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空が白みはじめると駐車場に停まっていた大型トラックや乗用車などが動き出し、その音やヘ
ッドライトの光で目を覚ましたのです。
こちらも車を発進させます。遠別からだと稚内までは距離90キロくらいですが、所要時間は1
時間ちょっとあれば到達できます(笑)
再び国道232号を北上し、天塩からいよいよ道106に入ります。天塩の道の駅でも乗用車、
キャンピングカーが全部で10台くらいしかいませんでした。お盆を過ぎると車中泊する車もすく ないですね。
道106に入って、天塩川を渡ると海岸線に出ます。するとどうでしょう、利尻富士が全景を見
せています。曇りの天気ですが、視界は良いですね。しばらく進行方向左手に利尻富士を眺め ながらの走行となります。道106ですが稚咲内から抜海港にかけては、ホント原野の中を進み ます。道路上には反射板すら無いような所ですね。真っ暗な夜に走るのは、敬遠したいところ です。
利尻富士が見えていること、台風は根室・太平洋側に抜けること、宗谷地方の天気が回復を
予報していることで、今日、利尻島に渡って登山を決行することを決意します。
そうと決まれば、稚内フェリーターミナルへ直行です。3桁の速度で道106を爆進し(笑)、稚内
FTへ午前5時40分に到着したのです。
車の中で登山スタイルに着替え、ザックに必要な物だけを詰め、車を全日空ホテル前に停め
て、午前6時30分発の利尻島・鴛泊港行きのプリンス宗谷に乗り込んだのです。今日は普通 に2等室にしましたが、6時前の乗船でしたので座敷の一角を確保です。
(それにしてもプリンス宗谷の乗船機会が多いな。通常、全部で4隻が1日の運用をこなしてい
るのですが特定の船舶ばかり当たりますなぁ) ![]()
午前8時10分に鴛泊港到着。時間を気にせず登山をするためには宿泊した方が確実なの
で、まず去年宿泊した和風ペンションみさきに連絡をします。空室はあり泊まれるとのことで、 今夜の予約をします。空きがなければ、ターミナル内の案内所で何処か紹介してもらうつもりで した。
電話にでた”みさき”のご主人に登山してからチェックインするので・・・と伝えると、今から3合
目までお送りしますよとうれしいお言葉。FTからみさきさんまで徒歩5〜6分。登山名簿はここ で記入します。これでボクが戻って来ないなど、何かあれば宿が関係機関に連絡するのでしょ う。そこから宿の車で、鴛泊側登山口である利尻山3合目野営場へ送迎してもらいます。
利尻山3合目に着いたのが午前8時40分でした。
夕方、下山したらここ(3合目)から連絡ください。迎えに来ますとのこと。感謝です。タクシーで
すと片道¥1300程度ですから往復¥2500くらいはトクしましたね。
トイレを済ませ、十分にウォームアップ。今回ペットボトル飲料を2リットル。さらに先の甘露泉
で水を汲むため空の1リットルのペットボトルも用意しています。
けっこう重たいです。
去年の教訓を生かして、じっくり足や膝の屈筋。登りはじめてもはやる気持ちを押さえゆっくり
進みます。
こうして、利尻山登山がズタートしたのです。
3合目を出発します
午前8時50分、3合目野営場をスタート。
野営場にはいくつかテントが設営されています。皆さんは既に早朝に登山出発されたのでしょ
う。10分も歩くと甘露泉に到着。冷たくて美味しい水がこんこんと涌き出ています。一口飲みま す。冷たくて美味しいです。それから持参の空ペットボトルに詰めます。これで準備完了。飲み 物だけで3リットル。重いですが、この先、水場が無いことを考えたら備えておくべきです。
ポン山、姫沼方面の登山道と分岐するといよいよ利尻山への登山開始です。
始めは比較的歩きやすいのですが、足を慣らすためウォームアップしながらゆっくり進みま
す。何事も最初が肝心ですからね。おかげで、今回の登山は足がつりそうになったり痙攣をお こしそうにはならずひとまず最初の心がけが功をなしたのでしょう。
乙女橋を過ぎ、野鳥の森といわれる4合目には所要30分で到達。
![]()
午前9時20分、4合目野鳥の森
とくに休憩もとらずそのまま通過です。
この付近はエゾマツ、トドマツなど大木の中です。
少し段差のある登山道になってきました。進むこと30分で5合目に到達。
この段階ではまだまだ余裕です。かなりスローペースで来ています。
といっても他の人からみれば十分早いペースかもしれませんが。
このあたりはまだふもとの方の視界はききません。
目の前をシマリスが横切って行きます。感動!
