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結婚相手の両親に 初めて会いにいくというのは アメリカ人でも 相当 緊張するらしい 本当にスニーカーで良かったのか と 電車の中でブツブツ文句を言う夫は コチコチに固まっていた 私の実家に近づくにつれ 人々の視線は どんどん きつくなっていく 黒人さんは まだまだ めずらしいのだ そしてついに 私達は玄関のドアを開けた そこには 父 母 妹が 勢ぞろいして立っていた 一瞬の間の後 父が言った ゆぅ るっく らいく さみぃ でぃびす じゅにあ わっはっはっはっはっは 途端に ふにょぉっと 全員の緊張がとけた 夫はやっと 皮靴を履いてこなかった事への後悔を 忘れた様だった 2人でリビングに座っていると 父が1枚の紙キレを持ってきて 差し出した そこには 名前 年齢 最終学歴 に始まって 将来の夢 私に対する想い などの質問が まるで 履歴書の様にならんでいた 母がそっと 夕べ一生懸命 辞書片手に徹夜で書いてたみたいよ と 私に耳うちした これじゃまるで就職の面接だい と おかしいやら 慣れない英語で質問を考えた父の苦労が いじらしいやらの私の複雑な想いのうちに 夫は全てを書き終えた ディナーは お好み焼きだった 父は楽しそうに 台所に行っては 海苔やら 梅干しやら 饅頭やらを 持って現われ これを食べろ これはどうだ と 夫を実験台にしては 喜んでいた 彼は 家族にとけこめそうだった 彼を 暖かく迎えてくれた両親と妹に 感謝 父は 夫の暖かさを 一目で見抜いた様だった 人種の違いも 国籍の違いもものとせず 夫を息子の様にかわいがってくれた父は 今はもういない 本当の意味で インターナショナルだった父を 私は誇りに思う |

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