岨巒堂山

  岨巒堂山は南北に走る大佐渡山脈の主稜から東方に約1km離れたところに位置する山です。標高は751mですが、大佐渡山脈の東面を至近距離で望むことができ、展望の良いことで知られています。
  岨巒堂山の登山道は、地図には記載されていませんが、地元の人だけに知られた古くからの登山道があります。登山道を登りつめれば、主稜のイモリ平に通じています。歩く人の少ない道は、不明瞭なところがありますので、一般的ではありません。それだけに、登山道周辺の山野草の群落には、眼を見張るものがあります。少しずつ整備も進んで、この山に一般のツアー登山が入るのももうすぐです。
岨巒堂山の写真
  両津からドンデン山に登る山岳道路を車で約10分登ったところに、古峰神社に行く分岐点があります。左折して、林道に入ると、わずかな距離で、小さな水力発電所(梅津発電所)があり、そこから登山道が始まります。登山道は、沢の右側沿いに作られていますが、一旦沢を渡って左岸に移り、再び、沢を渡って、明るい落葉樹の林の右斜面を登るようになります。この時期(4月)、両側は、ユキワリソウやキクザキイチゲ、フクジュソウ、エンレイソウの花盛りです。2008年、渡渉箇所に、新しい丸木橋が作られていましたので、沢の横断に苦労することがなくなりました。
  途中、溝状のところがあったり、小沢を横断するところがあったりして変化に富んでいます。いくらか急な登りがあって、主稜から伸びる枝尾根の鞍部に着きます。この時期、上部では、かなりの残雪があり、テープの目印を頼りに、林の中の雪の上を登ることになります。
  ここは、登山道の分岐点になっていて、左の踏み跡は、大佐渡山脈のイモリ平に突き上げるものです。右の道が岨巒堂山への登山道です。右の道に入ると、約100mの急な登りがあり、頂上に近づくと、丈の低い潅木の藪となります。山頂付近で藪が切れ、天然芝とガレ場となって、一気に展望が開けます。山頂には、信仰登山の名残でしょうか、石の祠が置かれています。
  山頂からの展望は、ここ以外では得られない素晴らしいものです。金北山から延々と続く主稜はマトネ峰で左(東)に曲がり、アオネバ峠の鞍部を経て、ドンデン山につながっています。帰途は、同じ道を忠実に戻るのが安全です。(2007年4月7日と2008年4月5日、佐渡汽船の親睦登山に参加した記録です。)

■上の写真 : 大佐渡山脈真砂の峰付近から見た岨巒堂山(左)と両津湾と加茂湖    (Ryoji Honda)

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