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午前9時50分、5合目
少し歩みを止め、水分補給。まだ喉は渇いていませんが飲んでおきます。
渇きを感じてから飲むのではもう遅いんですよ。
5分程度、立ち止まった後、ふたたびスタート。
少し、道が険しくなり、段差も大きくなります。
もう少しペースをあげられるかなというくらいの感じで進んで行きます。
30分程度登り続けたでしょうか。ようやく視界が開け、第一見晴らし台とよばれる6合目に到
達。 ![]()
午前10時20分、6合目
ハイマツのような低木地帯になってきました。
ここからペシ岬や鴛泊港付近が模型を見るように良く見えます。
ここまで3合目から1時間半かかっていますが、ガイドブックの標準所要時間よりは早いです。
去年もこのくらいのゆとりの気持ちで登れば良かったんでしょうけど。はやる気持ちを押さえら れずハイペースだったのかもしれません。 ![]()
ここではザックを置いて10分休憩。水分も補給しておきます。
その間にウエストポーチと飲み物だけを持った登山者に追いぬかれます。えらい簡単な装備
やなぁ??と思います。しかも登りではこの後、人を抜くことも抜かれることもなくホントの単独 でした。しかもこの人、ボクが山頂へ着いても出会うこともなく、何処へ消えたのでしょうか。
沓形方面に下りたのでしょうか?ちょっとミステリーです。まさかね・・・。夏の怪談ってことない
だろうな。(^^;)
7合目に向かってはジグザグに高度をかせいでいきます。
ここで初めて下山する年配男性とすれ違います。早朝出発で登頂を果たして下山中のこと。初
めてすれ違う人だったのでちょっと言葉を交わし、山頂の様子などをうかがってみます。今日 は登山客が少ないようです。
まだこの辺りでは長官山の頂上が見えるだけで、目指す山頂は姿を現しません。
今度は20分ちょっとで7合目に到達。とくに休憩スペースがあるという感じではないです。
午前10時40分、7合目
7合目から長官山頂上(いわゆる8合目)まで1時間はかかるというガイドブックの情報でした
が、たいしてペースもあげず、40分て到着。今回は足も体力もまだまだ余裕です。
この後、あんなに苦労するとはこの時点では全然、予想できませんでした。
長官山頂上ですが、ちょうどガスがかかり雲が広がり、視界があまり良くありませんでした。
それでも利尻山頂がガスの中でかすかに見えています。
何人かの下山中の人ともすれ違いました。
![]()
午前11時20分、8合目長官山頂上
やっと長官山頂上へ着きます。するとこれまで長官山に隠れて見えなかった利尻の山頂がよう
やく姿を現します。見た目は近く感じるのですが、ここからが正念場です。
雲がかなり広がりましたが、沓形方面は良く見通せます。沓形と香深を結ぶフェリーの発着の
様子まで手にとるようにわかります。絶景です。こんな時は山登りの辛さを忘れさせてくれま す。さあ、目差す山頂に向かって出発しましょうか。 ![]()
午前11時40分、8合目避難小屋出発
ここでは登頂を果たし、下山途中の人が何人か休憩していました。
ちょうどタイミング的にも早朝登山の人達の山頂からの帰りのタイミングで、一番多くすれ違っ
たと思います。
午後12時20分、9合目
ガレキが続くようになります。それにしてもえぐられるように山頂付近が崩壊しています。最北
の厳しい風雪が浸食させたのです。自然の厳しさを見せつけられます。
それでも花が咲いているのはすごく感動です。
しかし、登りにくいです。どんどん足に負担がかかってくるのがわかります。
去年は7合目手前で断念して正解だったですね。ホントに8合目から先がしんどいです。
今年は足の痛みも全然なく8合目まで余裕できましたが、ここから先、一気に膝に負担がかか
って悲鳴をあげはじめてきました。 ![]()
午後13時、沓形登山道分岐点
沓形からの登山道と合流すると山頂へはあと少し。
しかし、ここからも長い。一番登りにくいガレキが続きますし、崩落の激しい登山道付近で一瞬
たりとも気をぬくことができません。
足を滑らしたら奈落の底まで・・・という感じです。
ここでかなり悪戦苦闘しながら山頂から下山する年配男性と女性がいました。
実はこの後、私が3合目に下山するまでに会う最後の人達だったのです(^^;)
しかし、このガレキの登山道・・・ホント登れませんわ。
2〜3歩進むとズルッと後退って感じで。
やっとのことで山頂の神社へたどり着きました。
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祠(ほこら)が祭ってあります。つ・・・ついに山頂へ到達です♪
あまりのうれしさで、携帯が圏内だったこともあり、1枚画像投稿しましたv(^o^)v
ホンマに9合目あたりからがえらかったです。
その時は利尻まで来てなんでこんなにしんどい思いをせにゃいかんのかと思ったんですよ。
でも自身のHPでも公約みたいな形で公開していますし、登るのをおいそれと止めるわけには
いかなかったんですね。マラソンのゴール目指す心境といっしょですね。
お花畑がありいろんな花が咲いていたのですが、目を配る余裕もありません。
