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俯瞰の目

 

たぶん 自分を俯瞰の目で見られる様になったんでしょう

俯瞰の目があると 

   たとえば悲しい事でも 追い詰められることでも気分転換されるし    

別の視点で見る事が出来るから 

「ま これはこれでよしとして 別の道もあるよね」

そんな前向きな考え方をするようになったんです

 

坂口博信 インタビュー記事より

 

 

彼は ゲーム ファイナルファンタジーシリーズの生みの親だ

図書館でフリーと書いて置いてあった箱の中から拾ってきた週間女性

そこに彼のインタビューが載っていた

映画ファイナルファンタジーの公開前のプロモーションだったんだろう

彼は若い頃に 母親を火事で突然失った 

そして 1年間の茫然自失状態の後に 

俯瞰の目を持てる様になったと語っている 

最初に読んだ時 なんだかホロホロ泣いてしまった

肉親の死は痛い 

夜眠る前の悲しみは 頭で考えた悲しみ 

それより 起き抜けの悲しみの方がもっと辛い 

起きた瞬間に もう 心が痛いのだ 

私は 父を失った後 しばらく現実感が無くて困った 

何をしていても ちっともリアルに感じられないのだ 

逃げていたんだと思う 

精神が耐えられなくて 一生懸命現実から逃げていた 

そうする事でしか 心が持たなかった

悲しむ事にも泣く事にも体力がいる 

私にはそんな余裕さえ無かったんだろう 

愛する人を失った痛みは 絶対に癒えない 

心のどこかにいつもいつもその喪失感が巣食っている 

そして 時の流れが

その痛みとどうやって付き合ってゆくか 

それを抱えたまま どうやって笑って生きてゆくかの術を

教えてくれるのだと思う 

 

 

 

俯瞰の目 

彼も私の様に 

現実からふっと離れて空へ行ったのだろうか

そして 自分を見下ろす

もうひとつの目を見つけたのだろうか 

 

 

 

 02.10.10

 

 

 

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