籠ノ登山は東方の尾根上に水ノ塔山をしたがえ、車坂峠を隔てて、浅間山と対峙するように座している。山頂部は東と西の2峰からなり、どちらも展望が良い。東籠ノ登山には、兎平(池の平湿原)から、手軽に登れるとあって、子供連れや中高年のハイカーでいつも賑わっている。
高峰温泉から登り、水の塔山から東籠ノ登山を縦走し、さらに、帰りに高峰山に登れば、いくらかハードな登山になるだろう。
2008年9月23日(土)台風一過の好天を狙って、日帰りで、水ノ塔山と籠ノ登山を縦走することにした。新潟市から、車で行って、その日のうちに帰るのは、いささかきつい。
それを可能にしたのが長野新幹線である。新潟発6時3分の上越新幹線に乗って、高崎で長野新幹線に乗り換えると、佐久平には7時42分に到着する。そこから、7時50分の小海線に乗りかえると、小諸駅には8時5分に到着する。小諸からタクシーを利用して、車坂峠を越え、高峰温泉前まで行く。
佐久平駅から8時40分発の路線バス(JR)に乗れば、登山開始は10時になるが、タクシー利用で、9時には、水ノ塔山を目指して歩き始める。カラマツ林の中をゆるやかに登り、樹木がいったん途切れたところがウグイス平で、東籠ノ登山・水ノ塔山を望む展望台となっている。
ここから少し下って、溶岩のむき出た岩尾根を登る。水ノ塔山の直下は急斜面の岩場で、本コース最大の難所となっている。たどり着いた水ノ塔山は、北側の展望は樹林のため見えないが、西の東籠ノ登山や南の高峰山は良く見える。浅間山は黒斑山の後に山頂部がわずかに見えるだけである。
ここから、東籠ノ登山に向かって稜線歩きが始まる。右は樹林帯で、左側はすぱっと切れ落ち、土砂の崩れた赤い岩肌がむき出しになっている。赤ゾレと呼ばれる古い火口壁だ。
樹林帯の中に入ったり、火口壁の縁へ出たりしながら尾根を進む。ガレ場には、黄色のイワインチンの花が目立つ。小ピークを2つほど登下降し、草付の斜面を登りつめると、東籠ノ登山の山頂におどり出る。登山口から約2時間。
1等三角点のある頂上には、樹木がなく、岩だらけの広場になっている。展望は360度で、実にすばらしい。南に池の平湿原を俯瞰し、その右に湯ノ丸山、烏帽子岳が縦に並んで見え、その後に北アルプスの高峰が連なる。
この山の山頂へは反対方向の兎平からわずかな時間で登れるとあって、山頂には多くのハイカーが登ってきている。山頂から北西方向に見える西籠ノ登山には、1時間で往復できるというが、今回はカット。
下山は往路をそのまま引き返し、高峰温泉に戻る。そこから、高峰山に登って、車坂峠に下山することにする。林道の右に高峰山登山道の入り口があり、カラマツ林の中、クマザサの道をゆるやかに登ると、約40分で大きな岩が連なる頂上に着く。山頂には高峰神社の祠がある。東籠ノ登山よりも樹木が多く、360度の展望は望めないが、黒斑山方面の展望が良く、何よりも静かな雰囲気が好ましい。下りは、粒ケ平の分岐から、右の道に入ると、約20分で車坂峠のバス停に着く。車坂峠発3時52分の路線バス(JR)に乗れば、佐久平に17時に着き、17時33分発のあさま580号(期日限定)に悠々間に合った。(2008年9月23日)