あとで、その1つがリシリリンドウなど利尻固形種だったことがわかり、写真をとらなかったこと
を大変後悔します。
午後13時15分、山頂到達♪
3合目から登り初めて4時間半で到着です。
山頂には誰も登山客がいません。記念撮影がぁ・・・・。
仕方なく、カメラを自分に向けて撮影(笑)
そして昼食、休憩。
風もあまりなく、気温も低くなくゆっくりできました。腰をかけ、持参のおにぎり、ソーセージで昼
食です。ホント雲の流れが速いですね。ちょっとガスがかかっていましたが、南峰が見えたりし ます。(こちらは立ち入り禁止)
雲の切れ目から礼文島や稚内方面が見えたりします。ものすごく近く見えますね。
下山時間と宿への到着時間を考えるとそうそうゆっくりしていられません。
完全にガスが晴れないのが名残惜しいですが下山をはじめます。
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午後13時45分、下山開始
登り以上に下りも大変です。とくにガレキの登山道は・・・。ずるっと滑ります。ふんばるため余
計に膝に力が入ってしまいます。ここで急激に膝関節が悲鳴をあげます。
かなりいたわりながらの下山となりました。
もう登山してくる人がいない様子なので、ここで自分に何かあったら明朝、登山客が来るまで発
見されんぞ!なんて思ってしまいます。 ![]()
なんとかガレキ地帯を通りすぎて、避難小屋へ戻ってきました。ホッ。
避難小屋から山頂を見るとガスもなくなり晴れ渡っています。
ちょっぴり悔しい思いをします。それにしても迫力ある風景ですね。
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午後14時50分、8合目避難小屋
このあたりから段差のたびに急激に膝関節に痛みが走ります。恐らくガレキを下山する時、想
像以上の負荷が膝にかかったようです。滑らないようにとふんばるだけでも膝には負担かかっ ているんでしょうね。膝が痛むと曲げるのがおっくうになります。ペースもガクッと落ちて、登り 以上の時間がかかったりします。段差によっては後ろ向きや横向きで下り、膝への負担を少し でも軽くします。もうホントしんどい下山になりました。
午後16時、7合目
天気が回復して、ふもとの風景が全部見通せます。これには感激です。港を16時発の稚内行
きが出航していくのも手にとるようにみえます。
礼文島もすぐそこに見えますね。
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午後17時50分、3合目野営場到着
もう膝の内側の関節がガクガクです。長く辛い下山でした。
ホント山頂往復には時間がかかります。今回は往復で9時間要しました。
もし、3合目への車での送迎が無かったらもっと所要がかかっていましたね〜。
とくに5合目から4合目、3合目にかけては単調です。普通なら早歩きでサッサと通り抜けるの
ですが、膝が痛むと歩くのも辛くなります。
今夜の宿の”みさき”へ3合目に電話で着いたことを知らせ、お迎えに来てもらいます。
この間、ベンチでへたりこんでいます。
ここで、テント泊の人達がいて、山頂以来実にはじめて人間を見たのです。(笑)
まぁ、利尻山はヒグマなどいませんから登山道は安心して歩けますけどね。
15分で宿の車が到着した時はホッとしました。もうこれ以上歩く気力がほんとなかったですか
ら。 ![]()
登山を終えて
フェリーターミナルが見渡せる宿に到着したのは18時15分。
天気が完全に回復しており、利尻山が素晴らしく全景をくっきり見せています。
あの山のてっぺんに登ってきたんだなぁと思うと感動でした。
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とくに膝が痛み出した下山が辛かったけど、がんばったなぁなんて自分で自我自賛です。
宿主が夕食の準備はできているから夜8時までに済ませてね。まずお風呂ですね。と気遣って
くださいます。
というわけで真っ先にお風呂です。着替えも済ませさっぱりすると館内の自動販売機でサッポ
ロクラシックの缶が売っており、登山後&風呂あがり後の一杯とします。
もうサイコーに美味しいです。窓からはきれいな利尻山を眺めながら・・・。
良い気分です。
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それから、大広間の夕食会場へ向かいます。
夕食の膳ですがおおっ、生ウニ♪量的にはあの大きな活ウニ2〜3個分でしょうか。
ホタテ、エビの刺身、カニのほぐし身、ホッケの煮付け、ホタテの磯辺焼など十分豪華です。
もちろんビールを。サッポロクラシックの瓶♪瓶もいいですねぇ。
今夜の宿泊客は1人泊や2人連れなど全部で6〜7組いますね。
夕食にも十分満足して、部屋に戻ります。
足や膝は痛いですが、登頂を果たした満足感でいっぱい。
でも疲れや昨晩の睡眠時間が短かったこともあり猛烈に睡魔が襲ってきて早々と夜の9時前
には寝てしまったのでした。
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