記事紹介(ゴリラ、H11.11/9)

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 『NYゴリラ、心リッチに ブロンクス動物園が新飼育法 エサは木の上草の陰 空間広々 「忙しさ」与える(朝日新聞平成11年11月9日夕刊1面)

「ニューヨーク・ブロンクス動物園に「コンゴ・ゴリラの森」ができて4ヶ月余り。週末にはなお長い列ができる人気の秘密は、広々とした空間を生き生きと駆け回るゴリラたちだ。より自然に近い環境でゴリラをゴリラらしく育て、「動物も人も退屈させない」をモットーにする。日本を含め各地で野生環境を模した動物園は少なくない。さらに、動物たちの精神面の充足まで気遣う飼育体制をとるのが主流になりつつある中で、「ゴリラの森」は、これからの動物園のモデルとして高く評価されている。」

 朝日新聞の夕刊1面にこのような記事がゴリラの写真つきで載っていました。(朝日偉いぞ。)なんだかうれしくなってしまったので、HPにも紹介してしまいます。

 記事によれば、ブロンクス動物園のゴリラの森は、面積26,000平米(東京ドームの半分強の大きさ)、計画段階から13年、4,300万ドル(約45億円)をかけて、コンゴの熱帯雨林が再現されたもので、マンドリルや鳥類など75種類の動物も一緒に住んでいるそうです。ゴリラは、ニシローランドゴリラ19頭が、全体の約6分の1の区画に2群に分かれて住んでいるそうです。
 ブロンクス動物園のゴリラ飼育では、空間が広く熱帯雨林に似せた環境であることだけでなく、エサのやり方などの工夫をしています。それは、ゴリラがエサを得るために、探さないとエサが見つからないように、木のてっぺんや穴の中、草の中などに果物や野菜を隠したり、あちこちに遊べる仕掛けを作ったりしているそうです。飼育係によると、大切なのは「いつも忙しくさせておくこと」なんだそうです。これは「エンリッチメント(豊かにすること)」と呼ばれる、動物たちを精神的にも充足させようという考え方に基づいたものであり、再度飼育係の言葉を引きますと「ゴリラにとって毎日が違う日であるように」ということだそうです。
 なお、記事によると米国ではゴリラの繁殖計画が進んでおり、米国全体で毎年十数頭、ブロンクス動物園では昨年3頭が生まれたそうです。一方、日本では、86年に京都で生まれた「元気」(=上野のゴリラの訃報記事にも登場)以来、動物園ではゴリラは生まれていないそうです。それは残念。(まあ、殖えすぎても困るもんなのですが。)
 動物園の管理された環境だとはいえ、やはりゴリラのためにもこのようなエンリッチメントの考え方を活かした活動が、もっともっと進んでいくことを期待したいと思います。(Maki)