国上山黒滝山コース

  弥彦山、角田山、国上山を弥彦山塊の三山だとすると、国上山の標高は313mでもっとも低い。国上山は、弥彦山塊の南端に位置しており、麓に国上寺や良寛の庵「五合庵」などの史跡があり、雑木林の林床を飾る山野草も多い。 最近では、国上山から弥彦山を縦走するハイカーも増え、判りにくかった登山道にも案内板が作られた。山頂から、「蛇崩れ」に向かって急な坂を下ると、途中、黒滝城への分岐点(標識あり)がある。弥彦山へ行くには、ここで、左(西)の道をとることになるのだろう。 今回(2006年4月23日)は、麓集落から、直接、黒滝城址に上がり、国上山を目指した。
  弥彦山スカイラインの観音寺交叉点で左折し、麓集落の中を旧北陸街道沿いに、ゆっくり車を走らせる。しばらくすると、「林道黒滝要害線」の交叉点に出る。(標識あり)右折をし、城入り沢に沿って、林道を行く。小さな貯水ダムを左に見て、なおも進むと、分岐点に出る。左の整備された道が、「林道黒滝要害線」である。
  2006年4月23日現在、この道路は土砂崩れのため、封鎖されている。遮断ポールの前に車を置いて、とにかく、林道を歩くことにした。歩いてすぐ、ヘアピンカーブがあり、その先で、左手の斜面から土砂が崩れ落ちていた。道路のアスファルト舗装が、土砂の圧力を受けて、盛り上がっているところもある。今年の豪雪の影響がこんなところにも現れているのだろう。復旧には、かなりの時間がかかりそうだ。
  しかし、歩いて通過するには差し支えない。歩いてみると、この林道には、多くの見所があることがわかった。林の中や谷間には、ニリンソウの大群落があって、驚かされた。両側には、スミレやイカリソウなどの山野草が咲いており、ワラビが顔を出しているところもあった。
  高度が上がると、視界も広がって、弥彦山や雨乞山が見えて来た。やがて、黒滝山と剣ケ峰に挟まれた鞍部に出た。ここには、車が道路脇に車が数台止められる広場がある。ここまで、約30分の快適なウォーキングである。
剣ケ峰の写真
  ここで、登山道が交叉している。道路の左手に、黒滝城址登山口の標識があり、右手には、新しく切られた剣ケ峰の北の登山口がある。国上山から、弥彦山を縦走するときには、ここが剣ケ峰の下山路となる。
  黒滝城は戦国時代に「黒滝要害」と呼ばれ、北陸街道の要として、重要な役目を果たした。時間が許すなら、ここでは、左の散策路に入って、じっくり山城の跡を観察しよう。山頂の主郭に上り、吉蓮寺曲輪や大道寺曲輪を回る。30分もあれば、十分である。吉蓮寺曲輪からみた越後平野の景色は雄大である。
  さらに、ほとんど平坦な林道を直進すれば、徒歩約15分で行き止まりとなる。ここでT字に交わる登山道に突き当たる。右は、剣ケ峰の南登山道の入口である。
  国上山を目指すなら、左の登山道に入る。はじめは、ユキツバキの群生するなだらかな道である。やがて、雑木林に入ると、いくらか傾斜も急になり、林床には、色とりどりの季節の山野草が現れる。4月の中旬までなら、林床にカタクリやユキワリソウやキクザキイツゲ、マキノスミレが咲き、眼を楽しませてくれる。
  国上山の稜線を行くハイカーの声が聞こえてくるようになれば、主稜分岐までわずかである。この間約30分の静かな登りである。この道は、昔は、黒滝城の間道としての役目を果たしていたようだ。
  右に折れ、約10分のやや急な登りがあって、国上山山頂の広場に着いた。山頂は、国上寺から登ってきた多くのハイカーが休んでいた。
  車の関係で、下りは同じ道をとることになったが、分岐点で直進して、剣ケ峰(292m)に立ち寄ることにした。切り立った姿から予想されるように、杉や雑木林の中のかなり急な登りだった。山頂は、小さな広場になっており、カタクリが足の踏み場がないほど咲いていた。山頂は、かみそりの刃のように、東西に狭く、南北に伸びていた。北登山口への下りは、急ですべりやすいので、同じ道を下りた方が安全である。
  車の来ない林道を歩いて下山するのは、案外楽しい。弥彦山を正面に見て、道路脇の斜面に咲く山野草を観賞しながらのんびりと車の置いてある分岐まで下った。(2006年4月23日)

■上の写真: 国上山から見た剣ケ峰    (Ryoji Honda)

■関連記事  国上山(手まりの湯より)

 関連する写真

剣ケ峰の写真 カタクリの写真 ニリンソウの写真

トップに戻る

山の記録に戻る

山のよもやま話