ママ は アメリカのママ つまり 夫の母である 初めて 彼女と会話したのは 公衆電話からの国際電話 夫との結婚を決めた直後であった 今 思うと 笑ってしまうのだが その頃 友人としか英語でしゃべった事がなかった私は ママの事を ユー と言えずに パニックになってしまった 夫になる人の母親との初めての会話である 緊張のあまり 何を話したのか ちっとも覚えていない 次に話したのは 夫が結婚前 アメリカに帰っている時だ この時 彼女と初めて しっかり 話す事が出来た なんと言ったらよいのだろう 電話が終わった後 私の中に なにやら 暖かいものが ほんわり灯った この時 私は 彼女に惚れてしまったような気がする ママとの初めての対面は それから1年後 私達は 彼女の家に1ヵ月程滞在した いっしょに暮らしているうち 不思議な事に 容姿も性格もまったく違う彼女が 私の母と どこか 面影が重なって見える事に気がついて 驚いた そんなある日の事だ 夕食の準備が整い 私は 自分と夫の分を盛り付けてテーブルに置いた 夫を待っていると ママがやってきて あら 食べないの? と聞く あ 夫を待ってるんです と言うと 彼女が叫んだ まぁ このこは なんて かわいいの このとき 本当に 日米の文化の違いというものを はっきり 認識した うちの母は 私が夫の世話もせず 自分ひとりで勝手に食べてたりなぞしたら 激怒するだろう まして 嫁であったなら なおさらである 私達に息子が生まれてから 彼女は ひとりで 日本にやってきた 日本の狭い家で 2週間同居したけれど ちっとも 苦にならなかった それどころか 彼女が帰ってしまった後 何かが足りない気がして とても 寂しかった私だ この滞在で 私達だけの絆が作れたと思う 私は 結婚して もうひとりのママが出来た いつも 瞳がキラキラしていて 若々しく 聡明な女性 友人として 出会っていたとしても 彼女を大好きになっていただろう アイ ラブ ユー マム(^-^)
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