから「明日の試験自信なくて」と言い逃れをした。
 礼子さんも「私も明日は自信ないの」とやっと試験の話しになってなんとか一息付いた。
 やっぱり私には男と女の話なんか上手くできないからと、後は試験の話しだけすることにした。
 そのうち私は疲れがたまっていたせいか話の途中でいつのまにか寝てしまった。
 夜中近くになって半分夢を見ていると、遠くからかすかに声が聞こえてくる。
 途切れ途切れに聞こえる声はホテルの構内放送ではないみたい。
 急に女の叫ぶような甲高い声がした。
 とは言ってもかすかに聞こえるだけ。
 どうも隣の部屋の物音が聞こえて来るみたいだ。
 隣の部屋はさっき見かけた怪しげな二人連れ。
 お風呂場でエッチな事をしていたから、まだその続きって訳らしい。
 だけど夫婦には見えない。
 どうも商売女のたぐいの女らしい。
 だからこんなに派手な声を張り上げてるんだ。
 声はしだいに間隔が短くなり、寝ながら聞いているとすぐ耳元で女が叫んでるような気がしてくる。
 すぐ終わると思ってたけど、いつまでたっても終わらない。
 急にこんどは「いや、やめて」とか言いだした。
 なにカマトトぶってるんだと思ったけど、本当に酷いことされてるのかもしれない。
 だけどホテルの部屋に一緒に入るってことは、何をされても構わないってはず。
 急に女の悲鳴が何度も甲高く聞こえると、私は耳を塞ぎたくなった。
 その次に又「やめてー、お願い、許して」と大きな声が聞こえたとき私はもう我慢しきれなくなった。
 私は自分がさっき女子高生と歩いていた不格好な男にそばのラブホテルに連れ込まれて酷い目に遭わされるのを想像した。
 どんな酷い目かはわからないけど、ともかく酷い目にあわされるんだ。
 そうださっきみた写真集みたいに縛られるのがいい。
 私は急に身体が熱くなり、もう止められなくなった。
 ラブホテルの前で見かけたあの中年男の姿が急に目の前に浮かんだ。
「いますぐ、しゃぶるんだ」と男が命じる声が耳に聞こえてきた。
 いや絶対いやと思った瞬間に急にからだが震えて手足が引きつった。
 深夜映画館でしゃぶらされた時の感触が突然一気に体中に戻ってきた。
 身体が熱湯を掛けられたように熱くなると、体中から汗が噴き出してきた。
 その時急に私の上に誰かが覆い被さって、強引に唇を押しつけてきた。
 上から身体ごと押さえつけられて、息が苦しくてたまらない。
 部屋には礼子さんしかいないから、礼子さんが私に抱きついてきたんだととっさに思った。
 さっきも女同士の方が安心とか言ってたけどこうゆう事らしい。
 なんとか私の気持ちを探ろうとしてあんな言い方をしたに違いない。
 私は急に嬉しくなって礼子さんの身体を抱きしめ返そうとした。
 だけど身体が金縛りにあったように動かない。
 礼子さんの舌が私の唇の間から奧に入ってきたとき、私は急に気が遠くなった。
 明け方近くに「タスケテー」という声が突然耳に飛び込んできた。
 はっきり耳の側で聞こえた声は隣の部屋のあの女からではなく、間違いなく礼子さんの声だ。
 慌てて起きあがろうとしたが身体が動かない。
 縛られてる。
 だけどどうして私が縛られてるんだ。
 横を見ると礼子さんも縛られてベッドに転がされている。
 あの変な写真集に載ってたのと同じ、真っ赤な太い縄だ。
 昨日の男の子か達が、こっそり部屋に入り込んで私と礼子さんを縛り付けたんだ。
 さっき舌を入れて来たのは、礼子さんじゃなく入り込んできた男の子に何か飲まされたんだ。
 いくら礼子さんが断ったところで、それでそれで済むわような相手じゃなかったんだ。
 きっと酷い目に遭わされて、写真に撮られて脅されるんだと思いを巡らした時急に「有紀ちゃん早く起きないと遅れるわよ」と礼子さんの大きな声が聞こえた。
 急に目の前が明るくなると、制服に着替えを済ませた礼子さんが立っている。
