茶臼岳

  茶臼岳は、那須連峰を代表する山である。三角点の標高は1898mだが、最高点は1915mで、最高峰の三本槍岳の1917mより2m低いだけである。トロイデ型火山で、ふたつの爆発火口を持つ活火山であり、現在でも、側面から盛んに噴煙を上げていて、まことに勇壮である。
  東側の標高1690m(9合目)まで、ロープウェイが上がり、初心者でも登山が容易な山である。そのため、一般の観光客からハイカー、ツアー登山者も含めて、多くの人たちがこの山を訪れる。
  もっとも、楽な登山は、ロープウェイの山頂駅(9合目)から、山頂を往復することである。山頂まで、大きな石がゴロゴロした砂礫の道を約50分登る。頂上付近の峰の茶屋分岐からは、いっそう、岩石や石の重なる世界となり、地面から、湯気がたち昇っていて、活火山であること実感させられる。鳥居をくぐれば、茶臼岳の頂上で、那須岳神社の祠が立っている。余裕があれば、山頂の火口を一周し、1915mのピークを踏むとよい。
三本槍岳の写真
  一般のツアーハイクに採用されているのは、山頂から先程の分岐まで戻り、左の道に入り、岩だらけの道を下り、外輪山の下を抜け、峰の茶屋に出る約30分の下りである。
  峰の茶屋から東面につけられた長い一本道を山麓駅まで下る。この道は、一般のハイカー用で、なだらかでよく整備された道で、常に、左(北)に朝日岳の南壁を仰ぐ景勝の地でもある。
  次にハードな登山は、峰の茶屋から、1896mの朝日岳を往復するやり方である。小さな岩山を越えて、鎖のつけられた岩場をトラヴァースし、急なザレ場を登ると、朝日岳の肩に出る。ここに荷物を置いて、山頂を往復する。来た道を戻って、峰の茶屋から山麓駅に下る。
  さらに、峠の茶屋から、三斗小屋温泉に下って、一泊すれば、さらに充実した登山ができる。このように、その人の力量と時間に応じて、いろいろな選択肢(コース)がとれるのがこの山域の特徴であり、人気の秘密でもある。(2007年10月24日)

■上の写真 : 朝日岳の下りから見た茶臼岳    (Ryoji Honda)

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