期日 2004年3月14日(日)
五泉市にある菅名連峰はよく保存された天然のブナの原生林のあることで有名です。ブナの森では、落葉が何層にも堆積し、厚く柔らかい腐葉土となって、水を貯えます。そして、森のいたるところから清水が湧き出し、登山者や森を訪れる人に清らかな水を提供してくれます。大蔵山の中腹には、「どっぱら清水」という名水があって、岩の割れ目からコンコンと大量の水が湧き出ています。
磐越高速道を利用すれば、菅名岳は新潟市から1時間もかからずに行ける身近な山となりました。多くの登山者が、シーズンを問わず、原始的なたたずまいを残すこの山域を訪れます。五泉市も「郷土の宝」として、その保全に力を注いでいます。
3月14日、「新潟県シニア山の会」の一行6名は、「いずみの里」から残雪期の大蔵山(864m)に登りました。2合目を過ぎると、登山道を雪が覆うようになりました。2合目と3合目の間で、登山道が大きく左に迂回するところで、前の登山グループが直進する踏み跡に入りました。うかつにも、その後を追って、我々もその道に入ってしまいました。
しばらく行ったところで、道を間違ったことに気づき、しゃにむに、左の斜面の藪をこいで、尾根に出ました。尾根上には、勿論正規のルートがありました。「森の中の残雪はルートを間違えやすい」という教訓を改めて思い出しました。
登るとともに、雪の量は増し、残雪期の登山の楽しさをたっぷり味わいました。
6合目の見晴らしで、一休み。この付近のブナの林は、いつ見ても、立派です。ブナの枝の先は、かすかに膨らんでいましたが、もえぎ色の芽ぶきは、もう少し先になりそうです。
8合目からは、樹木の丈も低くなって、周辺の山々が全容を現しました。雲の間から、日の光が差し込むと、雪をまとった鳴沢峰、菅名岳、五頭連峰がキラキラと輝き、すばらしい眺めになりました。
頂上からは、さらに北方に雪をまとった白山や粟ケ岳が見えました。縦走路には、かなりの数の登山者が菅名岳に向かっていました。
我々は、ここで満足して、避難小屋のある窪地で、各自持参の昼食をとりました。となりのグループ(男性1、女性2)を見たら、我々が目にしたこともないような奇妙な用具を持参していました。小型のスノーシューにアイゼンのような鋭い爪がついています。持ってみたら、案外軽くて、チタン合金で作られているようでした。「7,8千円くらいかな」とたずねてみたら、1万5千円は優に越すということでした。最近は、女性の方が詳しく、高価な用具を購入するようです。
昼食後、登りと同じコースを下山しました。3合目の先で、登りで間違えた分岐点をはっきりと確認しました。入り口に木の枝を置き、他の登山者が我々と同じ過ちをおかすことがないようにしました。
登山口では、駐車場に入りきれない車が道路脇にずらりと並んでいて、この山の人気を改めて思い知らされました。