記事紹介(チンパンジー、H12.7/1記)

→サルの部屋


 『天才アイちゃんに勝てるかな』(平成12年7月1日朝日夕刊14面)

「 あなたも天才のアイちゃんに挑戦−。言葉や数字を理解することで知られる京大霊長類研究所(愛知県犬山市)のチンパンジー「アイ」が取り組んでいる、数字の記憶能力を探る実験がコンピュータゲームに再現され、同研究所内にお目見えした。

 ゲームは、アイの能力の一端をわかりやすく理解してもらおうと、同研究所の技官が制作した。コンピュータの画面上に瞬間的に5個の数字が示され、記憶を頼りに小さい順に答えるもの。5〜9個の範囲とされるヒト並みの短期記憶能力があることを実証し、今年初めに英国の科学誌「ネイチャー」にも紹介された実験と全く同じ仕組みだ。
 十回答え終わると、答えるのにかかった平均時間と正答率が、アイの成績と比較して示される。アイの先生の松沢哲郎教授も挑戦してみたが、「完全に負けました。アイに勝てるヒトはまずいないだろう」と脱帽した。子供達でも楽しみながらアイの天才ぶりを実感できそうだ。ゲームは現在、研究所を見学に訪れたヒトに利用されている。」

 記事に紹介されている実験は、2000年1月6日付けの科学雑誌「nature」のBreif Communications欄に報告された研究です。その実験についての記事は、以前本頁のサルニュースでも紹介しました。(→サルニュース「アイちゃんメモリー人間並み」
 実験の映像をテレビで観ましたが、アイは非常にテキパキとすばやく解答してました。このスピードについていくのは至難の業でしょうね。目くじらを立てるほどのこともないですが、十分に訓練したアイと、少しやってみただけの松沢さんとの比較はフェアでないですよね。この課題を十分に訓練した子供の成績をアイの成績と比べてみたら、おもしろいような気がします。(僕が思いつくようなことは、京大では既に試みられているのかもしれませんね)(Maki)