湯ノ丸山(2101m)と烏帽子岳(2062m)は、浅間高原の西側に位置し、池の平湿原の見晴岳から見ると、前者はどっしりとした丸い山容で、後者は烏帽子のような尖った形をしている。標高1732mの地蔵峠から両者を結ぶコースは、初心者でも安心して歩けるコースであり、抜群の展望と湯ノ丸山のレンゲツツジで人気が高い。
2009年7月連休の最終日20日(月)は梅雨の中休みとなった。このチャンスは逃がせない。新潟から長野新幹線を利用して、日帰り登山を試みた。
新潟発7:10のとき306号に乗ると、高崎には8:32に到着する。高崎発8:50のあさま570号に乗り換え、佐久平には9:22に着く。駅前から、湯の丸高原行きのバスが9:40に出る。
登山口の地蔵峠には10:40に着いた。登山としては、かなり遅い時間である。しかし、帰りのバスが16:00だから、二つの山を縦走するには、充分だろう。
地蔵峠から左手のキャンプ場に向かう林道に入る。林道はキャンプ場まで、そこからは、山道となる。キャンプ場の先に、臼窪湿原があり、湿原を回る木道が整備されている。この時期、湿原はアヤメが満開で、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロなどの花が彩りを添えている。湿原を前景にした西籠ノ登山の姿が絵になる。
烏帽子岳に直接登る道は、湯の丸山の南側山腹をほぼ水平に巻きながら、湯の丸山と烏帽子岳の鞍部に向かっている。鞍部の小広場は、湯の丸山と烏帽子岳の分岐点になっており、ここで一休み。
左折して、烏帽子岳に向かう。ここからが本格的な山登りとなるが、急な登りがないので、登りやすい。潅木とササの道を抜けると、草原の道となり、足元には、ミネウスユキソウ、シャジクソウ、ミヤマクワガタ、テガタチドリなどの花が咲いている。
やがて、烏帽子岳から南東に延びる稜線の上におどり出る。ここは、すでに森林限界で、展望が一気に開ける。道は、尾根の右(北)にある三角錐の山に向かっている。これは、偽烏帽子(南峰)であって、本峰はその陰に隠れていて見えない。
南峰の上に立てば、目の前の近い位置に目指す烏帽子岳の三角錐のピークが見える。高山帯のなだらかな尾根を下って鞍部の広場に出る。ここから岩だらけの急な斜面を登りつめると、烏帽子岳の山頂である。展望は申し分なく、この日は、雲の間から、時折、北アルプスの連なりが見えた。
再び稜線の下降点から湯ノ丸、烏帽子の鞍部まで戻り、直進(左)して、湯ノ丸山の斜面に取り付く。手ごたえのある急な登りが40分ほど続く。潅木の丈が低くなり、傾斜がゆるむと、広々とした湯ノ丸山の山頂(南峰)に出る。登山開始の時間が遅かったことが災いして、午後の山頂は、ガスに包まれ、展望は得られない。ガスの中広い稜線を北にたどって、三角点のある北峰を目指す。北峰の三角点は積み重なった大岩の間にあった。
南峰に戻り、地蔵峠に向かう道に入る。急な下りがしばらく続いた後、平坦な場所に出る。つつじ平の標識があり、その先にあずまやがある。そこから、ゆるやかに登って、スキー場のリフトの上部に出る。リフト沿いにスキー場の草付きの斜面を地蔵峠まで下る。到着は、3時30分、4時のバスには悠々間にあった。(2009年7月20日)