清水峠

  来週(2009年10月4,5日)に迫ったシニア山の会の秋の定例登山巻機山の打合せをかねて、9月27日(日)南魚沼市清水を訪れた。今回は、1996年以来後無沙汰していた清水峠に登るつもりである。
  驚いたことには、清水集落の先で、ゲートがあって、一般車両は入れない。やむなく十五里尾根分岐まで、約5kmの歩きを覚悟する。往復約2時間のロスタイムだ。
  ゲートの先には、感知センサーがあって、登山者が通るたびに「工事車両が通行するので、注意をして通行する」よう声が出る。さらに、「通行に際して、オレンジ色の安全チョッキを着用する」よう指示がある。この先、檜倉沢の砂防ダムの工事現場まで同じような装置が4箇所設置されていた。
清水峠の写真
  国道を約4km進んだところで、左に舗装された立派な道路が分かれる。この道路は工事用の大型車両が通るため、工事関係者以外立ち入り禁止となっている。右の未舗装の道路に入り、しばらく進むと、ほどなく十五尾根分岐に着く。従来はこの手前の広場まで車が入れた。
  左が井坪坂コース、右が十五里尾根(謙信尾根)コースである。右側のコースに入り、少し下ると、登川本流の渡渉となる。橋がないので、増水時は井坪坂コースに回るよう注意書きがある。
  ジグザグの急な登りが第1送電塔まで続く。その先はブナの原生林に中をいく快適な登りとなる。2基、3基の送電塔を左にやり過ごし、4基目の送電塔の脇を抜け、50mほど進むと、5基目の送電塔に着く。ここは本コース中もっとも展望の優れた場所で、右手に鋭鋒大源太山、左手に柄沢山、檜倉山の山容を望む景勝の地点だ。その先で、登山道は笹原の尾根を離れ、七ツ小屋山の山腹をトラバースしながら、清水峠に向かう。この時期、山腹はウメバチソウの白い花が多い。
  清水峠には、三角屋根のJRの送電線の監視小屋と登山者用の避難小屋がある。避難小屋の北側には、小さな鳥居と祠がある。この日は、稜線の風が強く、標高の高いところでは、ガスが激しく舞っており、山頂部は見えない。
  小屋の陰で、昼食をとり、東の井坪坂コースに入る。山腹を縫うように、ゆるやかな下りが続く。足に優しく、この道なら、その昔、軍馬も通ったにちがいないと思う。うっそうとしたブナの原生林が現れ、しばらくはその中を気持ち良く下る。登川本流ともう1本の沢を渡り、しばらく進むと、兎平だ。ここには、兎平の由来を書いた看板がある。
清水峠の写真
  突然目の前が開け、檜倉沢の砂防ダムの工事現場に出る。下のダムは、ほぼ完成し、現在上流の2基目のダムの工事中だ。ここにも、感知センサーが設置されており、女性の声で、ボックスの中からチョッキを出し着用するよう指示がある。
  対岸まで工事用の舗装道路が来ている。道路の左側には、ロープが張られ、登山者はそこを歩くようになっている。道路が大きく右に迂回するあたりで、左に本来の登山道が分かれ、一気に登川本流の川原まで下っていく。わずかなペンキの丸印を手がかりにしばらく川原を下ると、右に赤いテープがつるしてあり、ここから川原を離れて、登山道に入る。草が生え茂っていて、不安になるところだ。道がはっきりしてくると、十五里尾根分岐は間近だ。いずれ、ダム工事が完成し、工事用の舗装道路が一般に開放され、檜倉沢まで車が入るようになると、檜倉沢からこの三叉路までの登山道は使われなくなるだろう。それを見越して、その区間の整備の手を抜いているのかもしれない。
  林道をブラブラ下り、道路が広くなったところで、ようやく、チョッキを外すことができた。ロスの多い山行になるだけに、日曜日にもかかわらず、私以外登山者の姿は見あたらなかった。(2009年9月27日)

■上の写真:工事用舗装道路    下の写真:感知センサー   (Ryoji Honda)

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