角田山-湯ノ腰コース

  湯の腰温泉から角田山に登るコースは、昔からある公認の登山道ではあるが、登山者のきわめて少ないコースである。角田山山麓線から湯の腰温泉に通じる道路に入ると、すぐ左に、車が10台程度駐車できる空地があるが、ここから、湯ノ腰登山口まで約1.5 km、約30分の林道歩きがある。この辺の効率の悪さが、登山者に嫌われるのだろう。
  湯ノ腰温泉の手前の分岐で、右手の大沢林道に入る。林道はえぐられた溝のある悪路であったが、2007年の秋砂利が敷かれ、改修された。なお、長年近隣の人の親しまれてきた湯ノ腰温泉は閉鎖されて、現在はない。別荘地を過ぎ、山腹を大きく蛇行するところに登山口がある。登山口にも、小さなスペースがあるが、数台が駐車するスペースしかない。
チゴユリの写真
  このコースには角田山のシンボルである雪割草が少ない。しかし、登山口から、沢沿いに登る道は変化があって楽しい。他の登山道にはない珍しい植物が見られる。春先には、ニリンソウやイチリンソウ、コンロンソウなどが咲き、山菜のミズナ(ウババミソウ)も多い。沢を離れると、山腹をからみ、急な尾根筋を登るようになると、カタクリやチゴユリがいたるところに咲いている。途中のピークから振り返ると、佐潟、上堰潟、仁箇堤がそろって見える。この景色が見えるのは、このコースだけのものだろう。登山者が少ないせいか、登山道は痛んでいないし、ぬかるんでもいない、短いが、その代わりきわめて急である。
  急な階段を登りつめると、頂上の手前で、右手から宮前コースが合流してくる。ここからは、なだらかな道となって、頂上の広場に出る。登山口から、山頂まで、約1時間30分。
  観音堂の広場まで、足をのぼして、越後平野の大景観を見ながらくつろぐと良いだろう。
  下山は、宮前コースを下って、周回コースにするのもよいが、車が登山口まで入りやすくなった分、往路を下ることが多くなった。(2008年4月30日)

■上の写真: 角田山湯ノ腰コースのチゴユリ    (Ryoji Honda)

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