それは 2才の息子の小さな世界における大事件だったに違いない 朝起きて いつもご飯を食べるテーブルがない事に気が付いて 驚きの声をあげたのをかわぎりに 知らないお兄ちゃん達が いっぱいドヤドヤやってきて ひとりひとりに自己紹介をして歩きながら わ〜い遊んでもらえると 喜んだのもつかのま その彼等が 家にあるものを どんどん箱に積め 運び出し みるみるうちに 慣れ親しんだ家の中が すっからか〜んになってしまったんですもんね 家を見つけるまでのアメリカでの仮の宿でも 何度も 何度も ここが 僕のうちなの? と聞いてくる こんなに小さい子供にも 宿無しの不安はあるんだな と なんだか感慨 僕のおもちゃは? と聞かれる度 お船に乗ってくるから安心してね と言い聞かせる私達 車で買い物に出かければ おうちへ帰るの? と聞いてくる 飛行機に乗らなければ 帰れないんだよ 来年 みんなで 遊びにいこうね と答えつつ ふと自分まで この道の先に 日本があったならどんなにいいだろう なんて思ってしまったりして苦笑 そして 2ヵ月の放浪の後 今の我が家への最後のお引っ越し でもここも始めは ぶどうさんのおねぇちゃん ←不動産屋のおねぇちゃんのつもり(笑) の家だと思ったらしい この家にくる時は いつも 彼女達がいっしょでしたからね 現在 彼は 昔の昔のうち 昔のうち 新しいうち と 言いわけています そしてどうやら 昔の昔のうちへは 飛行機に乗らないと行けないらしい という事を 彼なりに 把握してきている様です そんなある朝の 息子の寝起きの一言 あぁ もう少しだったのに〜 もう少しで 飛行機に乗れたのに〜 彼は彼なりに 日本を懐かしんでいるんですね
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