新発田市の標高400mの大峰山には、国の天然記念物に指定されている橡平サクラ樹林があり、山桜の名所として知られている。主要な登山ルートとして、貝屋からの桜公園からのコースや金山からの願文山コースなどがあり、いずれも日本海側(北側)からのコースである。
2006年8月、内陸側(南側)の菅谷地区から新しい登山ルートが整備され、10月地元の小学生らが参加して、山開きが行われた。菅谷には、菅谷不動尊やリンゴ園などがあるので、それらとタイアップした新しい観光スポットの誕生である。
健脚者なら、途中の櫛形山分岐で、櫛形山脈最高峰の櫛形山往復を目指してもよい。もし、車2台が調達できるなら、日本海側の桜公園に下山することもできるし、櫛形山縦走路の途中から、法印の滝を経由して、貝屋に下山するのも楽しい。この登山道の開通によって、多様なハイキングの選択が可能になった。特に、小学生の遠足には、もってこいのコースである。
国道290号線を右折して、菅谷の集落に向かう。不動尊を過ぎ、少し進むと、山に向かって右折する舗装道路の入口に大峰山入口の看板がある。右折したすぐ先に、「ふれあいセンター」の建物があり、地元では、登山者はここの駐車場を利用するよう勧めている。なお、ふれあいセンターの受付には、登山者のために登山道の地図が置いてある。
ここから真の登山道(馬越登山道)の入口まで約2km、徒歩で30分の距離である。まわりの景色が良いので、歩いてもあまり苦にはならないだろう。中間点の二番目のため池の付近には、道路わきに車5台くらいが駐車できる空き地があるので、平日ならここまで車を進めることが可能である。
登山道は、最初は、小さな流れに沿って、ゆるやかに登る。約10分で、砂防ダムに着く。ここで、登山道は流れを離れて、左手の杉林の斜面をジグザグに登る。途中「まぼろしの清水」の由来を書いた立て札が立っている。この先、里山の道に有り勝ちな分かれ道がいくつも出てくるので、案内標示に注意し、正しいコースを選ばなければいけない。
尾根に出ると、分岐点があり、左の尾根からフタゴ沢道が登ってくる。樹相は杉林から、雑木林に変わる。
やがて、登山道は、櫛形林道に出、それを横断して、再び登山道に入る。気持ちの良い自然林の中につけられた登山道をしばらく登ると、箱岩峠分岐に出、さらに、進むと、櫛形山縦走路の分岐に着く。標識に従い、登山道を直進して頂上へ向かう。
頂上には、頂上の標識と三角点があり、小さな広場になっている。樹木に囲まれているため、展望は得られない。馬越登山口からここまで、約1時間。
そこから、10分北に進むと、大峰山展望広場に出る。展望広場の近くには、立派な避難小屋(チェリーヒュッテ大峰)もある。目の前に広がる越後平野と日本海の大展望を楽しみながら、ここで大休止とする。
同じ道を下山した場合、麓の菅谷で、不動尊の参拝を済ませ、付近のソバ屋さんで、おいしいソバを賞味するのが楽しい。(2006年11月18日)