子供の頃の違和感 それはいつも 突然に襲って来た
ベッドで寝ている時 またある時は小学校の校庭で
私は その感覚の渦に包まれるのだ
それは 言葉に現せない不思議な感覚
後になって 言葉に出来ないのは
その感覚を現す言葉が無いからなのだと納得したあの不思議な感触
決まってその時 私の周りには
気が遠くなる程の宇宙が広がるのだ 真っ暗で底なしの宇宙
それでもなんだか懐かしく たくさんの星が瞬く宇宙
大人になって その感覚に襲われる事が無くなった時
あれは何だったのかにぴったりする言葉をやっと見つけた
それは 魂と体との間に生じていた違和感だったのだ
YUKO という容れ物に入った事に
YUKO という自分になった事に
戸惑っている意識 みたいな感じだろうか
窮屈さと これは 本当では無い という戸惑い
自分 というものを 現実に感じる事の出来ない自分
ともすれば 意識は 遠く遠く 宇宙へと帰っていってしまうのだ
父の遺体を見た時に それを確信した
父を父にしていたものが そこに全く無かった
それは まさしく 容れ物 だった
抜け殻 とはよく言ったもので
本当にそれはもう 父では無かったのだ
魂は 帰っていってしまったのだ 広がっていってしまったのだ
と 思った
今 あの感覚は 頭では覚えていても 全く感じる事は出来ない
言葉に出来ない 得体のしれない 感覚の渦だった
何にも比べようのない どんな感情とも比べられない
それはそれは 不思議な感覚だった
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