周囲12km山上の湖、野反湖を囲む山には、東側に八間山、西側に弁天山、エビ山、高沢山、三壁山などがある。健脚向き向きには、高沢山、三壁山に登るコースが考えられるが、野反峠と野反湖ロッジを起点に、野反湖を1周するハイキングということであれば、弁天山、エビ山、八間山を結ぶ周回コースで充分である。
今回は、野反湖の北端にある野反湖ロッジから、西側のエビ山(1744m)に登り、弁天山(1653m)を抜けて、野反峠(富士見峠)に出るコースを歩いてみた。
野反湖ロッジから、湖畔沿いに遊歩道を歩き、入江を回り込んで、沢を二つ渡ると、第二キャンプ場に着く。
ここから、エビ山の登りが始まる。はじめはきれいに刈られた笹の中の道だが、しばらくすると、樹林帯の中の登りとなる。樹林帯を抜けると、急に尾根が開け、浅間山や榛名山のすばらしい展望が広がる。なだらかな尾根をたどると、約10分でエビ山山頂だ。山頂は、小広い草原の中にあり、一休みするには、格好の場所だ。第2キャンプ場から約1時間の行程である。
右(南西)に、高沢山への縦走路を分け、弁天山方向へは、左(北東)に切られた道を下る。途中で、一旦傾斜が緩むが、再び一直線に下って最低鞍部(1533m)に向かう。この時期(8月の半ば)まばらな樹相の中に咲くノリウツギの花が目立つ。
最低鞍部附近は、高原状で、高山植物の咲き乱れる草原となっている。ハクサンフウロ、ワレモコウやアキノキリンソウが彩りを添える。左に分岐する道は、湖畔に下る道である。
ここから、樹林帯の中のゆるやかな登り返しとなる。途中のガレ場で花敷温泉への道を右に分け、さらに進むと、弁天山直下の分岐に着く。ここには、熊よけの鐘がつるされていた。右の道は、弁天山の直登コースであり、左の道は、ほぼ水平道の巻き道である。
左の道の方が良く踏まれているので、そちらの道を選んだ。樹林帯を抜けると、広々とした草原となり、野反湖と八間山が一望できる弁天山と野反峠の中間点に出た。合流点に荷物を置いて、弁天山を往復することにした。頂上直下に、樹林帯の中の急な登りがあり、頂上には、新しい弁天様の石像が置かれていた。山頂への往復には、約15分を要した。
野反峠駐車場は、分岐から、目と鼻の先にあった。野反峠のレストハウスで、ゆっくり休んだ。出発点から、ここまでゆっくり歩いて、約3時間半の行程だった。前日、この峠から、八間山を越え、野反湖ロッジに出たことと合わせて、野反湖周辺の山々を一周したことになり、満足感にひたりながら、長野原行きの定期バスを待った。(2004年8月17日)