四阿山は、長野県須坂市、上田市の旧真田町、群馬県嬬恋村の境にあり、根子岳とともに旧四阿山火山を作っていたが、爆発によって、山頂部が吹き飛んだ。四阿山、根子岳はその名残の外輪山で、四阿山(2354m)は、その最高峰である。
四阿山・根子岳西麓には、ゆるやかな溶岩台地が裾野をひき、菅平高原を形成している。高原は、冬は絶好のスキー場となり、日本のダボスと呼ばれている。
四阿山の山頂から根子岳をながめると、小根子岳北肩に向かって稜線が張り出し、その東側は急な斜面となって落ち込み、外輪山であるのが一目瞭然である。四阿山から西に伸びる浦倉山に続く境界尾根も馬蹄型カルデラの一部である。残念なことには、浅間山のように、目立った中央火口丘があるわけではなく、カルデラの中央が深い谷(米子川)によってえぐられているので、二重式火山のようには見えない。
この山系が火山のカルデラ地形であることを示すため、今回、カシミール3Dを使って、その地形の特徴をコンピューター上に表すことにした。
根子岳から6km北に、米子山(1404m)という山がある。この山に基準を合わせて、カシミールを起動させ、展望図を作成する。今回は、風景を見るのが目的ではなく、地形の特徴をつかむのが目的だから、カメラは、コンパクトカメラ(28mmレンズ)、対地高度を1000mにして、地図との合成標示で、高いところからの俯瞰図が得られるようにした。
その結果は、まさに、根子岳、四阿山、浦倉山に続く山なみがカルデラそのものであることが良くわかった。しかも、標高は低いけれども、四阿山から北に伸びる尾根に中央火口丘のようなふくらみがあるではないか。
このように、カシミール3Dには、実物に近い展望風景を見るだけでなく、地図上の地形の特徴を3Dで表す優れものであることがよくわかった。