AKAによる仙腸関節調整

 

三島広志

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関節運動学的アプローチ(Arthrokinematic Approach)は静的圧力を関節面に

与えることで、関節運動学的異常によるさまざまな問題を解決する方法である。

 

特に、関連痛に有効である。

 

多くの痛みは関節面の器質的変化とは結び付けにくい。変形性股関節症が仙腸

関節のAKAで痛みの消失だけでなく、変形そのものまでが消失していった症

例もある。

 

筋肉が硬いから痛いのではなく、痛いから硬くなる。したがって、筋肉を緩め

ても痛みは取れないことが多い。

 

逆にAKAで痛みが緩解すると筋肉の堅さが除れる。

 

《検査》

 

立位

 前屈

   痛みの再現まで前屈し、指床間距離(FFD)を確認

   痛みやスパズム(突っ張り)の部位(仙腸関節、腰筋、ハムストリング)

   の確認

 側屈

   左右の曲がり具合

   痛みやスパズムの再現の確認

   スパズムは仙腸関節の動きの悪さの表現

   痛みの種類は問題にしない

 後屈

   痛みやスパズムの確認

 

仰臥位

 SLR(straight leg raising ラセーグ検査に類似。仙腸関節の前屈が起こ

   る。)

   痛みやスパズムの再現した角度の確認

   仙腸関節部の痛みの確認

   ハムストリングのスパズム(突っ張り感の検査はSLR限界から少し緩

                めて触診)

  スパズムは内側・外側・正中の確認

 

 Fadirf(膝屈曲位で股関節を90度屈曲し、その位置から内転、内旋、屈曲。

     仙腸関節の前屈が起こる。)

 Fabere(股関節を90度屈曲位から外転、外旋、伸展。パトリックと同じ。

     股関節に問題がなければ仙腸関節の検査になる。仙腸関節の前屈が

     起こる。)

 Fadire(股関節を90度屈曲位から内転、内旋、伸展。仙腸関節の前屈が起

     こる。)

 

 FadirfとFabereは重要な検査であるが、Fadireは特に必要としない。

 仙腸関節の後屈は立位の後屈で確認する。

 痛みと可動性の制限に留意する。

 動きの左右差と前後差をもって判断する。

 

 治療後改善しないのは、技術の未熟さか、拘縮があるか、先天的に動きが悪

いか、AKAの不適応症状である。

 正常なら仙腸関節に痛みはない。

 

頚椎検査

 

回旋検査

 回旋して首、肩の筋肉に突っ張りや痛みがある場合、C2-3の調整(先に仙

腸関節の調整を行う)

 側屈・伸展して首、肩の筋肉に突っ張りや痛みがある場合、仙腸関節の調整

 

仙腸関節炎

 痛くて仙腸関節に触れない時は、仙腸関節炎を疑う。

 アイスマッサージで安静。

 

 游氣塾の方式では氣を通してから圧力を加えること。

 

游氣塾 身体調整研究会編