雄国山は、猫魔ガ岳の噴火によってできたカルデラ湖雄国沼を囲む外輪山のひとつで、標高は1271mである。1997年雄国沼から「ラビスパ裏磐梯」に抜ける新コースが整備されて、脚光をあびるようになったが、ラビスパからの登りは少々きついので、下山路にこのコースをとった方が有利である。
2006年6月29日(木)、梅雨の中休みで、晴れ時々曇りという予報であった。そこで、雄子沢登山口から雄国沼を往復して、雄国山に登り、ラビスパ裏磐梯へと下るコースをたどることにした。
桧原湖西岸、国道459号線沿いに車を進めると、磐梯ゴールドラインの分岐点があり、そこから、わずかな距離で雄子沢登山口に着く。登山口には、大きな駐車場もあるが、ニッコウキスゲが咲く時期は、常に、満車になっている。この日は、ツアー登山や学校登山のバスも止まっていた。
しばらくは、雄子沢川沿いに林間の中をゆるやかに登る。周囲の林は、みずみずしいブナ、ミズナラ、トチを主体にした自然林で、さわやかな林間の道だ。左手を流れる雄子沢川から、涼しい風が吹き上げてくる。途中、千葉と栃木の小学生の団体を追い抜いた。このコースは本当に学校登山にうってつけのコースだ。
林を抜ければ、レンゲツツジやサワフタギの花の美しい潅木帯に出て、まもなく雄国山と雄国沼の分岐点につく。直進する道を行くと、まもなく小沢を横断し、雄国沼休憩舎に着く。
休憩舎から、右に林道を通って湿原に向かう。まもなく、分岐点となるが、左の遊歩道に入って、湖岸沿いに進む。湿原に近づくと、喜多方の林道からきたハイカーの声がにぎやかに聞こえてきて、再び、分岐点に会う。左の湖に下りる道を選ぶと、すぐ、湿原の入口に着く。
湿原につけられた木道を一周するには、約20分かかる。湿原には、ニッコウキスゲの大群落が満開で、その間に、レンゲツツジやワタスゲも咲いている。あちこちから、ハイカーの歓声が響き、カメラマンの姿も多い。
最初の分岐点まで戻り、左(北)に、雄国山への登山道に入る。潅木帯をトラバースし、尾根に出ると、一気に展望が開ける。最後に、階段を上りきると、雄国山の山頂である。分岐点から山頂まで、約30分。ここまで来るハイカーの数は少ない。山頂には、展望台も設けられていて、雄国沼や猫魔ガ岳など湖を囲む山々と磐梯山、安達太良山、吾妻山など、すばらしい景色が広がる。
下山ルートは1997年に作られた雄国パノラマ探勝路を行く。このコースを選ぶハイカーの数は、さらに少なくなり、私の他に、一組のご夫婦がいるだけだった。広い尾根伝いに潅木と笹の道を忠実に下っていく。全体として、展望に恵まれ、なだらかな下りで歩きやすい。中間点の景色の良いところには、ベンチが置かれている。
その以後は、ブナやミズナラの林となり、ゆるい登り下りが続く。ラビスパに下りる手前に分岐点があるが、どちらをたどっても、大差はない。左の道を選べば、尾根を大きく回りこみながら、ラビスパ裏磐梯の東口に到着する。距離が長い(約6km)ので、休憩舎から2時間30分はみたほうが良いだろう。ここで、ひと風呂浴びて、ラビスパ発2時56分の五色沼行きのバスを待つ。このあと、5時過ぎまでバスはないから、遅れないようにしなければいけない。
雄子沢登山口でバスを降り、駐車しておいた自家用車を拾って、帰途に着いた。(2006年6月29日)