記事紹介(チンパンジー、H12.11/2記)

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 『アイ2世将来有望 アユム誕生から半年 表情まね、新生児微笑も』(平成12年10月31日朝日35面、毎日31面、産経25面)

「 言葉や数字を理解することで知られる京大霊長類研究所のメスのチンパンジー「アイ」が、4月末に「アユム」を出産してから半年。アイの子育てを見守ってきた松沢哲郎教授が30日に記者会見し、「人間よりも緊密な親子関係にあると感じた」などと話した。(朝日)」

「 松沢教授によると、アユムの現在の体重は焼く3750gで、順調に生育している。歯は12本生え、アイの母乳のほかバナナ、ブドウなども食べるようになり、アイから離れて、松沢教授のヒザに乗ることも増えてきた。アユムへの認知発達検査では、松沢教授の顔写真に手を伸ばして興味を示した。

 同研究所には、アイ母子のほか、クロエが6月に出産した娘クレオ、パンが8月に産んだ娘パルの3組の母子がいる。生後10日ごろのパルに、睡眠中にうっすら微笑む「新生児微笑」が観察された。また、生後1ヶ月ごろのアユムとパルに、対面している相手の表情をまねて口を開けたり、舌を出したりする「新生児模倣」の特徴が見られた。(毎日)」

 京大霊長研のチンパンジーの赤ちゃんの続報です。
 霊長研のホームページには、3人の赤ちゃんの飼育日記を詳しく載せてるのですが、今回のようにプレス発表をするというのは、霊長研もなかなかのアピール上手であります。プレス側も記事にしやすいですし、霊長研側も研究の宣伝ができるので一石二鳥ですね。
 記事の中に出てくる「新生児微笑」は、これまでは人間だけにみられる現象と考えられていて、今回チンパンジーでも観察されたというのは世界初なんだそうです。産経の記事などは、ここを大きく取り上げており、見出しを「チンパンジーの新生児微笑確認 京大霊長類研究所で世界初」としています。一方、朝日は有名人であるアイの息子アユムをクローズアップするような見出しにしています。
 さて、アユムは生後1ヶ月からアイの勉強部屋で一緒に過ごすようになり、モニターの画面で数字の勉強をするアイの行動にも関心を示しているそうです。この調子なら、見よう見真似でいつのまにか覚えてしまうという期待が高まります。(ボノボのカンジも子供の頃から横で見ていて、それで記号語を習得したそうですから。)しかし、教育の成果がはっきりしてくるのは、何年も先のことなんでしょうね。(Maki)