新潟県の谷川連峰と越後三山の間にある巻機山(1967m)は、その優美な山容と山頂付近の美しい草原と池塘、豊富な高山植物で、百名山の一つに選ばれている。最高峰の巻機山を中心に、割引岳、牛ガ岳の3つのピークからなる。
2009年7月5日(日)梅雨の中休みを利用して、仲間2人とこの山に登った。
新潟市を6時に出発し、登山口の桜坂には、8時10分に着いた。人気の山だけに、駐車場には車が一杯、県外ナンバーの車も多い。ここは、すでに2合目だということだ。
すぐに沢コースとの分岐となり、右の井戸尾根コースに入る。樹林の中の道をジグザグに急登すれば、5合目の焼松展望台だ。右下に、米子沢が一望できる。
ここからは、美しいブナ林をからむようにして登り、尾根の左側に出る。今回行って見たら、ブナ林の中の下薮や不要なブナの木や枝が伐採されていて、明るく整ったブナの林になっていた。
6合目の展望台からは、左方が開け、割引沢と堂々とした天狗岩が望める。樹林帯を抜けると、7合目の岩の露出した見通しのよい台地に着く。
ここから8合目まで、潅木の中の急登となる。大きな岩がゴロゴロしていて、歩きにくい。8合目から、ガレ場となるが、階段状の木道が整備されているので、いくらか歩きやすくなる。登山道は左に大きくカーブしながら、ニセ巻機の山頂を目指して登っていく。両脇のガレ場には、階段状に土が盛られ、植生の回復が試みられている。
登りきったところは、ニセ巻機の右(南)の端である。はじめて巻機山主稜の雄大な山容がお目見えする。左に曲がり、尾根に沿って、しばらく進むと、ニセ巻機の山頂(1861m)である。ワタスゲの咲き乱れる斜面を下れば、ほどなく、避難小屋だ。7月の中旬ともなれば、この斜面は、ニッコウキスゲの黄色で埋め尽くされるだろう。小屋の近くの雪田の脇には、ハクサンコザクラが清楚な花をつけていた。
タテヤマリンドウの咲く斜面をひと登りすれば、龍王ノ池を経て、巻機山の稜線に出る。ここは、お機屋と呼ばれる分岐点で、山頂の標識(1967m)があり、ベンチのある広場となっているが、最高点は稜線をさらに約10分東進したところにあり、三角点などの標識はなく、ただ小さなケルンが積んであるだけである。
下山は、忠実に往路を戻る。6合目を過ぎたあたりで、予報どおり、雨が落ちてきた。雨は、雷を伴って、激しい夕立となり、最後は、小川のようになった登山道を慎重に下った。桜坂到着17時。往復約9時間、日帰りではかなりきつかった。(2009年7月5日)