坂戸山

  坂戸山(634m)は上杉氏ゆかりの山城であり、史跡に富むとともに、魚沼盆地に突出し、独立峰的な形態をしているので、標高の割には、すぐれた展望を持っている。この山は国指定の史跡であり、当時のまま、城の遺構、曲輪が残されており、そこに見事なカタクリが咲く。
  昨年(2005年)4月18日、旅行社のハイキングツアーに参加して、始めて、この山に登った。その時は、登山道の大半が雪の下だった。地元のガイドの話では、あと10日もすれば、カタクリの花や新緑の芽吹きを見ることができるでしょうということだった。
  今年は、例年にない豪雪で、この地方の雪解けも遅れていた。そこで、昨年よりも、3週間遅くして、5月15日(月)この山を訪れた。山頂付近には、残雪があって、いろいろな山野草の花が咲き誇っていた。
  関越自動車道を六日町インターで降りる。国道17号線を右折して駅前通りに出、新しくできた橋で、魚野川を渡って、左折すると、すぐ、デイズポート六日町のビルが眼に入る。ビルの前には、広い駐車場があり、町では、登山者はそこに駐車するように呼びかけている。
  ここから、登山口まで、わずかな距離である。登山口には、鳥坂神社、すぐその上には、薬師堂がある。林道をそのまま進めば、坂戸スキー場に通じ、大手沢登山コースに至る。
  薬師堂の裏から、薬師尾根コースが始まる。始めは、なだらかなサクラ並木の道で、左右に観音石像が配されていて、公園風である。10分ほどで、「御居間屋敷」の標柱があり、続いて、一本杉への分岐点となる。
坂戸山の写真
  この辺から急な登りとなり、整備された階段状の登りが山頂まで続く。樹木の丈が低いため、両側、後方とも見通しが良い。五月の始めなら、白いタムシバの花が点々と咲いている。
  30分ほど登ると、右から寺ケ鼻コースが合流する。やがて、花崗岩の露出した岩混じりの道となり、形の良い松の木が現れる。小さな鎖場を越えると、すぐに坂戸山山頂である。頂上には、大きな杉の木が数本と権現堂があり、その周辺はハイカーの憩う広場になっている。広場には、本丸跡を示す「実城」の石柱が立っている。
  眺望は抜群で、北東方向に八海山が大きく見え、南西方向へ半円の中に、県境の多くの山々が並んでいる。
  南西方向に伸びる尾根の先に、台地状のピークが見える。本丸を取り囲む外城の一つ(大城)である。ちょっぴり縦走気分を味わって、足を延ばすと、そこは、カタクリが一面に咲く二段の広場になっていた。二つのピークから眺める金城山や八海山の姿は、遮るものがなく、まことに立派である。
  下山には、大手沢コースをとる。尾根コースにくらべて、雪解けが遅いため、カタクリやスミレが遅くまで咲いていた。裏坂戸コースと分かれ、少し下ると、桃の木平である。ここは、昔の曲輪の跡で、すばらしいカタクリの群生地になっていた。
  この先、沢沿いに何回もジグザグを繰り返すと、一本杉スキー場の上部に出る。スキー場もカタクリやキクザキイチゲのお花畑なっている。スキー場を下って、林道を左に取ると、御館跡(国史跡、カタクリの群生地)に出、朝の出発点、神社の前に出た。(2006年5月15日)

■上の写真: 薬師尾根から見た坂戸山    (Ryoji Honda)

 関連する写真

八海山の写真 金城山の写真

トップに戻る

山の記録に戻る

山のよもやま話