斑尾山(1382m)は北信五岳の一つである。標高はもっとも低いが、野尻湖をへだてて、他の4つの山と相対しているため、北信四山の最高の展望台である。山頂は、ブナの原生林に囲まれているため、展望は得られないが、西の尾根の端にある大明神岳からの展望はすばらしい。
北西から北東側の斜面は、スキー場として開発されているが、南側の斜面はブナなどの原生林に覆われている。北の山麓には、沼の平湿原があり、いくつかのトレイルが整備されている。なお、斑尾山は、80kmにも及ぶ信越トレイルの南の起点でもある。
3年前からタングラムスキー場から毎日夏山ゴンドラ(スカイスニーカー)が運行されるようになって、一層便利になった。(2007年度は、7月14日から、毎日運行、それ以外は、土日だけ)
7月7日(土)この夏山ゴンドラを利用して、斑尾山頂を目指した。
9時始発のゴンドラに乗ると、約10分で山頂駅(1050m)に着く。石畳の整備された道を登ると、約10分で展望台(1100m)に着く。家族連れや一般の観光客はここまで来て、野尻湖や北信五岳の景色を見て、満足して引き返す。
ここからが登山道となる。展望の良い尾根は、冬場はスキーコースとして利用されているものだ。登山道はそのスキーコースの中をジグザグに登っている。約15分の登りで、最初のスキーリフトのトップに着く。そのあたりは、広場になっていて、ベンチが置かれ、展望も良い。
スキーコースは、さらに、上方に続いている。日差しをさえぎるものがないので、夏場は、苦しいところだ。15分で、次のリフトのトップに着く。ここは、重要な分岐点になっていて、リフト沿いに、左(北)の方から、万坂山頂トレイル(信越トレイル)が上がってくる。
ようやく、スキーコースは終わり、ブナの原生林の中のなだらかな登りとなる。ひんやりとした空気が、ほてった体に実に心地良い。
途中、林の切れたところから、初めて、右前方に、斑尾山頂が顔を出す。わずかな登りがあって、斑尾山頂の南の端(南峰)に着く。ここは、気持ちの良い林間の広場で、信越トレイルの標識があり、斑尾高原からの登山道とつながっている。
山頂に続く尾根は森林浴コースになっている。ダケカンバとブナの林を過ぎ、最後の登りで、斑尾山頂に着く。ゴンドラリフトの山頂駅から、ゆっくりペースで、約1時間半。山頂は、ブナの巨木に囲まれた静かな広場になっていて、一等三角点と信越トレイルの標識がある。山頂のすぐ下には、石の祠があり、石仏が置かれている。
山頂は展望がないので、西に続く尾根を向かうと、約10分で、大明神岳(1350m)に着く。南から西にかけて、みごとな眺めが広がり、野尻湖と北信四山の展望がすばらしい。東側には、志賀高原の山並も浮かんでいる。右(西)に、古海に下りる道がある。
ゆっくり眺めを楽しみながら昼食をとり、元来た道を引き返す。今回は、ゴンドラの往復切符を購入したため、山頂駅に向かったが、万坂分岐で右(北)の道を選び、万坂峠に下るのが良いと思う。往復で、コースを変えることができる。峠の手前にタングラムの水辺の広場につながる遊歩道に入ると、約15分でホテルタングラムに到着する。
■上の写真 : 山頂トレイルから見た斑尾山 (Ryoji Honda)

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