 礼子さんは縛られてたはずと思って横のベッドを見ると上にバッグが置いてあるだけ。
 真っ赤なロープと思ったのは、お守りの赤い紐。
 半分夢の中で目を覚ましたらしいと気が付いた。
 部屋には私と礼子さん以外誰もいないし、何か起きた様子もない。
 てことは昨日誰かに抱きつかれたのも夢だったんだ。
 やれやれ礼子さんが私に抱きつくなんてある訳はない。
 礼子さんも私の慌てた様子にちょっと困った顔で私を見つめてる。
 ともかく試験に遅れるわけにはいかないので慌てて起きて顔を洗って制服に着替えた。
 朝ホテルで朝食をとってロビーを通りすぎると、昨日隣の部屋に男と入った女がソファーに座って煙草をふかしてるのが見えた。
 夜見れば美人に見えるかもしれないが、朝の顔は濃いめのお化粧でとても見られた顔ではない。
 身体もガリガリに痩せてて、まともな生活はしてないみたい。
 やっぱりどう見ても商売女にしかみえない。
 どう間違ったって私はこんな女なんかには絶対にならない、なるわけがない。
 礼子さんが泊まってるから、ちゃんとした高級ホテルだと思ってたけど、どうもこのホテルまともな客が来るところではないみたい。
 礼子さんは昨日隣の部屋から聞こえた声には気が付いて無いみたいなので、私はなにも言わない事にした。
 ゆっくりしてる暇はないので、試験の時間を確かめて早めにホテルを出た。
 最終日の試験は自分でも驚くほどすらすら答えられて、これなら合格できるかもしれないとやっと気分も落ち着いてきた。
 最後の科目の答えの見直しも終わって、答案用紙を裏返しにして時計をみるとまだ時間がかなりある。
 目を上げて正面の黒板を見たとき、ちょうど試験官の男が私のすぐ横を通すぎた。
 試験官の顔は中年の脂ぎった顔でどんなに間違ってもたとえ援助交際でも付き合いたくない。
 そのとき急に高校の修学旅行のときにラブホテルに連れ込まれた男の顔を思い出した。
 なんだか似てる気がしたが、やっぱりあのときの男ではないみたい。
 修学旅行の夜の出来事を思い浮かべたとき、私は大変な事に気がついた。
 あの夜、文通相手と待ち合わせをした場所はどうも昨日のラーメン屋の近くみたいだ。
 昨日歩いた大通りは修学旅行の夜に待ち合わせをしたとき智美ちゃんと文通の相手を捜して何度か歩いたような気がする。
 あんな通りを夜遅く暇そうに歩いてるのは、援助交際の女子高生か昨日の夜みたいな商売女くらいなもの。
 だから修学旅行の夜に援助交際の女子高生と思われてあんな目に遭ったんだ。
 それに試験の最初の夜に同じ部屋で一緒だった女子高生。
 あの女の子も電話で男と話してたけど、知り合いなんかじゃなくてどっかで声を掛けられた男の子を連れ込んだに違いない。
 そこまで判ると、池袋の街というのは飛んでもないところだとやっと気が付いた。
 東京という街は、どこもかしこも危ない場所がいっぱいあるところみたい。
 レディースコミックで読んだびっくりするようなストーリも、東京ではあり得ない話しでは無いどころかいくらでもある話。
 入学試験に受かったら、この東京で暮らすことになるというのは、なんとも気が滅入る。
 だけどもう入学試験はおわっちゃったからあとは結果を待つしかない。
 教室をでると礼子さんはあまり出来がよくなかった様子でちょっと落ち込んでいた。
 私は試験の後はすぐに東京駅に出て新幹線で帰る予定にしていた。
 東京駅まで礼子さんと一緒に帰ろうと思って誘ってみけど、礼子さんは「私ちょっと、このあと用事があるから」との答え。
 用事というのもなんだか、怪しげな話しだけど問いつめる訳のもいかない。
 私は試験会場で礼子さんと別れて、東京駅から新幹線に乗った。

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by七度柚希



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