弥彦山は、日本海に面して連なる弥彦山塊の盟主で、古くから、神聖な場所としてあがめられてきました。山麓には弥彦神社や公園、競輪場などがあって一年を通して観光客が絶えません。
山頂に至るロ−プウエイやスカイライン道路があるため、心ある登山者はこの山に登るのをためらってきましたが、最近はすっかり見直され多くのハイカーがこの山を訪れます。最近では、国上山から弥彦山、弥彦山から角田山の縦走コースの整備も進んで、ある旅行社の2007年度のトレッキングツアーを見ると、国上山、弥彦山、多宝山縦走と多宝山、角田山縦走の二つが組まれています。
それに伴って、環境庁自然歩道のコースの起点になっている観音寺トンビ岩林道の八枚沢登山口からショートカットで、弥彦山縦走路に接続するルートが整備され、大いに利用価値のあるものになりました。
2007年4月24日、八枚沢林道の登山口からショートカットの路に入って、縦走路を行くことにしました。トンビ岩林道の終点には広場があって、7、8台の車が駐車可能です。駐車場の前に小さな滝があって、その前に立派な環境庁の案内板があります。滝の落ち口までコンクリ−ト製の階段で下り、沢を渡って少し登り返すと、ベンチの置いてある小さな広場に出ます。ここが分岐点になっています。
直進する急な登りは、北陸自然歩道で弥彦山に直接登るものです。左の沢には、いつのまにか、金属性の橋が渡してありました。階段状に整備された急な登りが続き、約30分で、弥彦山と雨乞山をつなぐ主稜のピークに突き上げます。ここには標識あり、変則四差路になっています。左45度の尾根の道が雨乞山に至る縦走路で、雨乞山まで約15分の行程です。
右の尾根上の道をたどれば、約60分で弥彦山に着きます。小さなピークを次々に越えて、徐々に高度を上げていきます。ときどき、雑木林の間から、左手に日本海を、右手に越後平野を望むことができます。この路は年毎に多くのハイカーが通るようになって、歩きやすくなりました。
4月の始めなら、登山道の両側は、カタクリで一杯です。この時期、ユキワリソウやカタクリの花は、ほぼ終わっていますが、それに代わる山野草が次々に現れて眼を楽しませてくれます。ニホンタンポポの咲く場所を通り過ぎると、ニリンソウの大群が出、次に、イチリンソウの白い大きな花とフデリンドウの可憐な淡青色の花が点々と現れます。トキワイカリソウとスミレはいたるところにあります。スミレはよく見ると、場所によって葉の形や花弁の色が異なっています。オオタチツボスミレ(淡紫)、ナガハシスミレ(紫)、シハイスミレ(赤紫)、マキノスミレ(赤紫)、さらに湿った斜面には、スミレサイシン(淡紫)などがありました。
途中、赤いベンチが置いてある美しい林の中の広場で一休み。急な尾根を登りきると、やがて、平坦な道となり、6合目の広場に着きます。ここで、西生寺からくる弥彦山裏参道と合流します。ここからは良く踏まれた路となり、あとひとがんばりで、弥彦山の頂上に着きます。
途中9合目近くの右手に、北陸自然歩道の分岐点がありまから、下りは、この道をたどって、八枚川登山口へ下りるといいでしょう。(2007,4,24)
■参考
弥彦山、国上山の一帯が北陸自然歩道に指定され、整備されたのを機会に、NPO法人エコロジーネットワークや弥彦村など弥彦山を愛する人々の手によって、弥彦山周辺の新しい地図が完成しました。
2008年3月から300円で、弥彦駅前観光案内所や道の駅「国上」で販売されています。マップには、弥彦山、国上山周辺の登山ルートやガイドが詳細に載っています。三山(国上山、弥彦山、角田山)縦走路もこれを見れば、一目瞭然です。エリア内の名所や山野草も紹介されていて、大変役に立ちます。
■上の写真: 弥彦山縦走路 (Ryoji Honda)
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