「西アフリカコートジボアールにある国立公園の熱帯雨林で、チンパンジーが最近まで「石器」を使って木の実を食べた痕跡を、米ジョージワシントン大学とドイツのマックスプランク研究所の人類学者が”発掘”し、成果を24日付けの米科学誌サイエンスに発表した。
一部のチンパンジーが、ヤシの種などを割るのに使うことは以前から知られているが、考古学の手法をチンパンジーの生活実態解明に適用したのは初めて。研究チームは、1996年までチンパンジーが堅い種を割って食べた国立公園内の「パンダ」という種類の木の周辺を”発掘調査”。石のかけら479個、計4.5kgと、種の殻約40kgを集めた。
これらの石器を、アフリカ東部・エチオピアのオモ川下流域などから発掘された初期人類による最古(約250万年前)の石器である「オルドワン石器群」と比べると、形や大きさの構成がそっくりであることが判明。研究チームは、初期人類も同様に堅い種を割って食べていたかもしれないと指摘している。」
サイエンスの論文を見てみると、石のかけらの絵がいっぱい載っていました。石の絵なんぞ見ても何がなんやらわかりませんが、考古学者が見るとナッツ割りに使ったものだとわかるんでしょうね。それから、論文によると、これらの石器は、どこかから手ごろな石を持ってきたもので、それも繰り返し使用されていたらしいのです。考古学と動物行動学がクロスオーバーした研究というところが面白いところですね。(Maki)