頚城戸倉山

  戸倉山(976m)は、糸魚川市「塩の道」トレールの西にそびえる山で、文政7年この山から発生した大雪崩が、白池の近くにあったボッカ宿を襲い、15名の人が遭難したという悲話を残している。白池には、遭難者の慰霊碑がある。
  最近、塩の道の角間池から戸倉山に登る登山道ができ、塩の道のトレッキングだけではもの足りないハイカーに絶好の登山の場を提供している。麓の山口集落から「塩の道」をたどり、戸倉山に登るには、かなりの時間を要する。しかし、「雨飾山麓しろ池の森」が整備されてからは、ぐっと時間が短縮され、日帰りで楽に登れる山になった。「しろ池の森」まで、舗装された立派な道路が上っており、そこには、大きな駐車場が作られている。(新潟日帰りファミリー登山参照)
  「しろ池の森」から「塩の道」の白池までの林道は、一般車両は通行できないので、歩くことになる。約20分のゆるやかな登りで、途中、前方に戸倉山が姿を見せる。
  白池は、「塩の道」随一の景勝地で、雨飾山や海谷山塊の山々を水面に落とし、言葉では言い表せない美しさである。ここには、ハイカーのため、休憩所やトイレ、水場が整備されている。
  ここから、登山口のある角間池まで、「塩の道」トレールを行くことになる。上りが徐々に急になるが、少し登ってから、ふりむくと、糸魚川市の町並みと日本海が見える。まもなく、「ウトウ」という人口と自然の力が加わったU字溝に出会う。若いブナの美林が現れると、すぐ、角間池である。トイレやちょっと息をつく場所があり、右手に、戸倉山の登山口を見る。(標識あり)
  ここから、本格的な登山道となる。ブナの林の中をゆるやかに登ると、約10分で、南に伸びる支稜の上に出る。ここに、山頂まで30分の標識を見る。
  右に折れて、支稜を登り、山頂を目指す。途中、左手に樹林の切り開きがあり、そこから、白馬連峰のすばらしい展望が得られる。
戸倉山の写真
  ところどころ、急な登りもあるが、そう長くは続かない。傾斜がゆるくなって、山頂に続く尾根に出ると、そこには左右の分岐がある。標識に従い、左の道に入り、尾根を進めば、すぐ山頂である。右の道は、新しく作られた下山道のようであるが、どこに下りるのかわからないので、下りは往路を戻るのが安全である。駐車場から山頂まで、ゆっくり歩いて約2時間。
  南北に伸びるあまり広くない山頂には、標柱と三等三角点がある。周りの小木が伐採されているので、360度の大展望が得られる。東方には、雨飾山を主峰に、鋸岳、鬼ケ面山、駒ケ岳が並び、遠く、焼山、高妻山の山頂部も望める。西方には、明星山、黒姫山が並び、遠くには、白馬連峰の景観がある。特に、小蓮華岳、白馬岳、白馬旭、鉢ケ岳、雪倉岳、朝日岳と続く稜線は、縦走した人にとっては、印象深いものになるだろう。
  下山は往路を下り、角間池の分岐に出る。もし、時間があれば、ここで右折して、大網峠を往復することをお勧めする。往復には、30分もあれば、充分である。峠の付近では見事なブナの林が広がっている。峠には、道標があり、一息つける広場になっている。
  角間池から白池まで下り、そこから、塩の道を離れて、林道を下れば、約10分で「しろ池の森」の駐車場に着く。山頂から約1時間30分。駐車場を離れ、舗装道路を車で下る。終始、駒ケ岳、鬼ケ面、鋸岳、雨飾山の雄大な山々がつきまとい、その眺めは絶景である。(2007年10月6日)

■上の写真 : 山麓山口から見た戸倉山    (Ryoji Honda)

■関連  海谷三山の展望台 - 戸倉山

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